神の島・大神島での宿泊体験~宮古島から大神島への行き方(アクセス)~

島尻港から見る大神島

僕は宮古島に来た際には必ず大神島を訪れる。大神島は、宮古島の北東に浮かぶ小さな島で、神様の住む島と言われている。宮古島の人たちにとって大神島は神聖な場所らしく、一度も訪れたことがない人も多いそうだ。

今回、宮古島訪問の大きな目的の一つが、大神島に泊まることだった。冬期は大神島発のフェリーの最終便が午後4時20分なので、宿泊しなければ大神島からの夕日を見ることが出来ず、また夜と朝早くの島の姿も見ることが出来ない。今回で大神島を訪れるのは5回目となるが、もちろんこれまでに泊まったことは一度もない。宿泊施設があることを知らない人も多いようだ。いつもは島に滞在するのはせいぜい数時間なので、今回は宿泊してじっくりと大神島を堪能したい。

大神島へのアクセスだが、まずは宮古島の北部にある島尻港まで行って、そこからフェリーに乗り換えて15分ほどだ。島尻港には車かバスで行くのが一般的だろうか。僕は昔ママチャリで行ったことがある。市街地中心部からは10kmほどなので頑張れば行けると思うが、坂道もあるし風も強いのであまりおすすめ出来ない。

バスは市役所から歩いて行けるスーパーなかそね近くの平良というバス停から池間島方面に向かうバスが出ているようだ。僕はこの日バスで島尻港まで行こうと思ったのだが、「平良」と「平良港」を間違えたようで、平良港に行ってしまった。平良港からもバスは出ているようだが、1時間以上も待たなければならずフェリーの時間に間に合いそうもなかったので、結局タクシーで行くことにした。宮古島歴が長い僕でもこんな有様なのだから、バスに乗る際は事前にしっかりと調べていくことをおすすめする。

こちらは平良港のバスターミナル

こちらは平良港のバスターミナル

市街地中心部から島尻港まではタクシーで約20分。料金は2,000円程度だ。ちなみにバスを利用した場合は300円らしい。

悪霊払いの伝統行事「パーントゥ」で有名な島尻地区を通り、島尻港に到着したのは午後1時前。この日は11月の中旬だったが、天気が良くて真夏の陽気だった。そう言えば、大神島に行くときはいつも不思議なほど晴れている気がする。ひょっとしたら神様が守ってくれているのかもしれない。

島尻港

島尻港

午後1時45分の便に乗る予定だったので、出発までは時間がある。港をしばし散歩してぼーっとする。島尻港には駐車場があり、トイレや自動販売機もあるが、それ以外は何もなく、徒歩で行ける範囲内にお店もないので、あまり早い時間に来ると退屈するかもしれない。

しかし、島尻港から見る景色も素晴らしい。遠くに大神島を望むことが出来る。海は澄んでおり、釣りをしている地元の子供たちも何人かいた。

島尻港から見る大神島

島尻港から見る大神島

切符売り場は船の発着場の近くにあり、船の時間が近づくと開けてくれる。料金は往復で大人670円。冬期は1日4便しかないので、帰りのフェリーの時間もしっかりと把握しておこう。

島尻港の切符売り場

島尻港の切符売り場

フェリー時刻表

フェリー時刻表

また、島尻港にはバス停があり、フェリーが到着した後にバスが出発するようになっているので、帰りは簡単にバスに乗ることが出来るだろう。参考までにバスの時刻表も載せておく。

島尻港バス時刻表

島尻港バス時刻表

しばらく島尻港でのんびりしていると、大神島行きのフェリー「スマヌかりゆす」がやってきた。思ったよりも近代的な船だ。「スマヌかりゆす」とは「島のかりゆし」、「かりゆし」とは「縁起が良い」という意味だ。

チケットを渡してフェリーに乗り込む。船内は綺麗でテレビまで付いている。大神島も年々観光客が増えているようだが、これまで乗客が一杯で座れないということはなかった。池間島とその周辺の綺麗な海が左手に見えるので、行きは左側に座る方が良いかもしれない。

スマヌかりゆす

スマヌかりゆす

スマヌかりゆすの中

スマヌかりゆすの中

大神島までは約15分。短い船旅だが、結構揺れることもある。船内のテレビは航行中映らないことも多い。東京のニュースやバラエティ番組などがやっていて、どことなくシュールだ。

大神島に着くと、島に住む唯一の犬であるゆりちゃんが出迎えてくれた。約1年ぶりの感動の再会だ。

大神島のゆりちゃん

大神島のゆりちゃん

神の島・大神島での宿泊体験 Vol.2~島唯一の食堂兼民宿「おぷゆう食堂」へ~に続く