居酒屋というのは、なかなか一人では入りづらい。宮古島のように集団で飲む人たちが多いところであればなおさらだ。今年は観光客も増えたようで、人気店は食事時に行くと入れないことも多く、一人で居酒屋で飲むハードルはより一層高くなったような気がする。
今回、3週間近く宮古島に滞在したが、ダイニングバーで夕食を取ることも多く、残念ながら地元の昔ながらの居酒屋で食事をした記憶があまりない。今回宮古島で訪れた居酒屋と言えば、滞在中に知り合った観光客と一緒に行ったものがほとんどだ。せっかくなので訪れた居酒屋を紹介しておく。
まず一軒目は4人で食事をした「南樂(なんらく)」。西里通りの東、以前ご紹介したバー「ガリンペイロ」の近くにある。地元でも人気があるお店のようだが、遅い時間であれば結構空いているようだ。この日このお店を訪れたのは午後10時頃だった。

南樂(なんらく)の店内
このお店のおすすめは名物のねこまんま丼だ。ご飯に刺身と海ぶどうが乗っており、鰹節にマヨネーズを使った味付けが絶妙で美味しい。飲んだ後の締めにも最高だろう。他の料理も美味しかったのだが、4人で食事をしていて話に夢中だったこともあり正直何を食べたかあまり覚えていない。

南樂のねこまんま丼
後日、このお店に再度夜遅く一人で訪れたのだが、カウンター席に座ると店主が1,000円で盛り合わせを作ってくれた。左から冷奴、タコとパパイヤが入ったカルパッチョのようなもの、マヒマヒのタルタル。そしてメインには小さなねこまんま丼を作ってくれ、締めにはデザートまで出してくれた。
料理はどれも美味しく、1,000円でお腹いっぱいだ。おまけに隣に座っていた地元のおじさんがつまみを分けてくれるではないか。宮古島の人たちのおもてなしを感じ、満足して帰路につくことが出来た。

南樂のおまかせ盛り合わせ
南樂(なんらく)所在地:宮古島市平良西里568
もう一軒、仲良くなった観光客の人たちと3人で訪れた居酒屋が「あぱら樹(あぱらぎ)」。市役所前の通りを市役所からしばらく東に行ったところ、北給油所交差点を越えたところにある。

あぱら樹(あぱらぎ)外観
あぱら樹は確か10年以上前に大学のゼミ旅行で来たときに10人くらいで訪れたお店だったと思う。店内は広く、市街地中心部からも若干離れていることもあり、グループで行っても入りやすいだろう。他の宮古島の有名店と同じく、このお店にも芸能人が結構訪れるらしく、店内にはサインが多く飾ってある。

あぱら樹店内
このお店では定番の沖縄料理が一通り揃っている。この日は観光客の人たちと一緒だったこともあり、オーダーしたのは典型的な沖縄料理のラフテー、グルクンの唐揚げ、海ぶどう、島豆腐の冷奴などなど・・・。どれも食べ慣れた味ではあるが美味しかった。やはり沖縄料理はオリオンビールに良く合う。
この日あぱら樹で食べた料理の中で一番美味しかったのは伊勢エビだった。さすが宮古島、海に囲まれているだけあって海産物が美味しい。伊勢エビは半身で1,800円程度。大阪ではなかなか食べられない値段だと思う。

あぱら樹の伊勢エビと海ぶどう
僕がよく行く宮古島のダイニングバーのほとんどは内地の人がやっていることもあり、東京や大阪で食べるのと大して変わらないが、宮古島の昔ながらの居酒屋で食べる沖縄料理は美味しく、ボリュームもあって安い。宮古島に来たなら夜はまず居酒屋で沖縄料理にオリオンビール、そして泡盛だろう。
今回、宮古島滞在中に混んでいるのを嫌って居酒屋にあまり行かなかったことを後悔している。来年は一人でもしっかりと居酒屋巡りをしよう。
あぱら樹(あぱらぎ)所在地:宮古島市平良西里399-1