沖縄や台湾に行く際によくLCCのピーチ航空(Peach Aviation)を利用するのだが、今回初めてカウンターで手荷物を預けるのではなく、全ての手荷物を機内に持ち込んでみたので、以下にまとめてみたいと思う。
2019年3月追記:現在は機内持ち込み手荷物の重さは10キロではなく7キロまでとルールが改正されているので、それを念頭に置いた上で記事を読んで欲しい。
ピーチの機内持ち込み手荷物に関する規定
ピーチのウェブサイトによると、機内に持ち込める手荷物の規定は以下の通りとなっている(参考:ピーチ公式ウェブサイト)。
- 個数:「身の回りのもの」と「手荷物」の合計2個
- 重さ:合計10キロ(kg)まで(追記:現在は7キロまで)
- サイズ(大きさ):3辺合計が115cm以内。3辺合計が115cm以内でも、各辺のサイズ(50×40×25cm)を超えたら駄目らしい。なお、各辺のサイズにはキャスター部分などの付属品も含まれる。
上記のいずれかを超えると、受託手荷物(有料)として手荷物カウンターに預けなければならない。
「身の回りのもの」と「手荷物」の明確な定義が分からないが、「手荷物」はスーツケース(キャリーケース)など大きめの荷物、「身の回りのもの」はハンドバッグや手提げ袋など小さめの荷物を指していると思われる。ピーチのウェブサイトによると空港で買った土産物なども含まれるようなので気を付けよう。
なお、受託手荷物として預ける場合は事前にインターネットで予約するのがお得だ。受託手荷物の料金やその他の規定に関してはピーチのウェブサイトを確認して欲しい。
実際に機内に持ち込んだ手荷物
今回、手荷物を機内に持ち込むにあたって、スーツケースとリュックを新調することにした。

機内に持ち込んだスーツケースとリュック
機内持ち込み用スーツケース
僕はハードスーツケースが嫌い(海外でボコボコになって帰ってくる)なので、旅にはいつもソフトスーツケースを使用している。
今回機内持ち込み用に購入したソフトスーツケースは「サムソナイト(Samsonite)」の「アスフィア スピナー55」だ。目立つし使い勝手も良いので気に入っている。
サイズは48×35×22cmでピーチの規定(50×40×25cm)内だが、キャスターを含む全長は54cmと、ピーチの規定における各辺の長さ(これは、ピーチに問い合わせて回答をもらったものだ)を超えているように思われる。
しかし、このスーツケースは機内持ち込み可能なスーツケースとして人気があるようだし、僕の場合は問題なく持ち込むことができたので、ここら辺は適当らしい(辺だけに)。
機内持ち込み用リュック
以前までノートパソコンが入るビジネスバッグを使用していたのだが、ノートパソコンとデジタルカメラが入って両手がフリーになるリュックを欲しいと思っていたので、この機会に購入することにした。
今回機内持ち込み用に購入したリュックサック(バックパック)は、フランスのブランド「コートエシエル(Cote&Ciel)」の「Isar Rucksack M」だ。かのスティーブ・ジョブズが愛用したとしても知られている。
なかなかおしゃれで背負いやすいリュックなのだが、デザイン性を重視しているためかそこまで収容力は高くないようだ。
僕はこのリュックに11.6インチのノートパソコン(このリュックは13インチ対応らしい)とミラーレス一眼カメラ(OLYMPUS PEN E-PL7)、移動中に読む本、そして財布などの小物を入れている。
このリュックのサイズは約55×32×21.5cmと、こちらも高さはピーチの規定(50×40×25cm)を超えているように思うが、リュックの場合はスーツケースとは違って曲げることができるのでそれほど厳しいわけではないようだ。
いざピーチに搭乗
上記のなんだか規定ぎりぎりの手荷物2個を持って、いざ関西空港(関空)から那覇空港行きの国内線に乗り込んだ。
ピーチのお膝元だけあって、関空では手荷物検査が厳しいようだ。保安検査場の入り口では、「沖縄に行かせるものか」とばかりに、2人の女性ピーチスタッフが搭乗客の荷物チェックをしていた。
サイズは測られなかったが、スーツケースとリュックの両方の重量を検査される。出てきた数字は11キロ超だ。
僕「・・・・・・・」
ノートパソコンもカメラもあるのに、1週間以上の旅で10キロ以内に収める(しかもスーツケースの重さも含めて)のは土台無理な話である。
ピーチのスタッフから中の物を取り出すか、もしくは受託手荷物として預けるように言われる。
カメラを取り出して首から掛けていいか聞いたところ大丈夫みたいだったので、カメラを取り出したところ、手荷物2個の合計が10キロ台になったので通してくれた。
ピーチ公式サイトの規定によるとカメラも「身の回りのもの」として1個に数えられそうなものだが、今回は首に掛けたら個数には含まれなかった。また、手荷物の合計重量も10キロ以内ではなく10キロ台で通ることができた。
この辺はどうも明確な規定がないようである(多分、食べ物や土産物の袋などを持ち込む人が多いのだと推察される)。
那覇空港から関空に帰る際、那覇空港でも手荷物検査を受けたが、こちらはスーツケースだけの重量チェックだったので、難なく通過することができた。手荷物検査も空港とスタッフによってまちまちなようである。
まとめ
ピーチの機内持ち込み手荷物は、現在(2018年2月)のところ、サイズの規定(3辺合計115cm以内)をクリアしたスーツケース1個+リュック1個で合計10キロ以内(または10キロ台)がぎりぎりだと考えて良いだろう。
それ以外に小さな袋やカメラなどを手に持っていても大丈夫だと思うが、これに関しては保証ができない。服の中に入れる分には問題がないと思う。
空港に向かう前に家で手荷物の合計重量を量ってみて、10キロを超えるようだったら、中身を減らすか、または空港で指摘された場合には減らすことができるようにしておこう(捨てても良い服とか)。少なくともスーツケースは10キロ以内になるようにしておこう。
合計10キロ以内というのは、最低でも1週間以上旅する僕のような人間にとっては非常に厳しい規定だ。
合計10キロ以内に収めようと思うと面倒だし、受託手荷物といってもせいぜい数千円程度なので、あまり意固地にならず、必要に応じて受託手荷物を利用すると良いだろう。くれぐれも、スタッフに注意されたからといってごねるようなことはやめて、旅を楽しもう。
僕も気が付けば、スーツケースとリュックの購入で受託手荷物にするよりも遙かにコストがかかっているような気がする。気に入っているから良いのだが、このコストを回収するためには後何回か旅に出る必要がありそうだ。
この記事の情報は2018年2月現在のものだが、規定に関しては変更されることもあるので、常にピーチのウェブサイトなどで最新情報をチェックして欲しい。
それでは良い旅を!最後まで読んでくれて、ほんまおおきに!