はじめに
与論島を一周がてら、島の南部にある与論城跡(よろんぐすくあと)と琴平神社(ことひらじんじゃ)、そしてサザンクロスセンターを訪れてきたので以下にご紹介したい。

与論城跡とサザンクロスセンターの入り口(北側から)
これらの観光スポットはいずれも隣接しているのでまとめて見て回るのがおすすめだ。
与論城跡と琴平神社
与論島の南の外周道路を回っていると、丁度真ん中あたりに昇龍橋と書かれた23番の標識がある。

昇龍橋の標識(23番)
ここから坂を上っていくと与論城跡(よろんぐすくあと)がある。
この周辺からの眺めは絶景で、沖縄の島々、そして与論島の南部から空港がある西部までを見渡すことができる。

与論島の南西部を望む
与論城は、1405~1416年の間に琉球北山王(ほくざんおう)の三男、王舅(オーシャン)によって築城されたと言われている。

与論城跡
しかし、築城途中で北山王朝が滅亡したために未完成となったそうだ。
石垣が積み上げられているが、言われなければ城跡とは気付かないほどである。

与論城跡の石碑
与論城跡には琴平神社(ことひらじんじゃ)がある。

神社の手水舎(ちょうずや)

琴平神社
琴平神社の中にはモノクロの写真が展示されており、昔の島の人たちの生活を垣間見ることができる。

琴平神社の中
高台にある琴平神社から眺める景色も素晴らしい。

琴平神社から沖縄本島を望む
本州に比べると小さな沖縄本島も、与論島から見るととても大きく感じる。
昔の島の人たちは一体どんな思いで沖縄本島を眺めていたのだろうか。
観光情報
アクセス:空港から車で約15分
駐車場:あり
住所と地図:鹿児島県大島郡与論町立長3313
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
サザンクロスセンター
与論城跡に隣接してサザンクロスセンターがある。

サザンクロスセンター
サザンクロスセンターの名前の由来は、南十字星が観測できる国内最北端の地がここ与論島であることから来ているらしい。
サザンクロスセンターの目玉は何と言っても映画「めがね」で使用された自転車だ。

映画「めがね」で使用された自転車。1階の受付横に展示されている
自転車は実際に乗ってみることもできる。
さすがにおっさん1人で漕いでみる気にはならなかったが、映画の登場人物であるサクラの気分になってまたがってみた。

映画「めがね」の最終稿。自転車の隣に展示されている
小さな島ということもあってか、ロケ地となった与論島では映画「めがね」はかなり有名なようだ。
日本人観光客はもちろん、この映画を観て与論島を訪れる韓国人観光客もいるらしい。
与論島旅行を計画されている方は、事前に予習を兼ねて観ておくことをおすすめする。
サザンクロスセンターは5階が展望台になっていて2階から4階は資料館になっているので、まずはエレベーターで5階まで上がって階下に順番に見ていくのが効率的だ。
島で一番高い場所にある5階の展望台からは与論島を360度見渡すことができ、海の向こうには沖縄の島々も見える。

サザンクロスセンター展望台からの壮観な眺め
2階から4階には与論島の自然、文化や歴史に関する資料がテーマ別に展示されている。

4階の自然コーナー
僕はあまり資料館というものには興味を持てない(退屈だった小学校の校外学習を思い出す)のでサクッと見て回ることにした。

1階の百合ヶ浜コーナー。そう言えば、今回は百合ヶ浜に訪れることができなかった
サザンクロスセンターには結構な数の展示品があるので、興味がある方は時間をかけてゆっくりと見て回ると良いだろう。
観光情報
営業時間:9:00〜18:00(入館は17:30まで)
定休日:年中無休
入場料金:大人(高校生以上)400円、子ども(中学生以下)200円
駐車場:あり
住所と地図:鹿児島県大島郡与論町立長3313
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
まとめ
与論城跡と琴平神社は景色を楽しむだけでも訪れる価値はあると思う。
サザンクロスセンターは映画「めがね」ファンの方や与論島のことを詳しく知りたい方にはおすすめだ。
与論島を一望できる展望台からの景色も良いが、与論城跡からの無料の景色でも十分に満足できるだろう。
いずれも観光するにはそれほど時間はかからない(資料館をじっくり見て回る場合を除く)ので、島を巡るついでにでも立ち寄って欲しい。