宮古島と並べると小さく見えるかもしれないが、伊良部島は橋で繋がっている隣の下地島を含めて一周すると約30kmあるらしく、ランニングで島を一周するのはかなりきつい。なので、僕は伊良部島に滞在するときはいつも下地島周辺をランニングする。
毎年2月頃に行われている「ロマン海道・伊良部島マラソン」のコースにもなっているおすすめのランニングコースなのだが、簡単に言えば次のようなコースとなる。走行距離は合計約13kmだ。
ホテルサウスアイランド(渡口の浜)→下地島の通り池方面に向かう→下地島空港→佐和田の浜→ホテルサウスアイランド
まず、滞在しているホテルサウスアイランドから下地島にある通り池方面に向かう。佐和田の浜で夕日(サンセット)を見ることも目的なので、この日は余裕を持って午後4時過ぎにホテルを出発した。時間があればホテルサウスアイランド近くの渡口の浜に寄っていくのも良いだろう。ホテルサウスアイランドから通り池までは約5kmだ。同じような景色が続く中、アスファルトの道路をひたすら真っ直ぐ走るので疲れやすく感じるかもしれない。道中、人の姿を見かけることはほとんどない。

下地島の通り池へと続く道
通り池までの道のりに、中の島ビーチがある。ここはダイビングやシュノーケリングのスポットとして有名で、この日も駐車場にはダイビングショップの車を含む数台の車が停まっていた。

中の島ビーチ
そのまま道路を真っ直ぐ進み、こちらもダイビングスポットとして有名な通り池を通り過ぎて1.5kmほど走ると、下地島空港の外周道路が見えてくる。この外周道路から見る海は透明度が高く素晴らしい。伊良部島・下地島の中でも海が最も綺麗に見える場所ではないだろうか。
下地島空港は以前はJALとANAが飛行訓練(タッチアンドゴー)を行っていて有名な空港だったが、現在はJALとANAが撤退し、RACと海上保安庁が不定期の小型機訓練のために使用しているようだ。

下地島空港外周道路

下地島空港誘導桟橋
下地島空港の外周道路を通り抜け、海沿いを走り佐和田の浜を目指す。佐和田の浜は日本の渚百選にも選ばれた浜で、遠浅の浜には大きな岩が無数に転がっている。これらの岩は1771年に起きた明和の大津波で運ばれてきたものらしい。人も少なく穏やかな浜で、海を眺めながらのんびりするには最高の場所だ。
以前泊まったことがあるのだが、佐和田の浜のすぐ近くにはいなうの郷という民宿がある。この民宿からは佐和田の浜を望むことが出来るので、一日滞在して佐和田の浜の移りゆく景色を堪能するのもおすすめだ。

日本の渚百選にも選ばれた佐和田の浜
ホテルサウスアイランドから佐和田の浜までは、上記のルートで丁度10kmくらいだと思う。夕暮れ時までに佐和田の浜にたどり着くことが出来たが、この日はあいにく天気が悪く夕日を見ることが出来なかった。しかし、それでも夕暮れ時の佐和田の浜は美しく、しばらく自動販売機で買ったさんぴん茶を飲みながら海を眺めて休憩した後、ホテルまで戻ることにした。

夕暮れ時の佐和田の浜
佐和田の浜からホテルサウスアイランドまでは、伊良部島と下地島の間にある川のような入江沿いの道を伊良部島側から南に走る。佐和田の浜からホテルサウスアイランドまでは約3kmだ。
スタートからゴールまで合計約13kmの道のりで、途中休憩を含めて何度か立ち止まったので、ホテルを出発してから戻ってくるまでは約2時間かかった。伊良部島の夜は明かりが少なくて暗いので、完全に日が沈むまでにはホテルに戻ってきたいところだ。
上記で紹介したランニングコースは、伊良部島・下地島のおすすめスポットを効率よく回ることが出来るので、是非一度走ってみて欲しい。