今回、約3週間の旅行のうち滞在のほとんどは宮古島なのだが、せっかくなので1日だけ伊良部島に泊まることにした。日本中を旅した訳ではないが、伊良部島の海は日本で一番綺麗なのではないかと思う。
ほんの2年ほど前まで、宮古島から伊良部島へはフェリーでしか行くことが出来なかったが、今では伊良部大橋が開通して車や徒歩でも行くことが出来るようになった。宮古島から伊良部島へのバスも出ているが、本数が少ないようなので今回はタクシーを利用した。宮古島市街地から今回滞在する「ホテルサウスアイランド」まではタクシーで30分もかからない。料金は2,500円ぴったりだった。
「ホテルサウスアイランド」は去年も一週間滞在したホテルなのだが、伊良部島を代表するビーチである渡口の浜(とぐちのはま)の近くにあり、伊良部島でとれた魚介類などを使用している人気の居酒屋「琉宮」もすぐ近くにあるのでおすすめのホテルだ。
今回の伊良部島での滞在の目的は、見所の多い下地島周辺を夕日を見ながらランニングすることと、夜に「琉宮」で食事をすることであった。
伊良部大橋をタクシーに乗って渡っていると、去年より車が増えたという印象を受ける。観光客だけでなく、普段の生活でこの橋を利用する人も増えたのかもしれない。しかし、伊良部島に渡って西に少し走ると車の数は少なくなり、道路には人もほとんど歩いていない。去年と変わらない風景だ。

タクシーで伊良部大橋を渡る
「ホテルサウスアイランド」はNHKの朝の連続ドラマ「純と愛」のロケ地になったことでも有名だ。古いホテルだが、1階はスーパー(まるきスーパー)になっていてカフェ(氷屋カフェ入江)もあり、2階には夜10時まで営業しているレストラン(レストラン入江)もあるので、食べ物や飲み物に困ることはないだろう。

伊良部島の「ホテルサウスアイランド」
宿泊料金は1泊朝食付きのシングルルームで5,000円。去年は1週間の連泊だったせいもあるかもしれないが、もう少し安かったような気がする。部屋はこじんまりとしているが必要最低限の物は揃っている感じだ。
ネックは部屋の中にいても小さな虫の姿を良く目にすることだろうか。最初は驚くかもしれないが、伊良部島にいると慣れるだろう。沖縄の離島なんてそんなものだ。

「ホテルサウスアイランド」のシングルルーム
去年と違うことは、去年は部屋でWi-Fi(インターネット)が繋がらずiPhoneのテザリングを使っていたような気がするのだが、今年は去年の隣の部屋に泊まっているにもかかわらずWi-Fiが快適に使えている。部屋によって異なるのかもしれないが、インターネット環境が改善されたのであれば喜ばしいことだ。そう言えば、階段の所に去年はなかった無線LANルーターが置いてあったような気がする。
ホテルにチェックイン後、早速近くにある渡口の浜に行って来た。ここの砂浜は白くてサラサラ、海の色はエメラルドグリーンで、宮古島の与那覇前浜ビーチに似ている。与那覇前浜ビーチは東洋一と言われているだけあって確かに美しいが、観光客も多いので、人が少なくてのんびり出来る渡口の浜の方が好きである。夕方や朝、このビーチまで歩いて行ってのんびり出来るというだけでもこのホテルに泊まる価値がある。

渡口の浜
ホテルに到着したのは午後3時前で、この日は昼食を取っておらずお腹が空いていたので、渡口の浜の入り口にある「伊島観光サービス」の食堂で宮古そばとマンゴージュースをいただいた。宮古そばのスープは宮古島で食べたものに比べて濃いめだったが、一緒に付いてきた唐辛子との相性が抜群で美味しかった。

渡口の浜の「伊島観光サービス」

「伊島観光サービス」の宮古そばとマンゴージュース
渡口の浜には時折観光客が姿を見せるが、基本的には人も少なくて静かなビーチだ。11月ということもあるかもしれないが、ビーチには人影がないことも多い。11月とはいえ、昼間はさすがに暑いので、夕暮れ時にビーチをのんびりと散歩するのが心地良い。やはり伊良部島の海は美しい。普段宮古島の海を見慣れていても、その美しさには感動させられる。

透明度の高い伊良部島の海