沖縄の那覇経由で与論島(よろんとう、またはよろんじま)にやって来た。
「また沖縄かよ」と思われるかもしれないが、与論島は沖縄県ではなく鹿児島県の最南端に位置する人口5,000人程度、1周20km程度の小さな島である。
RAC(琉球エアコミューター)のプロペラ機は那覇空港を出発して40分程度で与論空港に到着した。
なお、与論島へのアクセス方法に関しては以前の記事を参照して欲しい。
与論空港に到着後、迎えの車でホテルへと向かい、ホテルで一休みしてから食事をするため市街地に出ることにした。
徒歩で与論島の中心部である茶花(ちゃばな)市街地へと向かう。
市街地の近くには茶花海岸というビーチがある。さすがにサンゴ礁が隆起してできた島だけあって海の透明度は高い。
沖縄本島よりも北にあるせいか、1月の与論島は思ったよりも寒く、まだまだ上着が必要な気温である。加えてこの日の天気は曇り空だ。
人口5,000人程度の与論島だが、茶花市街地は思ったよりも栄えている印象だった。
市街地には結構な数の居酒屋があり、なんだかおしゃれなバーもある。宮古島や石垣島の市街地ほどではないが、多良間島や波照間島なんかに比べるとはるかに都会だ。
この日はあいにくの天気だったが、隆起サンゴ礁の島らしい綺麗な海と、どこか昭和の香りがする街並みを眺めてテンションが上がってきた。
市街地を一通り見て回った後、中央通りにある創作居酒屋「旬彩TukTuk(トゥクトゥク)」で食事をすることにした。名前は完全にタイである。
店内は広々としていて、どことなくチェーン店の居酒屋のような雰囲気。
カウンター席があるので1人でも入りやすい。この日は平日の午後7時頃に訪れたが、カウンター席にはまだ誰も座っていなかった。
まずは生ビールと刺身盛り合わせを注文。生ビールは沖縄の離島と同じくオリオンだ。
刺身盛り合わせには3種類のシーフードが入っていて、サーモンはとても甘くて絶品だった。
他の2種類は白身魚と貝でこちらも美味しかったが、僕が詳しくないこともあってか何の刺身かはよく分からない(離島に来るとよくあるケースだ)。
続いては与論島の特産品であるもずくの天ぷらをいただく。
天つゆにつけていただくもずくの天ぷらは美味しいのだが、6個も入っていてどうも1人で食べるにはきつい。一人旅の最大の悩みである。
刺身、天ぷらときてご飯が恋しくなったので、最後に鶏飯をいただいた。
鶏飯は鹿児島県奄美群島の郷土料理で、「とりめし」ではなく「けいはん」と読む。お茶漬けスタイルで完全に締めの一品だ。
ご飯の上に鶏肉、椎茸、錦糸卵などが乗っており、スープはさっぱりとしていて美味しい。
僕は当初、完全に「とりめし」だと思って注文したのだが、偶然にも現地グルメに出会ってしまった(読み方書いといて欲しい)。
生ビールを2杯飲んだ後は与論島産の黒糖焼酎「島有泉(しまゆうせん)」をロックでいただく。
焼酎は普段あまり飲まないのでそれほど味の違いは分からないのだが、「島有泉」は飲みやすかった。
小さな離島らしく、店内では地元の人たちのグループが宴会をしていたが、お店が広いこともあってかそれほど騒がしいこともなく、静かに飲むことができた。
お会計は料理3品にドリンク3杯で4,000円弱と、まあ普通の値段である。
現地グルメを堪能して、満足してお店を後にした。ご馳走様でした。
店舗情報
営業時間:17:00~24:00
定休日:不定休
住所と地図:鹿児島県大島郡与論町茶花229-11
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。