「SANTAL BAR(サンタルバー)」は、僕が宮古島に滞在中ちょくちょく訪れるバーだ。西里西通り沿い、公設市場の向かい側あたりにある。また、以前ご紹介したヤギ汁で有名な「野咲家(のざきや)」の裏あたりなので、ヤギ汁を食べてから訪れるのも良いかも知れない。その際は獣臭に気を付けよう。
「SANTAL BAR」では、宮古島にしては珍しく黒生ビール(エビス)を置いている。僕はこのお店に来たときはいつもカウンター席に座って黒生ビールをいただく。
バーにはカウンター席の他にゆったりとしたテーブル席がいくつかある。店内の雰囲気はおしゃれで、壁では映画が上映されている。また、クラブにあるようなギラギラとした照明のせいか、どことなく六本木にあるようなバーを連想させる。
店の前の通りにはほとんど人通りがなく、台風で傾いた木が寂しげに立っており、店内の明るい雰囲気とのコントラストが印象的である。
「SANTAL BAR」は遅くまで営業していることもあってか、夜の早い時間帯よりも深夜に混むことが多いようだ。僕もこのお店に来るときは、場所的なこともあって、何軒か飲み歩いた後、最後にたどり着くことも多い。
そのおかげで結構ぐでんぐでんなのだが、このお店ではドイツの強烈なリキュール「イエーガーマイスター」が目立つところに置かれてあり、眠さも手伝って、ついつい調子に乗って「イエーガーボム(イエーガーマイスター+レッドブル)」を飲んでしまうのである。深夜にもかかわらず覚醒状態、もはや爆発寸前だ。
「SANTAL BAR」は一人飲みにもおすすめで、カウンターで一人で飲んでいると店員さんがたびたび話しかけてきてくれる。このお店のオーナーは僕と年齢が近く、宮古島出身らしいが大阪で何軒かバーを経営しているやり手の男だ。僕が宮古島を訪れる11月あたりにはお店にいることが多く、よく顔を合わす。
女性の店員さんも大抵一人はいて、いわゆるリゾートバイトで毎年のように入れ替わっているようだ。お客さんと一緒に飲んだりと、まるでガールズバーのようになっているときもある。
どうも宮古島では、バーであっても店員さんと一緒に飲むのが普通のようである(ちなみに僕は一度一緒に飲むとクセになってしまうので、店員に奢ることはほとんどない)。
チャージがなくて気軽に入れるのもおすすめだ。一人で退屈な方は是非訪れてみて欲しい。くれぐれも、イエーガーとテキーラの飲み過ぎには要注意だ。
「SANTAL BAR(サンタルバー)」所在地:宮古島市平良下里8