東京から宮古島に遊びに来た友人と市街地にある居酒屋で飲むことにした。どこのお店に行こうか・・・と宮古島歴の長い僕が思案していたところ、一足先に街に出ていた友人は、気になったお店があったらしくもう既にお店に入って飲んでいた。宮古島なのに超展開早い。
そんな訳でやって来たのが宮古島一の繁華街・西里大通りにある「島唄居酒屋 喜山(kiyama)」。結構新しいお店だ。宮古島にも観光客が増えたせいか、ここ数年は西里大通りもお店の入れ替わりが激しいように感じる。
このお店の特徴は何と言っても三線と島唄ライブが楽しめることだろう。そう言えば、一人で静かに飲むのが多いこともあってか、僕はこれまで宮古島にたくさんあるライブのお店にはほとんど入ったことがなかった。カウンターではなくテーブルに座るのも久しぶりだ。
テーブルに座り、まずはオリオン生ビールとお通し、そして鉄板メニューの海ぶどうをいただく。沖縄に来た・・・と感じる瞬間である。しかもバックには島唄(民謡)が流れている。観光客はこういうのを喜ぶのだろうか、とふと思った。
続いてはマグロの刺身をいただく。海に囲まれた宮古島ではどこで食べてもマグロは美味い。
お次はゴーヤーチャンプルーに生シークヮーサーサワー。この日は典型的な沖縄料理尽くしだ。バックに流れる音楽も相まって、完全に沖縄観光旅行に来た気分である(実際にそうなのだが)。たまにはこんな夜も良い。
ここまでは他の居酒屋にあるメニューと変わらないが、一風変わった「うりずん豆と宮古ぜんまいの天ぷら」がおすすめメニューにあったので注文してみることにした。
うりずん豆は別名四角豆(シカクマメ)と呼ばれる多年草(複数年にわたって生存する植物のこと)だが、日本では冬に枯れるので一年草らしい。宮古島でも枯れるのだろうか。宮古ぜんまいはホウビカンジュと言うシダ植物だ。天つゆにつけていただく。
僕が草系の天ぷらが好物なこともあるが、「うりずん豆と宮古ぜんまいの天ぷら」はとても美味しく、この日食べた中ではこれが一番印象に残っている。
音楽を聴きながらだとお酒も進む。小腹が空いてきたのでつまみに「なべパンビン」をオーダーした。「なべ」は「鍋」、「パンビン」は「天ぷら」のことで、「なべパンビン」は簡単に言えば「平焼き」だ。チヂミやお好み焼きのようなものである。
ライブで盛り上がる店内では、飛び入り参加でステージに上がるお客さんもいた。音楽に合わせて踊っている人もいる。
お腹が一杯になり、お酒も回り良い気分になってきたところでお店を後にした。「島唄居酒屋 喜山」は、料理に関しては普通に美味しいものの、正直他の大衆居酒屋と変わらないと感じたが、三線ライブを楽しみながら飲みたい方にはおすすめのお店である。
「島唄居酒屋 喜山」所在地:宮古島市平良西里244(ホットペッパーグルメで予約する)