宮古島の下里通り、A&Wの近くに「JailBird(ジェイルバード)」というバーがある。僕のお気に入りのバーの一つだ。下里通りは西里大通りの南にあり、宮古島一の繁華街である西里大通りに比べると歩いている人もかなり少ない。ちなみに「jailbird」には囚人や常習犯の意味がある。
「JailBird」の営業時間は午後8時から午前5時まで。宮古島のバー全般に言えることだが、このバーも普段はそれほど混んでいることはなく、一人で行っても気軽に入ることができる。
気さくなマスターは大阪出身で宮古島在住20年以上のベテランだ。他のお客さん次第だろうが、一人で行ったら大阪弁のマスターが話し相手になってくれるだろう。
店内はカウンター席の他にテーブル席もある。カウンターでは地元の常連客が飲んでいることも多く、約1年ごとにこのバーに訪れる僕であるが、顔馴染みのお客さんに会うこともしばしばだ。
「JailBird」ではカクテルの種類が豊富だ。定番のカクテルに加えてオリジナルカクテルも多く、また好みの味を言えばおすすめのカクテルを作ってくれる。せっかく宮古島に来たので、泡盛を使ったおすすめのカクテルをいただくことにした。
カクテル以外にはもちろんビール(アサヒ、バドワイザー、コロナの3種類)も置いている。僕は午後8時の営業開始直後の早い時間帯にこのバーを訪れ、「とりあえずビール」としてコロナを嗜んだ後、カクテルに移行することが多い。ちなみに僕のお気に入りカクテルはウイスキーをトマトジュースで割った「バノックバーン」だ(メニューには載っていない)。レモンを入れるとさっぱりとしてより一層美味しい。
「JailBird」では食事メニューもあるが、マスターが一人で切り盛りしていることもあってか、それほど凝った料理は提供していない。
僕がこのお店でよく食べるおすすめメニューがたこ焼きだ。大阪出身のマスターが、市販されている全ての冷凍たこ焼きの中から一番美味しいものを選んだというこだわりの一品である。宮古島ではなかなか見かけないたこ焼きだが、何故か食べるとホッとする。まさに大阪人のソールフードである。
他にはパスタや冬季限定メニューのおでんなど・・・。晩ご飯として食べるには物足りなく感じるかもしれないが、お酒を飲んでいて小腹が空いたときにつまみとして食べるには最適だ。
また、2017年にこのバーを訪れた際、新たに缶詰もメニューに加わっていた。いわしの缶詰を食べながら一人お酒を飲んでいると、一人暮らしをしていた頃の晩酌を思い出し、郷愁の念に駆られるのだ。
宮古島のバーは一人でも入りやすい所が多いので、一人で宮古島に来たら是非バー巡りも楽しんで欲しい。そうすれば、同じように宮古島に観光で訪れている人たちとの出会いや、地元の人たちとの交流も楽しめるだろう。特に「JailBird」ではマスターや他のお客さんとの会話が楽しめるのでおすすめだ。ただ一点、宮古島には酒癖の悪い人も多いので気を付けよう。
「JailBird(ジェイルバード)」所在地:宮古島市平良下里571−1