今回、多良間島(たらまじま)で宿泊したのは2年前と同じ民宿「COCOハウス(ココハウス)」だ。沖縄の小さな離島なので、当然宿泊施設も数えるほどしかないのだが、その中でWi-Fi(インターネット)が使える宿と言えばさらに限られてくる。
多良間島でWi-Fiが使える宿は、「COCOハウス」と村営の「夢パティオたらま」くらいで、他の宿に関しては定かではない。「夢パティオたらま」は(村営のくせに)料金が割高なので、必然的に「COCOハウス」に泊まることになる。
最も、iPhoneのテザリングを使えばインターネットは使用可能なのであるが、万が一電波が入らなかった場合、僕にとっては死を意味するので、宿選びの時にWi-Fiは必須となる(ちなみにドコモの電波は余裕で入った)。
今回の滞在は2泊3日だ。1週間くらいは多良間島に泊まろうかと思ったのだが、1ヶ月前に予約したにもかかわらず、どこの民宿も部屋は結構埋まっていた。どうやら現在多良間島では公共工事をやっているらしく、宮古島などから職人さんがやって来て宿に泊まるのでどこも空いてないようだ。聞いた話によると、工事は来年(2018年)4月あたりまで続くらしい。なので多良間島に泊まりたい方はできるだけ早く予約することをおすすめする。最近は宿が取れないので日帰りで多良間島に来る観光客も多いようだ。
「COCOハウス」は多良間村の集落、郵便局の隣にある。売店やスーパーも近くにあるので便利な立地だ。多良間島では一際目立つ黄色い建物が集落内にそびえ立っている。
受付(チェックイン)は近くの事務所で行っている。「COCOハウス」ではレンタカーやレンタサイクルのサービスもある。多良間空港や前泊港への送迎も行っているので安心だ。
宿泊料金は1泊2食付きで5,000円(素泊まりで3,500円)だ。多良間島では食事をするところが少なく、大体が不定休でやっていなかったりすることもあるので、多良間島初心者の方は飢えで苦しまないよう食事付きをおすすめする。
今回、2016年に近くに新設された宿舎「COCOランド」に宿泊することになった。観光客が増えたのか、はたまた工事関係者が増えて需要が高まったのだろうか。さながら掘っ立て小屋のようなコンテナハウスの外観は、これから肉体工事に駆り出される男たちを連想させる。
しかし、コンテナハウスの中は清潔で、設備やアメニティも一通り揃っている。Wi-Fiも繋がるし、小さな離島でこれだけあれば十分である。新しい分、本館の「COCOハウス」より良いかもしれないが、食事は本館まで行かなければならないので若干面倒くさい。
コンテナハウス隣には洗濯ができる「COCOランドリー」という建物がある。
「COCOランドリー」にはトレーニングジムや漫画まである。「せっかく離島に来てまで漫画なんて・・・」と思われるかも知れないが、多良間島では夜の娯楽はないので、特に雨が降ったら何もやることはないので漫画は重宝する。僕は前回も今回も夜はもっぱら漫画を読みあさっていた。お気に入りは「ミナミの帝王」と「怨み屋本舗」だ。多良間島に来るときの密かな楽しみである。
カップラーメンやご飯も無人販売しており、コンビニがなく食料の確保が困難な多良間島ではありがたいサービスだ。「COCOハウス」は女性が切り盛りしており、女性らしいきめ細やかなサービスが随所に感じられる。
シャワーは共同だ。シャワールームは3つあるが、残念なことにどこもお湯は出なかった。いくら南国とは言え、11月の夜は冷えるし、多良間滞在中は雨が降っていたせいか気温も低かったので、都会育ちの僕には水のシャワーはかなりきつかった。そう言えば2年前本館に泊まったときもお湯が出なかったような気がする。多良間島では結構普通なのだろうか。これだけは何とかして欲しい。
本館1階の食堂でいただく食事は、家庭的な薄味で美味しい。夜ご飯は中々豪勢で、ウツボやパパイヤなど、珍しいものも食べることができた。多良間島では夜ご飯を食べたら基本的にやることはなく、必然的に夜は早く寝ることになるので、1ヶ月もいたら健康になって帰れそうである。民宿以外でお金を使うことも少ない。
今回、雨続きだった2年前のリベンジで多良間島を訪れたのだが、残念ながら今回も天気が悪かった。お隣の水納島(みんなじま)にも行けていないので、また近い将来多良間島に訪れることになるだろう。読みかけの漫画もあるし、また「COCOハウス」でお世話になると思う。
「COCOハウス(ココハウス)」所在地:沖縄県宮古郡多良間村字塩川153(公式サイトはこちら)