「宮古島マイクロブルワリー」地ビール(クラフトビール)工場の併設パブで飲んできた

「宮古島マイクロブルワリー」併設パブ入り口

宮古島市街地から伊良部大橋に向かう途中にあるトゥリバー地区に、「宮古島マイクロブルワリー」という、東京から宮古島に移住してきた夫婦が経営されている小さな地ビール工場がある。

「宮古島マイクロブルワリー」では、工場併設のパブで生ビールを飲むことができる。併設パブの営業時間は午後4時から日没までだ。3年前に一度訪れた時はさらっと行って入ることができたように思うが、現在は忙しいらしく完全予約制となっている。予約に関しては宮古島マイクロブルワリーの公式サイトを参照して欲しい。

この知る人ぞ知る宮古島の地ビールは「とぅりば」シリーズとフレーバーシリーズがあるのだが、地元宮古島の居酒屋やバーでも置いているところは中々見かけない。

僕が今まで宮古島で訪れたお店では、「ボックリーのチョッキ」というダイニングバーで「とぅりば」シリーズのエールやヴァイツェンが置いてあった。その他では、「島の駅みやこ」などのお土産屋さんで置いているのをたまに見かける。

トゥリバー地区の港を見下ろす高台に白くてモダンな建物が建っている。併設パブの入り口はなんともおしゃれで、ロゴデザインが印象的だ。東京の人らしきセンスが感じられる。

「宮古島マイクロブルワリー」併設パブ入り口

「宮古島マイクロブルワリー」併設パブ入り口

店内はカウンター6席の小さなパブとなっている。いかにもブルーパブと言った雰囲気がにじみ出ている。ブルーパブ(brewpub)とは、お店と同じ場所でビールを造って提供するお店のことを指す。最近知った言葉で使ってみたくなっただけなのだが、何ともビール好きの心をくすぐる言葉ではないか。

カウンター6席の小さなブルーパブ

カウンター6席の小さなブルーパブ

店内に並べられている日本各地の様々な地ビールの瓶

店内に並べられている日本各地の様々な地ビールの瓶

オリジナルTシャツも販売されている

オリジナルTシャツも販売されている

店内からはトゥリバーの港が見える

店内からはトゥリバーの港が見える

提供しているビールは日によって異なるらしいが、この日はエール、ダーク、シークァーサーヴァイツェン、バーレイワインの4種類だった。値段はレギュラーが500円、ハーフが300円(バーレイワインを除く)だ。

この日の併設パブのドリンクメニュー

この日の併設パブのドリンクメニュー

まずは定番のエールをいただく。酔っ払ってぐだぐだになる前に全種類を楽しむため、すべてハーフでいただいた。

エール

エール

「宮古島マイクロブルワリー」のビールは宮古島特有の隆起サンゴでろ過された地下水を使用しているらしい。ミネラル分をたっぷりと含んだ地下水によってまろやかな味わいになっているようだ。エールは苦みの中にフルーティーさがあり、ヨーロッパのビールが好きな僕好みの味わいだ。

併設パブではおつまみも提供している。この日はチーズとソーセージの2種類と、ビールのおつまみに最適なラインナップだ。

おつまみのチーズ

おつまみのチーズ

続いてシークァーサーヴァイツェンをいただいた。このシークァーサーヴァイツェンは、アジア・ビアカップ2015で銅賞を受賞したそうだ。シークァーサーの酸味が効いていて飲みやすい。ビールとのハーモニーだろうか、その鮮やかな色味はシークァーサーよりもマンゴージュースを連想させる。いかにも南国の宮古島らしい。

シークァーサーヴァイツェン

シークァーサーヴァイツェン

続いていただいたのはダーク。多良間島産の黒糖を香りづけに使用しているそうだ。所々に地元の原材料を使っているところが憎い。僕はどちらかと言えば黒ビールはギネスなどの苦みがあるのが好みなのだが、このダークは結構甘口だ。「よなよなエール」シリーズの「東京ブラック」に近いだろうか。

ダーク

ダーク

ダークはおつまみのソーセージとの相性が抜群だった。パブで美味しいビールにソーセージを堪能していると、まるでドイツ人になった気分である。

おつまみのソーセージ

おつまみのソーセージ

お次にいただいたのはバーレイワイン。これは市販されておらずここのパブでしか飲めないそうだ。このビールだけハーフで500円と高級品である。アルコール度数は10%と高い。

バーレイワイン

バーレイワイン

さすがの高級品だけあって、このビールが一番美味かった。その名の通り、ワインと変わらない高いアルコール度数にもかかわらず、口当たりが良くグビグビと行ける。デュベルのトリプルホップを思い出した。全く危険な飲み物である。

この併設パブの営業時間は日没までとなる。夕暮れ時になると日が差し込んできて、高台にあるパブからは夕日に染まる港が見える。僕はビールを飲みながら海を眺めるのが人生において一番好きな時間なのだが、そう言えば宮古島では海が見えるバーが少ないためか、その機会は意外と少ない。

残念ながら現在近くにホテルが建設中で景観は悪くなるみたいだが、夕暮れ時の港を眺めながら贅沢な時間を過ごして欲しい。

夕暮れ時のパブ

夕暮れ時のパブ

いつまでも飲んでいられそうな気がしたが、旅行と同じく、いや人生と同じく、限られた時間だからこそ良いのかも知れない。すっかりと良い気分になってお店を後にした。ビール好きの方は、宮古島に来たなら是非一度訪れてみて欲しい。しかし、くれぐれも飲み過ぎには要注意だ。

ご馳走様でした

ご馳走様でした

「宮古島マイクロブルワリー」所在地:宮古島市平良字久貝703-3