この日は間那津海岸に訪れるため、宮古島市街地から池間島方面に向かう道をバイクで走り、宮古島の北に位置する狩俣(かりまた)半島にやって来た。
参照:宮古島の「間那津海岸(まなつかいがん)」は絶景が楽しめる穴場の隠れビーチ!
「お食事処まなつ」は狩俣半島を南北に走る県道230号線沿い、間那津海岸のすぐ近くにある。県道230号線を北に向かって走ると、道路の右側に一軒家と見間違うような素朴な外観の食堂が建っている。
「お食事処まなつ」のおすすめは何と言っても伊勢海老定食だ。他のメニューのほとんどは500円前後なのに対して、伊勢海老定食の値段は1,900円と異彩を放っている。伊勢海老単品では1,700円だ。
元々人が少ない土地柄ということもあるだろうが、この日は午後2時頃に訪れたこともあってか、店内には他にお客さんがおらず、座敷席に座ることにした。
昔ながらの食堂らしき店内の雰囲気から昭和の頑固親父が出てくるのでは・・・と一瞬思ったのだが、優しそうなおじさんが一人で切り盛りしていた。
店内には歴代ちゅらさん運動のポスターが貼られている。伊勢海老定食は出てくるまでまぁまぁ時間がかかるらしく、待っている間、「どの娘が一番好き?」「俺左から2番目と3番目、でも一番右の娘も結構好き。というかみんな可愛い」なんていう、暇な時に男がよくやりそうな会話を脳内で2人に分かれてやっていた。
ゆっくりと流れる島時間を堪能しているうちに、伊勢海老定食が運ばれてきた。
カラメルソースと言うのだろうか、甘いソースで香ばしく焼き上げられた半身の伊勢海老が堂々と鎮座している。宮古島ではよくこの調理法が見られる。
伊勢海老はぎっしりと身が詰まっており、食感はプリプリとしていて美味しい。甲殻類用の特殊道具が付いてくるが、身のほとんどはお箸だけで食べることができた。
それにしても宮古島では関西よりもよく伊勢海老を目にする。ヤシガニと並んで宮古島の名物とも言える伊勢海老、本州よりも安い値段で堪能することができるので、宮古島に来たら是非食べてみて欲しい。
狩俣のローカルな食堂ののんびりとした雰囲気の中、美味しい海の幸をいただき満足してお店を後にした。ご馳走様でした。
「お食事処まなつ」所在地:宮古島市平良字狩俣4103-13