高低差のある伊良部大橋が難所!宮古島マラソン2017に参加(コース、写真など)

橋の上で折り返して宮古島に戻る

2017年10月29日(日)に開かれた第8回エコアイランド宮古島マラソンに参加してきた。去年に続けて2回目の参加となる。今回は初のフルマラソンに参加したので、そのレポートをしたい。

マラソン大会当日、宮古島市役所前から出ている会場(宮古島市陸上競技場)行きの無料バスに乗り込んだ。選手の集合時刻は午前7時30分だが、開会式が始まるのは午前8時30分からで、フル・ハーフマラソンのスタート時刻は午前9時になる。会場で受け付けがあるわけでもなく、待ち時間の間は特にやることもないので、ぎりぎりに会場に行っても良いような気がした。

なお、選手受付は大会の前日に宮古島市陸上競技場の隣にある宮古島市総合体育館で行われるが、手続きは去年とほぼ変わらなかったので、大会前日の受付に関しては去年の記事を参照して欲しい。

受付時にもらったTシャツやゼッケンなど

受付時にもらったTシャツやゼッケンなど

今年は残念ながら会場に知り合いがおらず、一人孤独に出発の時を待つ。幸運にも、前日の台風は過ぎ去り、風こそ強かったもののこの日はなかなかの晴天だった。

第8回エコアイランド宮古島マラソンスタート地点

第8回エコアイランド宮古島マラソンスタート地点

フルマラソンのコースだが、ざっくり言うと宮古島市陸上競技場(スタート)→伊良部大橋→伊良部島(ハーフ折り返し地点)→伊良部大橋→宮古島→来間大橋(折り返し)→宮古島→宮古島市陸上競技場(ゴール)となる。

午前9時に宮古島市陸上競技場をスタートし、平良港を左に曲がって伊良部大橋へ向かう。伊良部大橋は無料の橋としては日本最長(3,540m)で、かなりの高低差があり、風も強いのでコース最大の難所だ。

伊良部大橋を走る

伊良部大橋を走る

この日は台風の影響もあってか、橋の上はいつにも増して風が強かった。おまけに伊良部島に向かう行きしは向かい風で中々前に進まない。ランニングキャップを飛ばされないように手に握りしめ、淡々と走り続ける。

ミニオンも参加していた

ミニオンも参加していた

なお、長い橋にもかかわらず橋の途中には給水所はないので気を付けよう。

伊良部島が近づいてきた

伊良部島が近づいてきた

伊良部島に渡ってすぐの所が10km地点になり、この付近で折り返す。ハーフマラソンだと丁度中間地点になる。

伊良部大橋を渡ったところには宮古島まもる君がいる

伊良部大橋を渡ったところには宮古島まもる君がいる

伊良部島で折り返して再度伊良部大橋を渡るが、帰りは追い風だったので楽に感じるものの、行きしよりも急な上り坂になっているので坂道がきつい。

再度伊良部大橋を渡る

再度伊良部大橋を渡る

帰りは急な坂道を上る

帰りは急な坂道を上る

伊良部大橋で心を折られるランナーも多いことだろう。自分の汗か潮風の影響か、橋を渡り終える頃には顔は塩でベタベタになっていた。

伊良部大橋から見る宮古島

伊良部大橋から見る宮古島

伊良部大橋を渡りきったところに15km地点がある。去年参加したハーフマラソンでは、ここら辺で急激な疲れを感じ、走れなくなったような気がする。

伊良部大橋を渡って宮古島に戻ってきた後、今度は宮古島を南へ走り来間島に繋がる来間大橋へ向かう。

田舎の素朴な風景の中をひたすら真っ直ぐ進むので、かなり長く感じる。しかもお昼が近づいているにもかかわらず、日陰がないのでかなり暑い。

素朴な風景の中を走る

素朴な風景の中を走る

20kmまではなんとか走りたかったのだが、17kmあたりまで来たところで急激な疲れが襲って来て走るのを止めてしまった。

余裕を持って走り続けて完走した高槻シティハーフマラソンとは違い、やはり宮古島マラソンはきつかった。伊良部大橋の高低差と風、そして暑さで相当の体力を奪われたようだ。

走ったり歩いたりを繰り返しながら、そしてレースに参加していた宮古島まもる君の写真を撮ったりしながら、来間大橋へ向かう。

宮古島まもる君の実物と人形

宮古島まもる君の実物と人形

来間大橋は全長1,690mの橋で、風こそ強いものの、伊良部大橋に比べると高低差が少ないので走りやすい(ほとんど歩いたけれど)。

来間大橋入口に立つ宮古島まもる君(実物)

来間大橋入口に立つ宮古島まもる君(実物)

来間大橋を渡って来間島まで行くわけではなく、橋の途中に折り返し地点がある。

来間大橋を走る

来間大橋を走る

最近は伊良部大橋のおかげで存在感が霞んでいるが、来間大橋から見る景色は素晴らしく、特に橋の上から見る宮古島の前浜ビーチは絶景だ。

来間大橋から見る前浜ビーチ

来間大橋から見る前浜ビーチ

橋の上で折り返して宮古島に戻る

橋の上で折り返して宮古島に戻る

来間大橋を渡りきったところが28.2km地点だ。後は来た道を陸上競技場に戻るだけである。この頃には足がかなり痛くなっていて、ほとんど走ることが出来なくなっていた。なお、走りながら写真をパシャパシャ撮っていたせいか、iPhoneのバッテリーが切れかけていたので、ここから先の写真はほとんど撮ることが出来なかった。

喉の渇きに加え、丁度お昼時でお腹も空いてきたので、エイドステーションで休憩がてらアクエリアス、そしてバナーネをいただく。最近ドイツ語の勉強を始めたので、たまにドイツ語が混じるかもしれないがご容赦願いたい。要はバナナのことだ。

エネルギーを補給して少し体力が回復してきたのか、30kmあたりから再び走り始めることが出来た。バナーネが僕に勇気と力をくれたようだ。ありがとうバナーネ。

しかし、フルマラソンが初めての僕はまだまだ体力不足なのか、長くは走り続けることが出来なかった。とにかく足が痛い。太ももだけではなく、スネまで痛みが来ている。

30kmを過ぎた辺りからは1kmが本当に長く感じた。僕の周りのランナーもほとんど歩いている。もはやランナーではなくただのウォーカーだ。

歩道からは地元の人たちの有り難い声援が飛んでいるが、ほとんど歩いているのでなんだかこっぱずかしい。気合いを入れて走りだそうとするも、自己防衛本能だろうか、精神とは真逆に僕の身体が反発する。宮古島の酷暑の中、身体を引きずりながらゴールの陸上競技場まで向かう。

最後だけは走ってゴールしたい・・・と思い、最後の1kmはなんとか走り続けることが出来た。

ゴール地点ではミス宮古島が待っていた

ゴール地点ではミス宮古島が待っていた

結果、無事完走することは出来たものの、タイムは5時間50分ちょいとかなり遅い。まぁ、フルマラソンが初めてだったので、最悪、半分は走って半分は歩いても良いくらいに考えていたので、今回は大きなトラブルなく完走出来て良しとしよう。完走すると完走証と記念品のタオルをもらえる。

宮古島フルマラソン完走証

宮古島フルマラソン完走証

完走記念品のタオル

完走記念品のタオル

完走後は、受付時にもらった無料引換券を使って総合体育館前で宮古そばをいただく。午後3時頃でスタートから約6時間が経過していたので、さすがに人は少なくなっている。

フルマラソンの後の宮古そばは格別

フルマラソンの後の宮古そばは格別

午後4時からはふれあいパーティーがあったようだが、足は痛いしひどく日焼けしてしまってそんな元気はなかったので、持ってきた1,000円札を握りしめて、タクシーに乗って会場を後にした。皆さんお疲れ様でした。