意外に思われるかもしれないが、タイではチップの習慣がある。僕は何度か訪タイしており、チップの渡し方も大分スムーズになってきたので自分の経験を踏まえてタイのチップ事情について紹介したいと思う。
タクシー
まずは空港に到着してから乗ることが多いタクシーだ。基本的にタクシーではチップは不要だと思って良い。僕はお釣りが少額になった場合や小銭が出た場合に受け取らないようにしているくらいだ。ドライバーがお釣りを渡そうとしたときに「Keep the change」と言えば良い。これがスマートに言えるようになったら立派な国際人だ。友達と一緒に居るときなんかはつい格好つけて言いたくなってしまうが、高額なお釣りは忘れずに受け取ろう。20バーツ紙幣なども気分によって受け取らないこともあるが、20バーツ紙幣は別の場所でチップとして使えるのでなるべくキープしておきたい。
また、タクシーを予約して長距離移動するときもあるが、料金が1,000バーツを超えるときなどは100~200バーツ程度のチップを渡すこともある。元々の料金が高いと思うのであれば特に渡す必要もないだろう。
ホテル
ホテルでは、荷物を運んでくれたボーイにチップを渡したりするが、これは中々タイミングが難しい。チップを求められることはないと思うが、練習だと思って20バーツ程度渡してみるのも良いだろう。適切な金額はホテルのランクによっても変わってくると思う。僕はいつも3つ星か4つ星のホテルに泊まるが、荷物を運んでもらったら20バーツ紙幣を渡すようにしている。20バーツ紙幣は事前に準備しているが、持っていない場合やタイミングを逃した場合は渡さないこともある。
後はベッドメイキング(ルームクリーニング)だろうか。チップを渡す場合はベッドの枕元にでも置いておけば良い。いわゆる枕銭だ。僕は20バーツ紙幣をため込んでいるので20バーツ紙幣を外出時、またはホテルの部屋に居るときはベッドメイキングが始まる前に早めに枕元に置くようにしている。
他にもルームサービスやランドリーなど、必要に応じて20バーツ紙幣やお釣りで小銭が出た場合は渡せば良いと思う。金額は特に気にする必要はないと思うが、さすがに小銭を手渡すのはスマートではないように思う。若干馬鹿にしているような気がしないでもない。小銭は「受け取らない」のが正解だろう。
レストラン
ホテルのレストランなどではサービス料が含まれていることが多いので、その場合は特にチップを渡す必要もないかと思う。僕はお釣りの小銭は基本的にチップとして残していくが、小額紙幣を残すこともある。募金箱のようなチップボックスがある場合もあるのでそこに入れても良いだろう。サービス料が含まれていないレストランや良いサービスを受けたと思ったときは20バーツ紙幣や50バーツ紙幣を置いていくことが多い。チップの相場としては、個人的な感覚ではあるが料金の10%くらいだろうか。屋台などでは特に渡す必要はないように思う。
終わりに
僕はタイなどの物価の安い国に行くときは出来るだけ小銭は持ち歩かないようにしている。重たいし、計算するのが面倒くさい。お釣りで小銭が出たときは基本的に全てチップにし、余った小銭があればチップボックスに入れたり、物乞いにあげたり、ホテルの部屋に置いて帰ったりする。
タイでは自分からチップを求めてくる人はほとんどいないような気がする。お姉さんと飲むようなバーでは別論だと思うが、そのようなバーでお金がかかるのはどこの国でも大差ないだろう。そのような場ではチップを払いすぎないように気をつけよう。
日本ではチップの習慣がないので戸惑うこともあるかもしれない。しかし、チップは明確な決まりがあるわけではなくあくまでも気持ちだと思うので、それほど肩肘張らず渡したいと思ったときに渡せば良いかと思う。