マカオに30個ある世界遺産のうち、今回はセナド広場周辺にある世界遺産、⑭三街会館(關帝廟)~⑳聖ドミニコ教会までをご紹介したい。番号はガイドブック『世界遺産の街 マカオ 日本語版』記載の通りだ。
なお、セナド広場から南(マカオ半島南部)にある世界遺産、①媽閣廟~⑬セナド広場までとマカオの世界遺産一覧に関しては以下の記事を参照して欲しい。
マカオ半島南部の世界遺産を見て回り、セナド広場に到着したのはお昼過ぎだった。昼食を取って休憩した後、セナド広場から北にある世界遺産を見て回ることにした。
なお、今回ご紹介するセナド広場周辺の世界遺産に関しては、前日セナド広場に来るついでにそのほとんどを訪れたので、この日は軽く見て回っただけであった。
マカオに30個ある世界遺産を全て制覇するのに必要な所要時間は、駆け足で見て回ると1日もあれば十分だと思うが、できれば2~3日に分けて、建物の中にも入ってじっくりと見て回った方が良いように思う。なお、マカオの世界遺産は夕方頃には閉まるところが多いので、早めに行動することをおすすめする。
まずはセナド広場を入って西にある⑭三街会館(關帝廟)。英語表記は「Sam Kai Vui Kun(Kuan Tai Temple)」となる。
三街会館(關帝廟)は旧マカオ市場の跡地に建つ寺院で、元々は商人たちの会合場所だったらしい。關帝(かんてい)とは三国志で有名な武将、関羽の事であり、関羽は商売の神様として崇められている。
続いてセナド広場の噴水近くにある⑮仁慈堂(Holy House of Mercy)。
仁慈堂は慈善活動を目的として1569年にマカオ司教の要望で造られたものだ。
セナド広場を奥へ進み、右手の坂を上っていくと、⑯カテドラル(大堂)(The Cathedral)と⑰カテドラル(大堂)広場(Cathedral Square)、⑱盧家屋敷(Lou Kau Mansion)がある。
カテドラル(大堂)は1622年に建てられた聖母マリアを奉る教会だ。大きくて立派な建物だが、マカオの他のクリーム色の教会に比べると控えめな印象を受ける。
カテドラル(大堂)広場は、観光客が絶えないセナド広場とは違い、のんびりとした雰囲気である。広場の周辺にはカテドラル(大堂)を含む歴史的建造物が立ち並ぶ。なお、近くにある盧家屋敷は通り過ぎてしまったようだ。マカオの世界遺産、2つ目の見逃しである。
セナド広場を入り口から真っ直ぐ奥に歩いたところに、⑲聖ドミニコ広場(St. Dominic’s Square)と⑳聖ドミニコ教会(St. Dominic’s Church)がある。
教会の前にある聖ドミニコ広場は大きなリンゴが目印だ。周辺には様々なお店が立ち並び、人通りも多い。
聖ドミニコ教会は1587年に建てられた中国最初の教会だ。なんだか映画に出てきそうな美しい建物である。
教会には博物館が併設されており、中にはキリストの像など数多くの展示物がある。ブッダファンの僕としては教会に入るのはなんだか後ろめたい気持ちにもなるのだが、教会の荘厳な雰囲気も結構好きだ。
続いて、マカオ半島中心部・北部の世界遺産、㉑聖ポール天主堂跡~㉚ギア要塞(ギア教会とギア灯台)までは以下の記事を参照して欲しい。
参考文書
『世界遺産の街 マカオ 日本語版』