香港の下町・油麻地(ヤウマテイ)では、毎晩、廟街(テンプルストリート)でナイトマーケットが開かれる。このナイトマーケットは男人街(ナムヤンガイ)と呼ばれ、文明里から南京街の間の長い道路に様々な露店が軒を連ねる。
このナイトマーケットへの行き方(アクセス)だが、MTR(地下鉄)を利用して行く場合は、油麻地駅と佐敦駅のどちらからでも徒歩数分程度で行くことができる。地図は以下を参照して欲しい。
僕が滞在していたホテルはこのナイトマーケットのすぐ近くだったので、香港滞在中は頻繁にこのナイトマーケットを訪れた。
ナイトマーケットの営業時間は大体17時~24時頃までだ。夕方になると露店が出始める。滞在ホテルの目の前にある天后廟周辺には、雑貨や占いの屋台が立ち並ぶ。占いの屋台はすごい数で、香港らしく英語を話せる占い師も多いようだ。日本語が話せる占い師がいたかどうかは定かではない。
占いの屋台が立ち並ぶ通りを過ぎて南に進むと、広東オペラのカラオケ広場がある。人が多く住む街のど真ん中でカラオケなんて近所迷惑も良いところだ。日本ではあり得ない光景である。
カラオケ広場を南に抜けると大きな門があり、その先にはアジアの国ではお馴染みのナイトマーケットの風景が広がっている。両側に露店が立ち並ぶ通りは観光客も多く、道が狭くなっていて歩きづらい。僕は普段ナイトマーケットで買い物をすることはほとんどないのだが、香港は物価が高いということもあり、せっかくなのでここでお土産をいくつか購入することにした。
この通り沿いには屋台やレストランも多いので、食事をするにも最適だ。ナイトマーケット(夜市)の屋台やレストランというのは大抵どこの国も安く、気軽に現地グルメが堪能できるので、僕はナイトマーケットは主に雰囲気を味わいながら食事をする場所として利用している。
このナイトマーケットでは何度か食事をしたので、ここで食べたものを以下にいくつかご紹介したい。歩き回っていると屋台やレストランはいくらでも見つかると思うので、自分のお気に入りの場所を見つけて欲しい。
まずは廟街の門を入ってすぐの所にあるいかにもローカルな雰囲気のレストラン。香港(中国)らしいものを食べたかったのでチャーハンと麻婆豆腐をオーダーしたのだが、なんだか日本らしい料理でもある。アメリカのブルーリボンビールと共にいただく。青島ビールばかりでは飽きるので、香港では外国のビールを飲む機会も多い。
料理は普通に美味しいのだが、幸か不幸か一品の量が多い。一人だったら一品で十分にお腹が膨れそうである。
続いて、廟街をさらに南に進んだところにある海鮮(シーフード)レストラン。路上にテーブルが出ており、ナイトマーケットを行き交う人々を眺め、夜風にあたりながら食事をすることができる。観光客にも人気があるレストランのようだ。
このレストランでオーダーしたのは、牛肉をグリーンペッパー、チリ、オニオンと共にブラックビーンズソースで炒めた料理、卵と厚揚げを煮込んだ料理、そしてライスだ。中国の海珠ビール(キリン系列らしい)と共にいただく。
ブラックビーンズソース炒めは香港で好きになった料理の一つだ。世界各国を旅しながら現地グルメを堪能していると食のレパートリーは増えていく一方だが、食べる側専門で作ることができないのが残念なところである。
ナイトマーケットの通りには、スムージーなどのドリンクを売っているお店もある。現地グルメを堪能した後にマンゴースムージーを飲んで帰るのは僕の典型的なナイトマーケットの過ごし方だ。
ナイトマーケットが開かれている廟街だけでなく、その周辺の通りも賑わっており、レストランなど様々なお店が立ち並ぶ。
廟街のナイトマーケット(男人街)は、北に行くほどディープな雰囲気になる。天后廟から北にも露店が立ち並び、お土産などが売っているが、日本のキャラクターを使った著作権侵害の偽物っぽい商品も多い。税関で没収される可能性もあるので気を付けよう。
天后廟から北のナイトマーケットには、僕が香港滞在中によく行ったおすすめのレストランもあるので合わせてチェックしてみて欲しい。
香港の下町の雰囲気が味わえる廟街のナイトマーケット、香港に来たら是非一度は訪れて欲しい場所である。