ピークタワー(The Peak Tower)の「パシフィックコーヒー(Pacific Coffee)」で一服した後、ピークタワーの屋上にある展望台「スカイテラス428(Sky Terrace 428)」へと向かう。「スカイテラス428」は、その名の通り海抜428mの高さにある。なお、ピークタワーまでの行き方に関しては前回の記事を参照して欲しい。
「スカイテラス428」は有料展望台なのでチケットが必要になる。ピークトラム(Peak Tram)のチケットとセットになった「ピークトラム・スカイパス(往復90ドル)」もあるが、「スカイテラス428」のみの料金は45ドルで、チケットはピークタワーで購入することができる。「スカイテラス428」の営業時間は午後11時までのようだ。
係員にチケットを手渡し、エスカレーターでビルの屋上へと進む。展望台に出ると、ガイドブックなどでよく目にする有名な香港の景色が広がっている。
この日は天気が良く、香港島と九龍半島のビル群、そしてビクトリアハーバーの景色を綺麗に見ることができた。展望台からは、360度景色が見渡せる。
ビクトリアピークから見る景色は昼間ももちろん綺麗だが、夜に見る景色は「香港100万ドルの夜景」としても有名であり、週末の夜は展望台も大混雑するようである。僕もビクトリアピークから夜景を見ようとも考えたのだが、夜にわざわざここまで来るのは面倒くさいし人混みが嫌いなので、夜景はホテルから歩いて行ける尖沙咀(チムサーチョイ)プロムナードから見ることにした。尖沙咀プロムナードから見る香港島の夜景でも十分に満足できた。
展望台からの景色を満喫した後は、ピークタワー内を散策してみる。あまり普通のショッピングモールと変わらない印象だ。ピークタワーには日本食レストランを含めいくつかのレストランが入っており、壮観な景色を眺めながら食事をすることができるが、値段の高いレストランが多いようだ。
ピークタワー前の広場には引退したトラムがあり、現在はビジターセンターとして使われているようだ。
香港を代表する観光スポットだけあって、ビクトリアピークには人も多く、特に中国本土からの観光客らしき人たちが目立つ。
ピークタワーのビル周辺は、当然ながら山である。どうやらピークタワーが山頂地点ではないらしく、ピークタワー近くから伸びるMt. Austin Roadを登ったところに552mの高さの山頂があるようだ。
とりあえずMt. Austin Roadを歩いてみることにした。公園を過ぎ、立派な建物が立ち並ぶ通りを抜けて山道を登っていくと、ビクトリアピークガーデン(山頂公園)がある。公園の芝生では、地元の人たちが犬を連れてのんびりと過ごしていた。
公園にはThe Governor’s Walkという木々に囲まれた小道があり、ここからも良い景色を望むことができる。
ビクトリアピークの山頂はどうやらこの公園からさらに山道を登ったところにあるようだが、山頂と言っても夜景が見えるわけではないようだ。真夏の暑さの中、山道を歩き回って汗だくになったので、公園まで来たところでピークタワーへと戻ることにした。
山頂へと続く道はピークタワーに比べて景色が良いわけでもなく、自然以外に何かがあるわけでもないので、特に目的がなければ来る必要はないように思う(ハイキングには良いかもしれない)。
山道を歩いてかなり体力を消耗したので、ピークタワーに戻ってビルの中で涼みながらタピオカミルクティーを飲み、ピークトラムに乗って街に戻ることにした。
ピークタワーの展望台からの景色は見事なものだったので、香港に来たら是非一度は訪れて欲しい。僕も今度来るときは、比較的人の少ないであろう平日にでも来てのんびりとしたいものだ。