香港滞在の最終日。日曜日にもかかわらず特に観光の予定を立てていなかったので、ビーチに行ってのんびりとビールでも飲もうかと思い、香港島のレパルスベイ(淺水灣)に行くことにした。地図は以下を参照して欲しい。
レパルスベイは、ハリウッド映画「慕情」の舞台になったことでも有名なビーチリゾートだ。レパルスベイへの行き方だが、セントラル(中環)駅からスタンレー(赤柱)行きのバスに乗って行くことができる。先日スタンレーに訪れた際、道中バスの窓から綺麗なビーチが見えたので気になっていたのだが、その日は時間がなくて立ち寄ることができなかった。スタンレーにもビーチはあるが、時間がある人はスタンレー観光のついでにレパルスベイに立ち寄るのも良いだろう。
レパルスベイに行くバスはいくつかあるようだが、スタンレーに行く時に利用したのと同じバス(260)を利用することにした。詳しい行き方については以前スタンレーに行ったときの記事を参照して欲しい。
セントラル駅からレパルスベイまでの所要時間は20分程度だ。レパルスベイビーチは人気のビーチ(海水浴場)らしく、多くの人がここでバスを降りるので分かりやすいだろう。バス停のすぐ近くには大きな穴が空いた建物「レパルスベイ」がある。僕は入らなかったが、この建物の中にある「ベランダ」というレストランのアフタヌーンティーが人気のようだ。小汚いおっさんが一人でアフタヌーンティーをしていても、「慕情」というより「同情」を誘いそうである。
バス停から道路を横断し、緑に囲まれた小道を抜けるとビーチがある。弧を描くように大きな砂浜が広がっており、海沿いには高級マンションが立ち並ぶ。まさに南国のビーチリゾートと言った雰囲気である。
8月の香港は雨が多いと聞いていたが、僕が香港に来てからというもの連日晴天が続いている。この日もとても天気がよく、ビーチの温度計は35℃を示しており、泳がずにビーチにいたら焼け死にしそうな暑さであった。
とりあえずビーチの入り口近くにあるバーレストラン「ビストロワン」でビールを飲むことにした。ドラフトビールが切れていたので、コロナ(55ドル)をいただく。パラソルがあるテラスで海を眺めながらのんびりと過ごす。
一本のビールを時間をかけてゆっくりと堪能した後、ビーチを散策してみることにした。南国のビーチリゾートに頻繁に訪れているということもあるのだろうが、どこかありきたりのビーチに感じる。沖縄に比べると海はそれほど綺麗とは言えないが、高層ビルが立ち並ぶ香港においては、ここの海は綺麗な部類に入るのかもしれない。
ビーチ沿いに高層ビルが立ち並ぶ風景は、どことなくオーストラリアのゴールドコーストを連想させる。ビーチの南には綺麗な青色をしたビル群があり、ビーチの風景にマッチしていてなんだかとても気に入った。青いビル群に向かってビーチの端まで進むと、ビーチ全体が見渡せる歩道と鎮海樓公園がある。鎮海樓公園には、漁民の神様(天后)が祀られている天后廟(ティンハウミュウ)がある。
鎮海樓公園には様々な像があり、ビーチとは一味違った中国らしい雰囲気を味わうことができる。
鎮海樓公園近くのビーチ沿いにはショッピングモール「ザ・パルス」がある。ビーチで遊んだ後に食事をしたり休憩したりするにはぴったりだ。
「ザ・パルス」の中で涼みながらマンゴースムージーかビールでも飲もうかと思ったのだが、ビルの中の飲食店はどこも賑わっていたので、再度、最初に入ったバーレストラン「ビストロワン」まで戻ってビールを飲むことにした。値段が高いのだろうか、それともお昼時を過ぎたからなのだろうか、何故かここはロケーションが良い割に空いている。
ビールを飲みながら海を眺め、のんびりと過ごすのが最近のビーチでの主な過ごし方である。若い女性と一緒であれば海に入ってキャッキャしたいところであるが、残念ながらそんな機会は減る一方だ。
この日は香港滞在の最終日だったので、ビーチでのんびりと過ごした後、早めにホテルへ戻ることにした。スタンレーも良かったが、ビーチリゾートが好きな方にはレパルスベイもおすすめの場所だ。