油麻地（ヤウマテイ）は香港の下町エリアで、気軽に現地グルメを堪能できるレストランや食堂がたくさんある。滞在しているホテルの近くで食事をするところはないかと探していたところ、ホテルの目と鼻の先に「美都餐室（Mido Cafe）」という人気のレストランがあるみたいなので行ってみることにした。
「美都餐室（Mido Cafe）」外観
「美都餐室」は、天后廟の目の前、廟街（テンプルストリート）と眾坊街（パブリックスクエアストリート）の交差点にある。
「美都餐室」入り口
店に入ると2階へと案内された。「美都餐室」は60年以上の歴史があるらしく、店内はレトロながらもどことなくモダンな雰囲気だ。日本で言えば、戦後の昭和に新しくできたモダンな食堂と言ったところだろうか。
レトロな「美都餐室」の店内
香港に滞在中、ホテルから近いこともあって「美都餐室」には何度か食事に訪れたのだが、映画のロケ地にもなった有名なお店らしく、店内はいつも賑わっていた。観光客も多いようだ。混んでいる時間帯は座れないかもしれないが、窓際の席がゆっくりできるのでおすすめだ。窓からは天后廟の公園が見渡せる。
2階の窓側席からの景色
英語では「Mido Cafe（ミドカフェ）」という名前が付いているが、料理メニューも豊富にある。最初にこのお店に訪れた時は、ライスに牛肉と野菜の炒め物が乗った料理をオーダーした。いかにも中華料理らしく、とろみがあって美味しいのだが、どうも味付けが薄い。テーブルの上に置いてあった醤油らしきもので味を調節しながらいただいた。
「美都餐室」での食事
2度目にこのお店に訪れた時はカレー（ライス付き）をいただいた。見るからに昔ながらのカレーと言った感じで、味もなんだか食べたことがある味だ。実家で食べていたバーモントカレーかとも思ったが、少し違う。食べ進めてみると、日清カレーヌードルの味に似ていることに気が付いた（悪い意味ではない）。
「美都餐室」での食事
3度目にこのお店に訪れた時は、なんだか無性に肉が食べたかったこともあって、牛肉のステーキとエビの揚げ物をいただいた。ライスとスープも付いてくる。ソースがかかっていなかったので、テーブルの上に置いてあった塩と醤油らしきものをかけていただく。シンプルな味ながらも、お肉は柔らかくて美味しかった。
「美都餐室」での食事
このお店で食べた料理はどれも味付けが薄く感じた。ひょっとして健康志向なのだろうか。これはこれで美味しいのだが、少し物足りなく感じる。そして、昔ながらのレストランという割には、意外と値段が高い。
「美都餐室」前の廟街（テンプルストリート）には、格安（35ドル）でランチを提供している食堂もあるので、そちらもおすすめだ。もちろん料理にもよるのだが、「美都餐室」は1.5～2倍の値段がするイメージである。
しかし、「美都餐室」はレトロな雰囲気の中、公園を眺めながらゆっくりと食事をできるところが良い。また油麻地を訪れる際には利用したいと思う。
「美都餐室」外観（夜）
「美都餐室」の壁画
「美都餐室（Mido Cafe）」住所と地図：油麻地廟街63號
