セナド広場を散策した後、せっかくマカオに来たのでディナーにポルトガル料理を食べたいと思い、広場周辺でポルトガル料理レストランを探すことにした。
セナド広場へと続くマカオの大通り、亞美打利庇盧大馬路(Avenida de Almeida Ribeiro)を南からセナド広場へと向かって歩き、セナド広場の一つ手前にある階段を上ったところに「カテドラルカフェ(Cathedral Cafe)」というお店がある。中国語表記は「大教堂咖啡」だ。隣にはポルトガル料理レストランの「エスカーダ(Escada)」がある。
当初、ガイドブックとネットで調べた情報を頼りに人気店らしき「エスカーダ」に行こうとしたのだが、間違って隣の「カテドラルカフェ」に行ってしまった。入り口の所に立っている女性店員にメニューを見せてもらう。値段はリーズナブルでカジュアルな雰囲気のバーレストランだ。「エスカーダ」は高級そうな雰囲気だったので、こちらのお店に入ることにした。
テーブルに座って、このお店にある唯一のポルトガルビール「スーパーボック(Super Bock)」をオーダーする。初めて飲んだが、飲みやすいながらもコクがあって、何と言うか、ポルトガルビールと聞いてイメージする味そのものである。なかなか美味しい。
ビールを飲みながら、店員おすすめの「コッドフィッシュケーキ(Cod Fish Cake)」をいただく。ポルトガルで有名な料理らしい。コッド(Cod)とは日本人にも馴染み深いタラのことである。一緒に刺さっているキュウリと共にいただく。僕は食感といい味といい匂いといい、付け合わせのキュウリが嫌いなのだが、タラとキュウリの相性は抜群で、キュウリを美味しいと思ったのは生まれて初めてかもしれない。
メインディッシュにはポルトガルのダック(カモ、アヒル)料理である「パトフリト(Pato Frito)」をいただいた。
甘辛いタレでかなり濃厚に味付けされており、ビールが進む。僕は別々に食べたが、一緒に出てくるパンには切れ込みが入っているので、パンに肉と野菜を挟んで食べるのも良いかもしれない。
ポルトガル料理は初めて食べたような気がするが、どちらも美味しかった。ポルトガルは日本との関係も深く、ポルトガルと言えば長崎を思い出す。長崎にもポルトガル料理レストランが多いのだろうか。
スーパーボックを2本飲んだ後、香港でもよく見かけるフランスのビール「1664」をいただいた。スーパーボックより軽やかな味わいである。
料金は確かコッドフィッシュケーキが75ドル、パトフリトが95ドル、スーパーボックが30ドル、1664が35ドルだった。感覚的には日本の物価とそれほど変わらない。ドルで表記されていたように思うが、マカオなので当然パタカが使える。
後日、ランチにもこのお店を利用した。料理を一品選び、スープにアイスティーが付いてくるランチセット(95ドル)をオーダー。チリビーフを頼んだが、なんだかタイ料理に似ていて美味しかった。どうもポルトガル料理の味付けは濃いようである。
マカオのポルトガル料理レストランは高いイメージがあるが、「カテドラルカフェ」はなかなかリーズナブルな値段で、味も良かったので大満足だ。セナド広場近くなので、歩き疲れた時にカフェ利用するにも良いだろう。またマカオに来たときには訪れたい。ご馳走様でした。
「カテドラルカフェ(Cathedral Cafe)」住所と地図:12 R. da Sé, Macau