香港・九龍半島のチャイナフェリーターミナルからマカオへの行き方(アクセス)

チャイナフェリーターミナル

香港から2泊3日でマカオ(澳門)に行くことにした。香港からマカオにはフェリーを使って行くことができる。香港島にもフェリー乗り場(マカオフェリーターミナル)があるが、僕が滞在しているのは九龍(クーロン)半島にある油麻地(ヤウマテイ)なので、今回は九龍半島にあるフェリー乗り場(チャイナフェリーターミナル)を利用した。地図は以下を参照して欲しい。

チャイナフェリーターミナルへの行き方だが、チャイナフェリーターミナルは尖沙咀(チムサーチョイ)駅から徒歩10分程度のところにある。尖沙咀駅のA1出口を出て、九龍公園を右手に見ながら公園沿いの道路を歩く。突き当たりの交差点を右に曲がって、左手にブランド店が並ぶ通りを真っ直ぐ歩くと、アルマーニを越えて少し歩いたところの中港城(China Hong Kong City)のビルの中にチャイナフェリーターミナルがある。ビルの入り口にはチャイナフェリーターミナル(China Ferry Terminal)と書かれているので分かりやすい。

フェンディがある交差点を右に曲がる

フェンディがある交差点を右に曲がる

中港城(China Hong Kong City)のビル

中港城(China Hong Kong City)のビル

チャイナフェリーターミナル(China Ferry Terminal)入り口

チャイナフェリーターミナル(China Ferry Terminal)入り口

ビルに入ってエレベーターで2階(イギリス英語なので1Fだったと思う)に上がると、係員のおじさんが立っていた。マカオに行くのかどうか、フェリーチケットはあるのかどうか早口で聞かれたので、ない旨を告げると、チケット売り場まで案内される。おじさんは急ぎ足で僕を手招きしながらチケット売り場へと向かう。間もなく出発するのかと思い、僕もスーツケースを引きずりながら駆け足でおじさんの後を追った。

チケット売り場では別の係員が、これまた早口で「片道220ドル、往復400ドル」とフェリーの料金を告げてくる。日本円にすると片道約3,000円だ。半年間有効らしいので、往復のチケットを購入してフェリー乗り場へと向かう。それにしても、この人たちは何をこんなに急いでいるのだろう。

ちなみに、フェリーチケットはオンライン予約もできるようだ。運航路線および時刻表も事前に確認しておくことをおすすめする。

チケットを手渡し、簡単な出国手続き(パスポート、香港入国時に書いた出入国カードが必要)を済ませ、急ぎ足でフェリー乗り場について時刻表に目をやると、マカオのアウターハーバーフェリーターミナル行きのフェリーが出発するまでは45分近く時間がある。「急いで損した・・・」などと思いながらコーヒーを飲んでしばらくゆっくりとしながら、フェリーチケットをじっくり見てみると、そこには「タイパ(Taipa)」の文字が。

チャイナフェリーターミナル

チャイナフェリーターミナル

タイパフェリーターミナル行きチケット(半券)。行き先と時刻を確認しよう

タイパフェリーターミナル行きチケット(半券)。行き先と時刻を確認しよう

実はマカオには、2つのフェリーターミナルがある。北のマカオ半島にあるアウターハーバーフェリーターミナルと、南のタイパ島にあるタイパフェリーターミナルだ。僕は「マカオ」と伝えていたので、てっきりマカオ半島のアウターハーバーフェリーターミナル行きのチケットを購入したのかと思っていたのだが、何の説明もなくタイパ行きのチケットを売ってくれやがったみたいだ。

タイパ行きのフェリーはもうすでに乗船が始まっていた。乗り場の入り口にいた係員のお姉さんに聞いてみると、チケットの変更はできないらしい。タイパフェリーターミナルからマカオ市街地までは無料シャトルバスが出ていて20~25分で行けるということなので、やむなくタイパ行きのフェリーに乗り込むことにした。

コタイウォータージェットに乗り込む

コタイウォータージェットに乗り込む

香港人(中国人観光客かもしれないが)はせっかちらしく、行列に並んでいち早くフェリーに乗り込もうとしているが、フェリーの座席はあらかじめ決まっているので急いでも意味はない。むしろ、後から乗り込んだ方が無駄にフェリーに揺られることもないし、荷物置き場の後から回収しやすい場所に荷物を置けるので、降りるときに楽だ。マカオに入国する際審査があるので、急ぐメリットがあるのはマカオに到着してフェリーを降りるときである。

マカオ行きフェリー(コタイウォータージェット)の船内

マカオ行きフェリー(コタイウォータージェット)の船内

フェリーは多少の揺れがあったが、酔うほどではなかった。船内では係員が紙袋を配っている。飲食類も販売しており、Wi-Fi(インターネット)も利用可能だ。出発してから1時間ほどでマカオのタイパフェリーターミナルに到着。

フェリーを降りて、入国審査を済ませる。マカオに入国する際、香港の出入国カードのように特に記載が必要なものはなかった。

タイパフェリーターミナル

タイパフェリーターミナル

入国審査を済ませた後、外に出て、チャイナフェリーターミナルの係員のお姉さんから聞いた情報を元にマカオ市街地行きの無料シャトルバスを探すが見当たらない。タイパフェリーターミナルのインフォメーションカウンターのおじさんに聞いてみると、市街地行きの公共バスはあるが、無料シャトルバスはないとのこと。南国らしく、香港人は結構いい加減みたいだ。

タイパフェリーターミナルからマカオ半島の市街地まではタクシーを使って数十ドルで行けるとのことなので、結局タクシーを使って移動することにした。橋を渡ってマカオ半島へ向かう。

タクシーでマカオ市街地へ向かう

タクシーでマカオ市街地へ向かう

なんだか無駄にドタバタしてしまったが、無事マカオのホテルに到着した。タイパフェリーターミナルからマカオ半島の南端にあるホテルまでのタクシー料金は80ドル程度だったと思う。マカオでは香港ドルが通用するので、マカオの通貨であるマカオパタカに両替する必要はない。

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なお、行きに買った往復のチケットだが、聞いたところ帰りもタイパフェリーターミナルでしか使えないようだ。マカオは小さく、タクシー料金は知れているのでそれほど困ることはないと思うが、行き先は事前に確認しておいた方が良い。

ちなみにマカオから香港への帰りであるが、タイパフェリーターミナルから九龍半島のチャイナフェリーターミナルへは便数が少ないようなので、香港島のマカオフェリーターミナルに行く便を利用した。マカオフェリーターミナルは上環(ションワン)駅に近く、交通の便も良いので電車を利用するのであればチャイナフェリーターミナルとそれほど大差はない。

香港に入国する際は、パスポートに加えて再度出入国カードを記載して提出しなければならないので気を付けよう。出入国カードはイミグレのカウンターに置いてあるのを入手するか、または係員が配っているのを貰えば良い。