プーケット滞在2日目。プーケットでは特に観光する予定を立てていなかったので、パトンビーチで夕日(サンセット)を眺めながらのんびりと過ごすことにした。
僕が滞在しているホテルはパトンビーチから徒歩数分のところにある。午後5時頃にホテルを出て、飲食店が立ち並ぶ通りを抜けてパトンビーチへ向かう。
プーケットは有名な観光地ということもあってか、街を歩いていると頻繁に呼び込みに声を掛けられる。なんだかバリ島と似た雰囲気だ。タイ南部だけあって、アラブ系の人たちが多い印象である。ムスリムの服装をした女性もよく目にする。
午後5時頃のパトンビーチはまだ昼間と同じ明るさであった。南国のビーチリゾートだけあって日差しが強い。現在(8月)のプーケットの日没時間は午後6時45分頃なので、それまでビールでも飲んでゆっくりと過ごすことにした。
意外なことに、プーケットでは街中で無料Wi-Fi(インターネット)が使える。今回はパトンビーチにしか滞在していないので使える範囲は分からないが、パトンビーチでは普通に繋ぐことができた。「Smart City Free WiFi」という名前のWi-Fiに繋ぎ、パスポート番号、氏名、メールアドレスなどを入力する。「海外のビーチでのんびり過ごすときの悩みがインターネットに繋がらないこと」という、まさに現代人の生活を送っている僕にとってはありがたいサービスだ。
パトンビーチにはビーチチェアーやパラソルが並んでいるが、日が沈むにつれて撤去を始めるようだ。夕日が沈むのを眺めながらビーチでビールを飲みたい僕にとっては少し早い気がする。
パトンビーチでは、ジェットスキーやパラセーリングなどのアクティビティを楽しむことができる。パラセーリングは頻繁に上空を飛んでいて、ビーチに着地するのでビーチを歩くときはぶつからないように気を付けなければならない。基本的にビーチアクティビティにはあまり興味がないのだが、夕暮れ時にパトンビーチの全景を眺めながら飛ぶパラセーリングはなかなか面白そうだった。
徐々に日が沈むビーチを北に向かって歩く。パトンビーチは遠浅のビーチで、全長は約3kmもあるらしい。ビーチは歩きやすく、ランニングをしている人も多い。
バングラ通りの入り口がある地点を越え、しばらく歩いたパトンビーチの北側には、ビーチ沿いにレストラン(飲食店)が立ち並ぶエリアがある。ビーチに沈む夕日を眺めながら、ビールを飲んだり食事をしたりするのもオツなものだ。
パトンビーチを北まで歩き、再度来た道を戻ることにした。さすがに有名な観光地だけあって、パトンビーチには様々な人種の人がいる。人種のるつぼと言う表現がぴったりだ。お盆休暇前ということもあってか、日本人の姿は全然見かけなかった。
砂浜をゆっくりと歩いて、時の経過と共に移りゆく空の色を楽しむ。
太陽が完全に沈み、ビーチが夜の闇に包まれたところで、パトンビーチを後にした。