ホテルで朝食を取った後、せっかくなので海に入ることにした。目の前に青い空と海が広がっているのに入らないわけにはいかない。コラルブルーホテルは海に面しているので、部屋で水着に着替えてホテルから出ることなくそのまま海に入ることが出来る。
夕方の引き潮時と違い歩ける場所は少なくなっていて、岩場があったり急に深くなっているところもあるから泳ぐ際には気をつけた方が良い。所々にビーチが見える。とりあえずホテルから大きなビーチが見える南の方向に向かって泳ぎ始める。
足が着かない場所も多く、泳ぎ疲れたら陸に上がって休憩する。サンタフェのビーチ沿いには、リゾートホテルやホテルが経営するバー・レストランが軒を連ねている。
海の浅い場所では小さな蟹が歩いていたり、小さな魚の大群も見ることが出来る。特に島の東側には波はほとんどなく、快適に泳ぐことが出来る。しかし、とても日差しが強いのでTシャツを着て泳いだ方が良いかもしれない。当然日焼け止めを塗っていたが、体には少ししか塗らなかったせいか1日でひどく日焼けして皮がめくれてしまった。
サンタフェ近くのビーチにはシュガービーチ、ホワイトサンドビーチ、パラダイスビーチなど色々な呼び名があるビーチがあるが、日中の満潮時はビーチが途切れていくつかに分かれていたりするので混乱する。どうやら南東の端あたりから数キロ続くのがシュガービーチらしい。ホワイトサンドビーチは固有名称ではなくそのまま「白い砂浜」を意味しているようだ。
バンタヤン島ではヴァージン島へのアイランドホッピングも有名らしいが、今回は時間がなかったのが行くことが出来なかった。しばらくシュガービーチ周辺を泳いだ後、某旅行サイトでバンタヤン島の観光スポットとして人気があるパラダイスビーチに行ってみた。パラダイスビーチはシュガービーチの西にあり、サンタフェ中心部からは若干離れている。バイクで15分くらいだっただろうか。バイクを降りた後、茂みの中を10分ほど歩いて行かなければならない。
グラスホッパーが飛び跳ねる道をしばらく歩いてパラダイスビーチに到着。思ったよりも地味だ。あまり大きなビーチではなく人の姿も見当たらない。プライベートな感じが良いのだろうか。
泳ぎ疲れていたこともあり海沿いのバーでのんびりしようと思っていたのだが、パラダイスビーチの近くにお店らしきものは何もなかったので、サンタフェ中心部に戻って海沿いのバーを探すことにした。結局再度シュガービーチに戻って、ビーチ沿いにあるコタ ビーチ リゾート(Kota Beach Resort)のレストランに入ることにした。
ここのリゾートはロケーションは良いが、部屋数も多くてホテル前のビーチも賑わっている印象だ。昼食にはかなり遅くてあまりお腹も空いていなかったので、サンミゲルライトを飲みながらつまみにバッファローウィング、フライドポテトをいただくが、かなりボリュームがあった。レストランには犬がいて、人懐っこく食事をしていると近寄ってくる。名札には英語で「ボディーガード」と書かれているようだが何とも頼りない。
海を見ながらビールを飲み、しばらくのんびりとした後に夕焼けを見るために西に向かう。夕暮れ時になるとすっかり引き潮になりビーチが数キロ繋がっていて、夕焼けを眺めながら散歩するのには最高だ。日中に比べると気温が下がって過ごしやすく、海の中を歩いていると気持ちが良い。潮干狩りをしている人もいた。
綺麗な海は今までたくさん見てきたけれども、長く続くビーチに広い空、引き潮時の風景は今まで見てきたものとは異なり、まるで異世界に来たかのようだ。今回約10日間のフィリピンの旅の中で、一番印象に残ったのがこのバンタヤン島の風景だ。セブ島に行くのであれば、是非一度バンタヤン島にも足を運んでみて欲しい。