今回のチェンライ滞在の最大の目的が、タイ、ラオス、ミャンマーの3カ国の国境が接するゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)へ行くことだった。
島国の日本に生まれ育ち、そして外国と言えば他国と接していない大陸のオーストラリアにしか長期で住んだことがない僕にとって、国境を目にする(もちろん、目で見えるわけではないのだが)のは生まれて初めての体験だ。
ゴールデントライアングルへの行き方(アクセス)だが、チェンライからはバスを利用して行くことが出来る。ナイトバザール近くの滞在ホテル(ハイ チェンライ ホテル)を出発し、工事中のチェンライバスターミナルを通り過ぎてその先の仮設ターミナルへと向かう。
なお、国境近くにはチェックポイント(検問所)も多く、国境を越える場合にも必要なので、パスポートを持参することをおすすめする。
仮設ターミナルにある窓口のおばちゃんに聞くと、ゴールデントライアングルにはグリーンバス(Greenbus)のミニバンが出ているようだ。料金は直接支払うらしい。ゴールデントライアングル行きのグリーンバスが到着するらしい場所で待っていたが、グリーンバスはなかなか現れない。
この日は晴天で、猛暑の中ターミナルで立ち尽くしていると、隣で発車するローカルバスの乗務員らしき気風の良いお姉さんが話しかけてきた。ほとんどタイ語なのでよく分からないが、「ゴールデントライアングルに行くよ。乗りな!」と恐らくそんな感じで手招きしてくれたので、ローカルバスに乗り込むことにした。渡りに船とはこのことである。
乗客は僕以外にはタイ人(多分)ばかりだ。バスの車内で行き先を告げてバス料金(37バーツ)を支払う。ゴールデントライアングルまでの道のりは、道路が整備されており意外にも平坦で快適だった。約1時間半でタイ北部にあるラオスとの国境の町・チェンセン(チェンセーン)に到着。バスはゴールデントライアングルまで行くのかと思いきや、ここで降りるように言われる。どうやらここがローカルバスの終点のようだ。
チェンセンのバスを降りたところには見慣れない格好いいトゥクトゥクが立ち並んでいた。モーターサイというのだろうか。ゴールデントライアングルまではソンテウも出ているようだが、元バイク乗りの血が騒ぎ、勢いよくモーターサイに乗り込んでゴールデントライアングルへと向かうことにした。
チェンセンからゴールデントライアングルまでは約10km、モーターサイの料金は150バーツだった。チェンライからグリーンバス1本でゴールデントライアングルまで行った場合は50バーツらしいのでかなり損をしているような気がするが、風に吹かれながらバイクの後ろに乗るのは楽しかったのでまぁ良しとしよう。乗り換えずにゴールデントライアングルまで行きたい人はグリーンバスに乗ることをおすすめする。
モーターサイはゴールデントライアングルのアイコン、大きな仏像(ヒュージブッダ)の手前で止まった。なんだか思っていたよりも派手な町である。モーターサイを降り、早速ゴールデントライアングルを観光することにした。
タイ、ラオス、ミャンマーの3カ国の国境が接するゴールデントライアングルを日帰り観光に続く