「ワット・プラタートドイステープ(Wat Phra That Doi Suthep)」を後にし、チャータータクシーに乗り込んでさらに山奥へと進み、タイ北部の山岳民族(少数民族)であるモン族の村、「バーン・ドイ・プイ(Baan Doi Pui)」を目指す。
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「バーン・ドイ・プイ」への行き方(アクセス)だが、「ワット・プラタートドイステープ」からステープ山を更に山奥に進んだところにある。観光客が多くソンテウも走っているようだが、「バーン・ドイ・プイ」へ向かう山道は曲がりくねっていてかなり細くなっている部分もあるので、特にレンタルバイクなどで行く人は気を付けよう。タクシーやツアーを利用するのも良いかもしれない。「ワット・プラタートドイステープ」から「バーン・ドイ・プイ」までは十数km程度の道のりだ。
「バーン・ドイ・プイ」は観光地となっているようで、村の入り口にある駐車場を抜けた通りには土産物屋やレストラン(食堂)が軒を連ねている。村に着いたのは丁度お昼過ぎだったので、村を散策する前に昼食をとることにした。
小さな村にもかかわらず、思っていたよりも多くのレストランがある。通り沿いにある一軒のレストランに入り、プレートの上に炒めた鶏肉、ご飯、そして目玉焼きが乗った料理をオーダーした。偶然にも、このレストランのオーナーは乗ってきたタクシーの運転手の友達だった。運転手によるとここのカオソーイは美味しいらしい。カオソーイとはタイ北部の名物料理で、日本風に言えばカレーラーメンである。
お腹が満たされたところで村を散策することにした。お店が立ち並ぶ市場(マーケット)では、モン族の刺繍が入った雑貨などが販売されている。男の僕には大してそそられるものはなかったけれども、女性のお土産にはぴったりかもしれない。市場を抜けて奥に進んでいくと、タイ北部の山岳地帯らしい緑豊かな光景が広がっている。道なりに進んでいくと庭園と滝があり、民族衣装を着たモン族の子どもたちが観光客と一緒に写真を撮ったりしている。
「小さな頃から金儲けの道具にされて大衆の目に晒されて大変だ」とか、「でも多くの日本人女性が憧れるモデルという職業も本質的には大して変わらないか」とか、無邪気な子どもたちを眺めながらふとそんなことが頭に浮かんだ。村の奥に進んでいくと、実際にモン族の人々が暮らしている集落がある。
「バーン・ドイ・プイ」は非常に小さな村で、1時間もあれば十分に見て回れる。時間がある人は、市場でゆっくりとモン族の人たちの手作り民芸品の買い物をしたり、山の中での森林浴を堪能するのも良いかもしれない。一通り見て回った後、村を後にし、帰り際に「プーピン宮殿(Phuping Palace)」に立ち寄ることにした。「プーピン宮殿」は「ワット・プラタートドイステープ」と「バーン・ドイ・プイ」の間にあるので、「バーン・ドイ・プイ」に来たついでに立ち寄るのが良いだろう(正直、興味がある人を除いて、時間に余裕がなければ立ち寄らなくても良いと思う)。
「プーピン宮殿」は王室が避暑に利用している宮殿らしく、宮殿内外には警察官らしき人たちが数多くいる。宮殿への入場料は50バーツだ。宮殿の入り口には亡くなったプミポン国王の大きな写真が飾られている。プミポン国王の写真はタイの至る所に飾られており、国民から愛されていたことが分かる。
日本国民である僕としては、飾るのなら佳子さまの写真が良いな・・・とそんなことを思いながら、「プーピン宮殿」の敷地内へと進む。敷地内には建物を取り囲むように色とりどりの花が咲いているガーデンが広がっていて、王室の避暑地らしく、立ち入り禁止になっている場所もいくつかある。
宮殿の敷地内に入ってすぐの左手にある坂道を上ったところには、大きな池とガーデンがあり、周囲には巨木が立ち並ぶ。山の上ということもあってタイ南部なんかに比べるとかなり涼しく感じるが、それでも坂道を歩いているとかなり汗ばんでしまった。
宮殿の敷地内を足早に見て回り、再びタクシーに乗り込みチェンマイ市街地に戻ることにした。
チェンマイの穴場観光スポット!?ステープ山の古い寺院「ワット・サキターカー」へに続く