チェンマイ・ナイトバザール近くのステーキレストラン「デュークス」支店でディナー

ニューヨークストリップステーキ

僕はタイ飯が大好きなのだが、毎日食べているとさすがに飽きてくるし辛さでお腹も痛くなる。オーストラリア生活の長い僕の中の何かが騒ぎ始めたのか、この日はなんだか無性にステーキが食べたくなったので、アメリカンスタイルのステーキレストラン「デュークス(The Duke’s)」にやって来た。

「デュークス(The Duke’s)」外観

「デュークス(The Duke’s)」外観

チェンマイ市街地東部を流れるピン川沿いに本店があるようだが、この日やって来たのは滞在しているホテルからも近いナイトバザール近くにある支店。ナイトバザールを南に歩いたところにあるマクドナルドのお隣だ。レストランの店内は西洋人で賑わっていた。店員はさすがにタイ人だが、お店の雰囲気と言い、まるでアメリカにでも来たかのようである。

とにかくステーキを食べたい一心で、1人店内に入ると、他には空いていなかったのか、2階の一番奥にある見晴らしの良い5人掛けのテーブルへと案内された。窓からは周辺のホテルやナイトバザールが見渡せる。

窓からはナイトバザールが見渡せる

窓からはナイトバザールが見渡せる

周りは西洋人のグループばかりだ。耳を澄ますと、スペイン語やフランス語(多分)がよく聞こえてくる。しかし、この人たちはタイに来てまでもステーキやハンバーガー、ピザなどを食べたいのだろうか。それとも、僕と同じようにタイ飯に飽きたのだろうか。観光客らしいグループが多いことを考えると、前者のように思う。

「デュークス」店内

「デュークス」店内

席に座って、お目当てのステーキを食べようとメニューを開いたところ、僕が食べたいステーキらしいステーキはかなりのお値段だ。小さいものやポークステーキは数百バーツくらい(それでも高い)であるが、やはりビーフステーキをがっつりと食べたい。周りの体格の良い西洋人たちに負けじと、思い切って「ニューヨークストリップステーキ(New York Strip Steak)」をオーダーした。335グラムでお値段は何と1,250バーツ(約4,100円)だ。ステーキのお肉は輸入肉を使用しているらしいが、やはりアメリカ産だろうか。

焼き方はミディアム、ソースはマッシュルームデミグラス、そして付け合わせにはマッシュドポテトを選ぶ。ステーキにはパンとサラダも付いてくるようで、サラダにはシーザーソースを選んだ。そして、悲しきアジア人のサガなのか、やはりステーキには白米を合わせたい。そんなわけで、ライスもオーダーした。

ラオダーク(ラオスの黒ビール)を飲みながらサラダをムシャムシャしてステーキがやってくるのを待つ。サラダだけでもお腹が膨れそうな量である。

ラオダーク(ラオスの黒ビール)

ラオダーク(ラオスの黒ビール)

サラダとパン

サラダとパン

しばらくすると、ついに「ニューヨークストリップステーキ」がやって来た。厚みのあるステーキで、まさに肉塊という表現がふさわしい。

ニューヨークストリップステーキとライス

ニューヨークストリップステーキとライス

ステーキの上にはオニオンリング、傍らには巨大なマッシュドポテトにブロッコリーと、大胆な盛り付けだ。アメリカ人は日々こんなものを食べているのか・・・とそんなことを思いながら、大食い日本人代表としてステーキに貪りついた。

ニューヨークストリップステーキ

ニューヨークストリップステーキ

羨ましそうに見る隣の白人のおじさんをよそ目に、ステーキを勢いよく食べ進めていく。お肉は見事にミディアムに焼かれており、赤身の残ったお肉はジューシーだ。デミグラスソースとの相性も抜群で、ご飯とビールが進む。

表面は香ばしく、赤身の残るミディアム

表面は香ばしく、赤身の残るミディアム

ステーキは美味しくてすぐに平らげてしまった。しかし、さすがに335グラムだけあって、ステーキとライスを食べ終えたところで、長年の一人旅で培ってきた僕の鋼鉄の胃袋が悲鳴を上げ始めた。やはりお腹が膨れるライスをオーダーしたのがまずかったか。

サンミゲルライト(フィリピンのビール)を飲みながら休憩し、ライスを頼んだためにのけ者になっていたパンを食後につまみとしていただく。しかし、パンに添えられていたバターは無塩バターで溶けているせいもあってかあまり美味しくなかった。なんだか見慣れたパッケージだと思ったらカンガルーの絵が描いてある。タイ語なので読めなかったがオーストラリア産だろうか。

パンを食べ終えたところで、胃が限界に達する。巨大なマッシュドポテト、ブロッコリーにサラダは少々残してしまった。今回はこの辺で勘弁しといてやろう。

ニューヨークストリップステーキ、ライス、ビール(ラオダーク1本とサンミゲルライト2本)合わせてお会計は1,895.40バーツ(約6,300円)だった。サービス税10%に付加価値税7%と、合計17%の税金も含まれている。

「こんなに高いステーキを食べたのは生まれて初めてかもしれないなー」と、そんなことを思いながら、はち切れそうなお腹を抱えてお店を後にした。モー食べられません。

「デュークス(The Duke’s)」支店住所と地図:145 Changklan Rd., T.Changklan A.Muang, Chiang Mai