台北市内の中山区にある滞在ホテルをチェックアウトし、桃園国際空港に向かうためにタクシーを拾う。
台北ではそこら中にタクシーが走っているので、早朝にもかかわらずすぐに捕まえることができた。
タクシー料金は交渉で1,000元くらいと書いていたネット記事を読んだので運転手に聞いてみたのだが、メーターでしかやっていないようだった。
結局、台北中山区から桃園国際空港までのタクシー料金は約1,200元(約4,300円)だった。
所要時間は30分もかからずに、搭乗予定のピーチ(Peach)が発着する空港の第1ターミナルに到着。
なお、台北市内から桃園国際空港へのアクセスは、2017年に台北駅と桃園国際空港を結ぶMRT(地下鉄)が開通したのでかなり便利になった(快速で40分もかからない)。
今回、初めての台湾旅行だったのだが、台湾はとにかく暮らしやすいという印象だった。
一般的な台湾人には日本語はおろか英語も大して通じないのだが、それにもかかわらず暮らしやすいと感じるのだから相当である。
特に一人旅の場合だとその国の印象は出会う人によって大きく左右されるのだが、台湾の人はみんな親切だった。
約2週間の台湾での滞在中、嫌な思いをしたりストレスを感じたりすることはほとんどなかった。もちろん、台湾は治安も良くて危険を感じたこともない。
台北こそ他の地域に比べて割高に感じるものの、物価は思っていたよりも安く、シンガポールや東京とは違って1泊数千円程度で十分なホテルに泊まることができる。
また、そこら中に大衆食堂はあるし、夜市に行けばいくらでも安い食べ物がある。
さすがに台湾はグルメ大国と言われるだけあって食べ物は美味しかった。
それなりに値段の張る海鮮レストランも良かったが、それよりも小さな食堂で食べるご飯やスープの方が台湾らしくて美味しく感じた。
そして何より台湾の人は親日で、客引きが付いてくることはあったけれど、台湾滞在中に日本人だからといって不利益を感じることは一切なかった。
海外で日本人としてそれなりの扱いを受けるたびに、「先人たちに感謝しないといけないなぁ」と強く思うのである。
逆に台湾旅行のデメリットと言えば、日本から地理的にも近くてあまり異国気分を味わえないことだろうか。
特に首都の台北は都会で日本人が多いこともあって、雰囲気は日本の都市とそれほど変わらない。生活をするには良いが、冒険心がくすぐられないのである。
前述の通り一般的な台湾人はあまり英語が話せないので、英語を使う機会が少なかったのも残念だった(英語が公用語ではないので当然と言えば当然だが)。
台北で「初めての海外が台湾」と言う2人の日本人と出会ったが、確かに台湾は日本人には暮らしやすく、初めての海外旅行先としてはおすすめの国である。
今回僕が滞在したのは台湾南部の都市である高雄、離島の小琉球、首都の台北だが、とくに印象に残っているのが高雄の人の親切さ、そして自然豊かな小琉球と台北近郊にある九份の美しさだ。
次回台湾に訪れる際は台湾の東の方も巡ってみたいし、1ヶ月ほど滞在して台湾を一周するのも良いかもしれない。
台湾の気候は温暖だし、色白でかわいい子も多いのでいっそ移住しようか・・・とも思うのであった(沖縄にも近いし)。
桃園国際空港のピーチカウンターでは大阪や沖縄に向かう台湾の人たちの行列ができていた。
周りでは中国語がせわしなく飛び交っていたが、これまでの海外旅行とは違って嫌な感じはしなかった。
「今度台湾を訪れるのはいつになるかなぁ」
そんなことを思いながら、関空行きの飛行機に乗り込んだ。