はじめに
台北に滞在中、日帰りで九份を訪れた。
九份は台北の東北約30kmのところに位置する山あいの街で、ノスタルジックな雰囲気が楽しめる日本人にも大人気の観光スポットだ。
九份の読み方は日本語読みで「きゅうふん」、中国語読みで「ジォウフェン」となる。
台北市内から九份へのアクセス方法だが、タクシーだと1,200元(約4,300円)はかかるようなので、バスを利用するのが一般的だろう。
以下にバスを使った台北市内から九份への行き方、九份から台北市内への帰り方をご紹介したい。
台北市内から九份へのバスでの行き方
九份行きのバスは基隆客運が運行しており、MRT忠孝復興駅の近く(2番出口前方)に九份行きのバス停がある。
運良く中山区にある滞在ホテルの徒歩圏内にバス停があったので、この日は徒歩でバス停まで行くことにした。
忠孝復興駅の目の前にあるSOGOの横を歩いて行くとバス停がある。
基隆客運の金瓜石行きバス(1062番)に乗れば九份に行くことができる。
九份行きのバスは結構頻繁に出ているようで、数分もしないうちにバスがやってきた。
なお、バスの路線図と時刻表、運賃の最新情報に関してはこちらのサイト(中国語)を参照して欲しい。
台北から九份までのバス料金は98元(現在は101元)だった。なお、お釣りは出ないようなので事前に準備しておこう。
バスの車内では観光客の姿をチラホラ見かけたが、思っていたよりも全然混んではいなかった。
GW(ゴールデンウィーク)中は九份も日本人観光客でごった返していたようだが、この日はGWの最終日ということもあってほとんどの人は帰国したのか、日本人の姿はあまり見かけなかった。
台北市内から九份までは1時間程度の道のりだ。
九份に近づくにつれ多くの人が乗ってきて、やがてバスの車内は立っている乗客も含めていっぱいとなった。
バスは途中から山道に入る。
バスはかなり飛ばすのでジェットコースターのようだと聞いていたのだが、確かに日本のバスよりは運転が荒いものの、オーストラリアに住んでいたときにバスの運転手の雑な運転に慣れていたせいもあってか、結構普通だったので拍子抜けした。
九份のメインストリートである基山街の近く、「九份老街(舊道)」のバス停で降りる。
台北市内では雨が降っていなかったが、九份に到着する頃には霧のような小雨が降ってきた。
九份は台北にも増して雨が多い地域らしく、1年のうち300日は雨が降るとも言われているようだ。
霧がかっている山間部の街はどことなく幻想的な雰囲気である。
バス停から坂道を上り、まずは基山街を歩くことにした。
九份から台北市内へのバスでの帰り方
帰りは豎崎路を下った先にある「九份派出所(九份)」のバス停から台北に向かうバスに乗り込んだ。
「九份派出所(九份)」は行きで降りた「九份老街(舊道)」のバス停より一つ手前(台北側)のバス停だ。
九份の夜はライトアップ目当ての観光客で混雑するらしく早めの時間(午後3時くらい)に帰ったのだが、GW最終日で日本人観光客が少なかったことも手伝ってか余裕でバスに座ることができた。
混雑しているときはこのバス停からは乗れないこともあるようなので、帰りも行きと同じ「九份老街(舊道)」のバス停を利用するか、あるいは時間があるなら金瓜石まで観光に行って金瓜石発のバスに乗るのも良いかもしれない。
九份周辺には客待ちをしているタクシーも多く、台北までは1,200元程度なので、複数人であればタクシーで帰るのも良いかもしれない。
以上、バスでのアクセス方法を簡単にご紹介したが、九份に観光に行く際に参考にしていただけたら幸いである。