目次
はじめに
台北に滞在中、台北の北に位置する淡水(読み方:ダンシュイ)を訪れた。
淡水は淡水河の河口に位置する港町で、「台湾のベニス」とも呼ばれ異国情緒溢れる街並みが広がっている。
台北とは一味違う現地グルメを味わうことができ、夕日スポットとしても人気が高い。
台北から日帰りで淡水を訪れ、淡水老街、紅毛城に漁人碼頭と主な見どころを巡ってきたので以下にご紹介したい。
台北から淡水への行き方
台北市街地から淡水へはMRT(地下鉄)一本でアクセス可能で、MRT淡水信義線(淡水行)の北の終点が淡水駅となる。
僕は滞在ホテルが中山区にあったので中山駅で淡水信義線に乗り込んだが、中山駅からほんの35分程度で終点の淡水駅に到着した。
ちなみに淡水の観光所要時間だが、淡水は小さな街なので1~2時間程度の急ぎ足の観光でも十分楽しめるとは思うが、紅毛城や漁人碼頭まで見て回るのであれば半日は見ておきたいところだ。
淡水老街で現地グルメを堪能
まずは淡水駅からすぐ近くにある淡水老街へと向かう。
淡水河に沿って伸びる淡水老街には様々なお店や屋台が立ち並び、さながらお祭りのようである。
この日は土曜日ということもあってか、淡水老街は地元の人たちや観光客で賑わっていた。
屋台を眺めながらぶらぶらと散策しているとお腹が空いてきたので、淡水老街の商店街にある食堂でランチを取ることにした。
この日のランチにいただいたのは、台湾を代表するグルメの魯肉飯(ルーローファン)と淡水名物の阿給(アゲ)。
阿給は油揚げの中に春雨が入っていて、甘辛いソースがかかっている。
料理と一緒に淡水名物の梅ジュースである酸梅湯(スアンメイタン)もいただいた。
お腹が満たされたところで食堂を後にし、再び淡水老街を歩く。
道中、美味しそうなフルーツ入りのアイスキャンディー屋さんを発見したので、食後のデザートにマンゴーアイスキャンディーをいただいた。
淡水老街の地図
現存する台湾最古の建築物である紅毛城
アイスキャンディーを頬張りながら淡水老街を通り抜け、歩いて紅毛城(読み方:ホンマオチャン)へと向かう。
紅毛城は淡水駅から1.5km程度と十分歩いて行ける距離にあるが、淡水駅前にはレンタサイクル屋もあるので自転車を借りて淡水の街を散策するのも良いだろう。
淡水老街から道なりに進むと、右手に紅毛城の入り口が見えてくる。
紅毛城は台湾に現存する最古の建築物だ。
1628年にスペイン人によって建設され、その後オランダ人によって再建され、それからイギリス領事館となり、やがて台湾に返還されたというなんだか複雑な歴史を持つお城である。
城とは言っても、結構小ぶりで普通の家のようである。
紅毛城の隣には英国領事官邸(前清英国領事官邸)があり、内部には絵画などが飾られている。
紅毛城の観光情報
営業時間:9:30~17:00(土日は~18:00)
定休日:第1月曜(祝日の場合は翌日)、旧正月
入場料金:80元
住所と地図:新北市淡水區中正路28巷1號
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
夕日スポットとして人気の漁人碼頭
紅毛城周辺からタクシーを拾って次の目的地である漁人碼頭(読み方:ユイレンマートウ)へと向かう。
紅毛城周辺から漁人碼頭までのタクシー料金は150~200元くらいだ。
淡水老街にある淡水碼頭からフェリーで漁人碼頭に行くこともできるので、フェリーに乗って港町らしさを味わうのも良いだろう。
フェリーの料金と時刻表に関してはこちらのサイト(中国語)を参照して欲しい。
漁人碼頭は小さな漁港だが、夕日スポット(デートスポット?)として人気らしく多くの人で賑わっていた。
残念ながら、この日は雨こそ降らなかったものの空は一面雲に覆われていた。
台北近郊は本当に雨が多いようなので、漁人碼頭でロマンチックな夕日が見たいのであれば事前に天気予報をチェックしておいた方が良さそうだ(もっとも、毎日雨マークかもしれないが)。
漁人碼頭の桟橋にはカフェや土産物屋などが軒を連ねる。
せっかくの港町なのでイカや蟹の揚げ物でも食べようかと思ったのだが、どうも1人だと量が多すぎて三十路を過ぎたおじさんにはきつい。
結局揚げ物は諦めて、カフェで買ったタピオカミルクティーを飲みながら漁港を一通り見て回った後、淡水駅に戻ることにした。
漁人碼頭の地図
おわりに
「台湾のベニス」と呼ばれる港町・淡水は、都会の喧噪から離れ、現地グルメを堪能して海を眺めながらのんびりと過ごすにはおすすめの場所である。
台北から日帰りで行ける観光スポットを探している方は是非淡水を訪れて欲しい。
また、台北と淡水を結ぶMRT淡水信義線の劍潭駅の近くには台湾最大規模の士林夜市があるので、淡水に行った帰りに立ち寄るのもおすすめだ。