高雄での滞在を終えた後、新幹線で台北へと向かった。
台湾の新幹線は正式名称を台湾高速鉄道(台灣高速鐵路)と言い、略して高鉄(高鐵)と呼ばれる。
高雄では市街地の北にある高鐵左營駅から新幹線に乗ることができる。
高鐵左營駅はMRT左營駅のすぐ近くなので、高雄市中心部からはMRT(地下鉄)でアクセス可能だ。
ちなみに左營駅の近くには人気観光スポットの左營蓮池潭があるので、左營駅に来たついでに観光するのもおすすめだ。
台湾の新幹線に乗るのは今回が初めてだったので、高鐵左營駅の案内カウンターで英語が話せるスタッフに乗り方を聞いてみた。
「新幹線」だと思い込んでいたので「Bullet train」と聞いたのだが、いまいち通じづらかった。
台湾の新幹線の正式名称は「台湾高速鉄道」なので、英語ではそのまま「Taiwan High Speed Rail(HSR)」と言うらしい。なお、この記事では分かりやすく新幹線という言葉を用いる。
新幹線の乗り方は、日本と同じようにチケット(切符)売り場でチケットを買ってプラットホームに行くだけなので簡単だ。
窓口の他に自動券売機やオンラインでも購入することができる。
窓口でのチケットの購入方法だが、行き先(この場合は「Taipei」)を伝えるとどの時間に発車する新幹線に乗るか聞かれるので時間を指定すれば良い。
座席は指定席になっているがこちらで指定する必要はない。
指定席の他にほんの少し料金の安い自由席もあるようだ。自由席は時間や座席の指定がなく、自由席車両に限り当日のみ利用できる。
高雄(左營駅)から台北(台北駅)までの新幹線の料金は1,430元(約5,000円)だった。
なお、新幹線の時刻表や運賃などの詳細情報は台灣高鐵の公式サイト(日本語)を参照して欲しい。このサイトからオンライン予約も可能だ。
チケットを購入した後、駅にある案内版でプラットホームを確認する。
どうやら台北に向かう新幹線は南港(ナンガン)というところまで行くらしい。南港とは台北市にある地名のことで、大阪の南港(ナンコウ)のことではない。
MRTとは異なり新幹線では飲食もできるようで、駅では弁当なども販売している。
この日は朝から何も食べていなかったので何か買っていこうかと思ったのだが、台北までは約1時間半と短い旅なので台北に着いてから昼食を取ることにし、スターバックスでコーヒーだけ買ってプラットホームへと向かう。
チケットには車両番号も書いてあるので、プラットホームでは自分が乗る車両のところで待っていれば良い。
プラットホームで待っていると、時間通りに新幹線がやって来た。
台湾の新幹線は日本の新幹線と大差なく、車内には売り子もいる。
車内の表示板には「静かにしてください」といった旨のメッセージが流れており、ここら辺は日本の新幹線よりも優れていると感じる。
日本で新幹線に乗ると酒盛りをやっている出張サラリーマンのグループがいて騒がしかったりすることもあるのだが、台湾の新幹線は静かでなかなか快適な旅だった。
台湾ののどかな風景の中を新幹線は進む。
新幹線の車内は当初空いていたのだが、途中の停車駅である台中駅では多くの人が乗ってきた。
高雄を出発してから約1時間半で台北に到着。
高雄と台北は台湾のほぼ両端にあるので結構距離があるイメージだが、新幹線に乗るとあっという間である。
台北駅(台北車站)は想像していた通り都会の駅と言った感じで、大阪や東京の駅とあまり変わらず、さらにこの日はゴールデンウィーク中ということもあってか数多くの日本人の姿を目にした。
台北駅の2階にあるフードコートで昼食を取った後、駅前でタクシーを拾って滞在先のホテルへ向かうことにした。