高雄最後の夜。
高雄滞在中は毎日安い食堂や屋台でばかり食事をしており、せっかく港町に来たのだからたまにはがっつりとシーフード料理を食べたいと思い、ガイドブック片手に愛河そばにある海鮮レストラン「七美望安(チーメイウァンアン)」にやって来た。
「七美望安」は地元でも人気があるお店のようで、店内はグループ客で賑わっている。
メニューはなく店頭のショーケースに並んでいる海産物から選んで注文するスタイルなので、台湾初心者には若干ハードルが高い。
ショーケースの前で佇んでいると、店員が中国語で話しかけてきたので、「Do you speak English?」と聞いてみた。
しかし話せなさそうだったので、一応「Menu?」と聞いてみたが「No menu.」と返ってきた。
とりあえず、ショーケースの上に鎮座している蟹を指差す。
他にも色々並んでいる食材を物色していると、店員は日本人だと思ったのか「サシミ」と言ってきたので、刺身も注文することにした。
他にはアワビらしきものと海藻を注文。
調理方法は選べるようだが、中国語は話せないし何でも良かったので、店員に「フライ?」と聞かれた通りフライ(炒め)でお願いすることにした。
料理を注文した後は冷蔵庫にあるビールを取って案内された席に座る。
ビールの種類は豊富にあり、いただいたのは「生」と書かれた台湾の瓶ビール。
ビールを飲みながらしばらく待っていると、まずは愛くるしい姿の蟹がやって来た。
丸ごと一匹で小ぶりな蟹なのでなかなか食べづらく、身をほじくり出そうと格闘していると、続いて刺身が運ばれてきた。
刺身は日本の美味しいお店で食べるものと遜色がなかった。さすが港町だけあって海産物が新鮮だ。
続いて運ばれてきたのは海藻の炒め物。
海藻は酸味が効いていてサッパリとして美味しいが、海藻がこれでもかと言うほど入っていて1人で食べるにはなかなかきつい。
最後にはアワビらしきものの炒め物が運ばれてきた。
日本であまりアワビを食べる機会がない僕にはアワビかどうか判別は付かないのだが、弾力があってとても美味しく、大量に入っているニンニクとの相性も抜群だ。
こちらも量は多かったものの食べやすくてペロリと平らげることができた。きっと明日は臭いだろう。
「七美望安」の料理はどれも美味しかったが、特に刺身とアワビが印象に残っている。
合計で4品頼んでかなりのボリュームだったので、残念ながら海藻だけ食べきれずに少し残してしまった。
1人でレストランに入って色々とオーダーすると食べきれないことがよくあるが、これは話し相手がいないことと並んで一人旅の一番の悩みである。
まあまあ高級な食材のように思えるが、上記の料理4品とビール1本の合計で料金は800元(3,000円弱)程度だったと思う。
シンガポールの川沿いにあるレストランなら10,000円くらい取られそうだし、日本に比べてもかなりリーズナブルに感じる。
高雄滞在最終日の夜、港町の高雄らしさを感じさせてくれるお店で新鮮な海鮮グルメを堪能することができた。
「七美望安」、高雄で海鮮レストランを探している方にはおすすめのお店だ。
店舗情報
営業時間:17:30~23:30
アクセス:中央公園駅1番出口より徒歩約15分
住所と地図:高雄市苓雅區海邊路75號
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。