2つ目の島で休憩をした後、島に係留されているボートの上でバーベキューをする。バーベキューと言っても自分たちで焼くわけではなく、船員たちとマットの義弟が準備してくれていた。アイランド・ホッピングをする際、島によってはシーフードレストランがあるのでそこで食事をする事も出来るが、自分たちで食材を用意してボートの上で食べるのがフィリピン流らしく、また値段も安い。食材は全てマットが事前にスーパーマーケットなどで購入してくれていた。メニューは豚肉にミルクフィッシュ(サバヒー)ともう一つ別の白身魚、そしてプソという名のハンギングライスだ。
プソはお米をココナッツの葉に包んで炊いたもので、セブを代表する料理らしい。ココナッツの葉を剥いて手で食べる。日本のおにぎりに似ているが、冷たくても風味があって美味しい。日本人好みの味だ。具は入っていないが、これだけでも全然いける。
さすがに島国だけあってシーフードが美味しい。醤油味の豚肉もご飯とビールに良く合う。フィリピン人は豚肉が好物のようで、フィリピンにいると豚肉を食べる機会が多い。ボートの上でバーベキューをしてビールを飲んでいると、まるで漁師か海賊にでもなったような気分だ。
一緒に飲むビールは定番のサンミゲルライト、そしてアルコール度数の高いレッドホースだ。両方サンミゲル社のビールで、レッドホースもかなり好きな味なのだが、アルコール度数が高く昼間から飲むにはきついので、もっぱらサンミゲルライトを飲んでいた。
お腹が一杯になったところで、次の島に向かう。もう少しこの島にいたかったのだが、引き潮で島の近くにボートが係留できなくなり、島から離れざるをえなかった。これまであまり潮の満ち引きについて意識したことがなかったが、フィリピンでは潮の満ち引きを日常的に体験する。時間帯によって風景が全く異なるのもフィリピンの魅力の一つだろうか。
3つ目の島に向かったのが、残念ながらこちらも引き潮でボートが島に近づくことが出来なかった。島の周辺では地元民らしき人たちが海の中を歩いて島に向かっている。本当は3~4つほど島を巡る予定だったらしいのだが、結局上陸できたのは1つだけだった。台風の影響もあるのかもしれない。島に近づくことが出来ず、ボートの上でのんびりして過ごす。
ボートの上でしばらくのんびりと海を眺め、ビールを飲みながら会話を楽しむ。日本では中々できない体験だ。3時過ぎになりマクタン島への帰路につく。ボートには明かりがないので、暗くなるまでに帰らなければならない。なので、アイランド・ホッピングをする時は出来るだけ朝早く出発した方が楽しめるだろう。マクタン島までは約30分、そこからセブシティのホテルまでは車で約1時間だ。夜はセブシティで飲む予定だったので早めに帰って休憩したかった。
マクタン島の近くに着くと、出発時よりもかなり引き潮になっていた。かなり揺れる手ごきの小さなボートに乗り換えるのが嫌だったので、マットと一緒に海の中を歩いて帰ることにした。
マクタン島から車でホテルに戻り、少し休憩してから夜のセブシティに繰り出す。そして明日からはいよいよバンタヤン島だ。
ちなみに今回アイランド・ホッピングにかかった費用は、ボートチャーター代3,500ペソ、シュノーケルレンタル代100ペソ×2、食事・ビール代2,000ペソ、ガイド代2,000ペソ、島へのエントランスフィー(入場料)は合計で数百ペソ程度だっただろうか。その他お土産やチップなどの数百ペソを含めて2人で合わせて8,500ペソ(約1万7,000円)程度だ。人数が増えればもっと安く抑えることが出来るだろう。貴重な体験になると思うので、フィリピンを訪れた際は是非アイランド・ホッピングにチャレンジしてみて欲しい。