初めて訪れた那覇。右も左も分からないので、那覇に到着した初日の夜に向かったのが那覇市中心部にある有名な国際通り。国際通りは沖縄一の繁華街で、戦後の目覚ましい発展、そして長さがほぼ1マイル(1.6km)であることから「奇跡の1マイル」とも呼ばれている。
国際通りの最寄り駅はゆいレール(沖縄都市モノレール)の牧志駅だ。牧志駅の前には大きなシーサー像があり、これを見ると沖縄に来たという実感が湧く。

ゆいレール牧志駅前のさいおんうふシーサー
国際通りには土産物屋や飲食店が立ち並ぶ。沖縄一の繁華街だけあって人通りも多く、外国人観光客の姿もよく目にする。

夜でも賑わう国際通り
那覇市の人口は約31万と、僕の地元の高槻市(大阪)よりも少ないが、沖縄一の都市だけあって高いビルが多く、観光客も含めて人が集中しているのでかなり都会に感じる。
那覇に来た初日の夜、国際通りで食事をしようと思ったのだが、国際通り沿いに居酒屋やレストランは結構あるものの、どこも賑わっているようで一人だとなかなか入りづらい。また、国際通り沿いの飲食店は地元の人たちよりも観光客の人たち向けのお店といった感じがする。結局、約1週間の那覇滞在中に国際通り沿いで食事をすることはなかった。

国際通り沿いには様々なお店が立ち並ぶ
国際通り周辺を散策していると、国際通りの半ばから県道222号線を北に入って少し歩いたところの右手に「バーゴールドダスト(BAR Gold Dust)」というひっそりとした雰囲気のバーを発見したので入ってみることにした。

「バーゴールドダスト(BAR Gold Dust)」外観
店内の照明は暗く、シックで落ち着いた雰囲気のバーだ。カウンター席の他にテーブル席がいくつかあり、店内は結構広い。那覇のバーはスペースがありゆったりとしているお店が多いような気がする。

「バーゴールドダスト」カウンター席

「バーゴールドダスト」テーブル席
僕は那覇市松山のホテルに滞在していることもあって、国際通り周辺に来るときはいつも県道222号線を歩いてくるので、このバーには那覇滞在中何度か訪れた。一人で気兼ねなくサラッと立ち寄れるので、夕食の前後に訪れて1~2杯飲んで帰ることが多い。周辺には飲み屋街が多いので、このバーを拠点に那覇で飲み歩くのも良いかもしれない。
「バーゴールドダスト」でオーダーしたドリンクはギネスやコロナなどのお決まりのビール、ウィスキーをトマトジュースで割ったお気に入りのカクテル「バノックバーン」、そしてソルティードッグなど。ソルティードッグはフレッシュなグレープフルーツを使っておりさっぱりとしていて美味しい。

バノックバーン(ウィスキーのトマトジュース割り)

フレッシュなグレープフルーツを使ったソルティードッグ
このバーでは泡盛を使ったカクテルもおすすめのようだ。沖縄では泡盛を使ったカクテルを出しているバーも多いが、そう言えば一度も飲んだことがない。泡盛のカクテルと言われると味の想像が付かないが、よく考えてみると酎ハイのようなものである。次回沖縄を訪れた際は挑戦してみよう。
余談であるが、僕は旅行中、一人でバーで飲むのが好きだ。以前レビューを書いた「脳を最適化すれば能力は2倍になる」の中に書かれていたが、「スウェーデン式アイデア・ブック」という本の中に、アイデアが浮かびやすい4つの場所の頭文字を取った「創造性の4B」という言葉があるそうだ。その4つの場所とはバー(Bar)、バスルーム(Bathroom)、バス(Bus)、ベッド(Bed)のことらしい。
特に旅行中、何も考えずに一人でバスに乗ったり、バーで飲んだり、ホテルのバスルーム(お風呂・トイレ)やベッドでリラックスしていると、思考がクリアになり、アイデアが浮かぶということが良くある。僕の場合、「自分の本当にやるべきことが見えてくる」と言った方が正しいかもしれない。忙しい日常の生活から離れて、いつもと違う環境でリラックスする時間を持つことはとても重要だと認識させられる。
「バーゴールドダスト」には何度か訪れたこともあり、顔見知りになった店員が深夜に知り合いがいるお店に何軒か連れて行ってくれた。観光客が一人ではなかなか行けないディープなエリアで夜が明けるまで飲み、締めには沖縄そばを食べてホテルに帰る。さすがにこれだけ飲むとアイデアどころではないかもしれない。やっぱり沖縄の夜は長い。