那覇の安里に「栄町市場(さかえまちいちば)」という地元の人たちが集まるディープな飲み屋街があると聞いたので行ってみることにした。最寄り駅はゆいレールの安里駅だ。
松山の滞在ホテル近くにある美栄橋駅でゆいレールに乗り込み、国際通り近くの牧志駅を通り過ぎ、その次の安里駅で降りる。
栄町市場は安里駅から徒歩数分の所にある。入り口からして観光客を寄せ付けないディープな雰囲気が漂っている。
昭和の面影が残る栄町市場では、狭い路地に昔ながらの商店や飲み屋が立ち並んでいる。なんだか東南アジアや大阪の下町を思い起こさせる。
屋台では地元の人たちが肩を並べて飲んでいる。この日は栄町市場から少し離れたところにお目当ての居酒屋があったので、そこに行く前に市場で一杯引っ掛けて行こうかと思ったのだが、なかなか年齢層が高くて躊躇する。
結局、お店には入らず散策しただけで栄町市場を後にし、お次にやってきたのは市場から少し歩いたところにあるこの日お目当ての居酒屋「新小屋(アラコヤ)」。ガイドブックにも載っている豚のもつ焼きで有名なお店だ。
開店後すぐに席が埋まってしまうほどの人気店のようだが、この日は平日夜早めの時間ということもあってか、僕がお店に入ったときはお客さんが少なく、運良くカウンターの一番端の席に座ることが出来た。
「新小屋」のおすすめは何と言っても豚のもつ焼き(ホルモン焼き)だ。色々な名前の部位があるが聞いたことがないものもある。もつ焼きは1本から頼むことが出来るので、一人で行っても色々と味わうことが出来るだろう。もつ焼きはどれも歯ごたえがあって美味しい。どれがどの部位か全く忘れてしまったが、写真を撮ったのでいくつか載せておく。
僕は普段もつ焼き(ホルモン焼き)を食べる機会がほとんどなく、それほど好きではなかったのだが、豚ホルモンの串焼きがこんなに美味しいとは思わなかった。ホルモンのメッカである大阪にもこれだけ美味しいお店があるのだろうか。
このお店は地元のサラリーマンやOLの人らしき若いお客さんも多い。食事をしていると、次々に仕事帰りらしきお客さんがやってきて、お店の端にある立ち飲み席も含めてすぐにお店は一杯になった。
「新小屋」には普通の居酒屋メニューもあるが、すっかりもつ焼きにはまってしまった僕は、メニューにあるもつ焼きを片っ端から食べていった。締めには炭水化物が食べたくなったので沖縄そばの塩焼きそばをいただく。もつ焼きは1本あたりの値段が安いこともあって、会計はかなりリーズナブルだった。
栄町市場で那覇のディープな夜を垣間見て、「新小屋」のもつ焼きに満足して帰路に就くことにした。ご馳走様でした。