久高島は沖縄本島の知念半島から東へ約5kmに位置する周囲約8kmの小さな島だ。琉球の創世神アマミキヨ(アマミク)が天から降りてきて国づくりを始めた島と言われており、琉球王朝時代から現在に至るまで数々の神事が行われてきた。
徳仁港(とくじんこう)でフェリーから降り、集落を抜けてまずは滞在先である「久高島宿泊交流館」へ向かう。久高島宿泊交流館は集落の端にあり、徳仁港からは結構歩かなければならない。
久高島宿泊交流館に到着したのは午後3時前だった。旧正月のせいだろうか、1階のホールではイベントが行われているようで人が多い。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いて一息ついてから島を散策することにした。
久高島は徒歩で数時間あれば一周出来る大きさだ。ビーチでのんびりしたりせず早足で見て回るだけだったら3時間もあれば十分だろう。自転車で回るのであれば、徳仁港周辺でレンタサイクルをやっているお店がいくつかあるのでそこで借りることが出来る。久高島宿泊交流館でもレンタサイクルをやっているようだが、僕は自転車があまり好きではないので歩いて島を回ることにした。
まずは、数多くのビーチがある島の東側(南側)から回ることにした。なお、集落を抜けると自動販売機や売店、トイレはないので気をつけよう。
久高島宿泊交流館から海に向かって歩き、まず最初にあるビーチがピザ浜。フェリーが到着する徳仁港からも近いビーチだ。木々の間の小道を抜けていくと砂浜に出る。
なお、後から調べていて分かったのだが、ピザ浜の隣にイチャジキ浜というビーチもあるようだ。この日は午後に行ったので砂浜が繋がっていたようで違いは分からなかった。上の写真の入り口とは別に、ピザ浜と書かれたもう一つの入り口が徳仁港側にある。
素朴な田舎道を進み、続いてあるのがタチ浜。久高島の東側(南側)は、海沿いに同じような道がずっと続く。
その次が久高島の中で最も有名なビーチであろうイシキ浜(伊敷浜)。イシキ浜には五穀の種子が入った壺が流れ着いたという伝説があり、五穀発祥の地と言われている。
イシキ浜からしばらく歩き、続いてあるのがシマーシ浜。久高島の東側(南側)には多くのビーチが並んでいるが、岩に遮られていて分かれているだけなので、それほど大きな違いは感じられない。
続いてあるのが星砂の浜として有名なウパーマ浜。久高島で一番広いビーチだ。
この日は旧正月だったので久高島に渡る人も多かったようだが、集落以外では人に出会うことはほとんどなかった。道中、自転車を借りて島を回っている観光客らしき人たちを2組ほど見かけた。
久高島の風景は、木々の間を抜けてビーチに出る感じといい、同じ沖縄の離島の鳩間島や多良間島にどことなく似ている。
ウパーマ浜を後にし、一本道を真っ直ぐ進むと、久高島の北端(東端)にあるカベール岬へと出る。カベール岬は、琉球の創世神アマミキヨが降り立ったと言われている場所で、久高島でも最も神聖な場所の一つとされている。
カベール岬から一本道を戻り、今度は集落に向かって久高島の西側(北側)の道を歩くことにした。
久高島・ロマンスロードを観光しパワースポットのフボー御嶽(クボー御嶽)へに続く