リペ島では人間以外の生き物を目にすることが多い。
まず厄介なのは蚊だ。リペ島の蚊はサイズが日本の蚊よりも大きく、動きはスローなのだが体にまとわりついてきて、一度標的にされると何度も刺される。かなりの破壊力だ。特に海外の田舎ではよくあることだが、短パンにサンダルで過ごしているとすぐに足を刺されてしまい、刺されたところを繰り返し掻いていると足が血まみれになってしまう。ウォーキングストリート周辺には薬局が多いので、蚊除けスプレーを持っていなければ島に到着後すぐに購入することをお勧めする。
リペ島には英語が話せない人も多く(タイなので当然と言えば当然なのだが)、店員に英語で話しかけても通じないことはよくある。店員に蚊除けスプレーのありかを尋ねる場合は、Repellentと言っても通じにくいと思うので、「スプレー、モスキート」などと言った方が良い。英語圏以外の国では下手に英語の文章を作って話しかけようとするよりも簡単な単語を連発する方が伝わるということがよくある。小さい蚊除けスプレーは300バーツ(約900円)程度だったと思う。
また、これは初めてタイに来たときに驚いた事でもあるが、リペ島にも非常に野良犬(ストリートドッグ)が多い。人間に慣れており、ビーチや道路で寝ていたりする。普段はおとなしいが、早朝にビーチで数匹の犬同士が決闘しているのはお馴染みの光景だ。ランニングしていると追いかけてきたり夜になると吠えたりはするが、舐められることはあっても噛まれたことはない。
レストランやバーでよく目にするのは猫だ。残飯目当てだろうか。リペ島では人間だけでなく動物の動きもスローらしい。テーブルや椅子の上で寝ていたりする。
ヤモリもよく目にする。猫の捕食対象だ。ホテル(マウンテンリゾート)のバスルームは室内ではないので、電気をつけると大量に集まってくる。都会育ちの人はびっくりするかもしれない。
後はカマキリや蜂が突然出現して怖い思いをすることもある。また、ホテル(マウンテンリゾート)敷地内の道路には小さなゲジゲジ虫が大量におり、踏みつぶさないで歩くことは不可能だろう。
オフシーズンのリペ島では人間よりも動物や虫と絡んでいることの方が多いんじゃないだろうか。子供の時に田舎で遊んだことを思い出す。小さな島の楽しみの一つだ。すぐに慣れるとは思うが、よほど苦手な人は来ない方が良いかもしれない。