島根県を旅行中、隠岐の島を訪れた後、大阪に帰る前に松江市に1泊滞在した。
松江市は、西を宍道湖(しんじこ)、東を中海(なかうみ)、北を日本海に囲まれた、人口20万人程度の山陰地方最大の都市だ。
これまで山陰地方は訪れたことがなかったのだが、松江市は新大阪からバスで4時間半程度と、意外と近い。

宍道湖沿いに広がる街並み
まぁ、出雲市や隠岐の島を訪れた後に松江市を訪れるとさすがに都会に感じるが、どこにでもある日本の地方都市といった印象である。
しかし、宍道湖と日本海に囲まれているせいか、海鮮を中心に食事はやたらに美味しい。
松江市に滞在中は、市街地中心部にあるホテルに泊まり、松江城、島根県立美術館、竹島資料室を訪れた。

松江城
松江城の城主であった初代松江藩主の松平直政は有名だ。
国宝の松江城は全国に現存する12天守閣の1つであり、趣のある木造の階段を上っていくと、最上階からは宍道湖と松江市街地の景色を望むことができる。

松江城からの風景
地方都市を旅行する際には、現地の美術館を訪れるのも欠かせない。とりわけ公立美術館は立派な建物が多く、宍道湖沿いに立つ島根県立美術館もモダンでお洒落な外観である。

島根県立美術館
島根県立美術館を訪問したときは、ちょうど北斎展がやっていた。

『冨嶽三十六景 凱風快晴』葛飾北斎と言えばコレ
大阪近辺で開催される巨匠の展示会とは異なり、地方の美術館は、建物は広々としている割に人影は少なく、これこそ美術館といった雰囲気を味わえるのが良い。
島根県立美術館では、北斎に加え、クールベやモネなど、優れた作品をコレクションしている。

『ニースの窓辺』ラウル・デュフィ
美術館の館内には宍道湖を眺めながら食事ができるカジュアルフレンチレストランがあり、ランチにしまね和牛のビーフシチューと島根ワインをいただいた。

しまね和牛のビーフシチュー
この優雅さはまるで芦屋のマダムである。
島根は海と湖の幸に加え、肉も野菜も総じて美味しいが、滞在中に何度かいただいた島根ワインは、残念ながらまだまだ外国産ワインには勝てそうもなかった。

生首
松江の市街地中心部、松江城の近くには竹島資料室がある。
竹島は隠岐の島から158kmほど北西にある韓国が領有権を主張している島だが、日本との間に領土問題で争いがあるにもかかわらず、韓国は国際司法裁判所で解決することも拒否し、島に施設を建設して警察や観光客を送り込んでいる。

複数の島からなる竹島のジオラマ
争いが嫌いな日本人のサガなのか、一般的な日本人は北方領土や尖閣諸島も含めて領土問題には無関心な人が多いように思うが、日本政府ももう少し積極的に領土問題の解決に取り組んで欲しいものである。
それはともかく、出雲市や隠岐の島も含めて、島根県は風光明媚で、人も優しく食事も美味しく良いところだった。

松江市には玉造温泉という温泉街もある
松江市でも家賃は安いだろうし住むのも快適かもしれないが、隠岐の島はバスとフェリーを乗り継いで数時間かかるし(伊丹空港からだと1時間で行ける)、普通の街であるにもかかわらず、大阪などの大都市に比べると不便であることを考えるとすぐに飽きるかもしれない。
島根の食には満足しながらも、やっぱり移住するなら離島にほど近い地方都市か、沖縄の離島との2拠点生活が理想かなぁ・・・と、そんなことを考えながら、松江駅前のバスターミナルから発車する大阪行きのバスに乗り込んだ。

出雲そばセット。毎日食べられる優しい味




