2025年9月。隠岐の島を訪れる前に、出雲市に2泊して出雲大社を参拝した。
出雲市駅前までは、新大阪駅からバスで約5時間20分。近いのか遠いのかよく分からない。
飛行機だと、2時間あれば沖縄に行けるし、5時間あればアジアの多くの国に行けることを考えると遠いような気もするが、空港までの移動や飛行機搭乗の煩わしさがなく、バスに座っているだけと考えると近いような気もする。
昔は乗り物酔いをしたのでバスもあまり好きではなかったのだが、海外旅行で運転の荒いバスに乗っているうちにすっかり強くなってしまったのか、今では数時間程度のバス移動であれば読書に没頭できるので結構好きだったりする。
そんなわけで、英検1級の単語帳とAIパスポートのテキストを読んでいたら、あっという間に出雲市駅前に到着した。

出雲市駅
最近はパワースポットにやたらと惹かれるので、一年前の屋久島に引き続いて、今回は以前から気になっていた出雲大社と日本海に浮かぶ隠岐の島を訪れることにした。
出雲市の人口は17万人程度で、出雲市駅前でも人影はまばらである。駅周辺の土産物屋やそば屋では観光客をチラホラ目にするが、ほとんどの観光客は出雲大社目当てなのだろう。

出雲そば(釜揚げそば)。つゆを自分でかけるスタイル
出雲市に到着した日は駅前のホテルで身体を休め、翌日に出雲大社を観光することにした。
出雲市駅から、「ばたでん」と呼ばれるローカルな一畑電車に乗って、田園風景の中を30分ほど走ると出雲大社前の駅に到着する。
出雲大社から西に1kmほど歩くと稲佐の浜がある。出雲大社を参拝する前に、国譲り神話の舞台となったこの浜で潮風を浴びながらロマンを感じ、古代の神々に思いを馳せるのも良い。

稲佐の浜
さすがに出雲大社の周辺は観光客で賑わっているものの、外国人は少ないし、観光シーズンの京都なんかに比べたら可愛いもんだと思う。
そう言えば、出雲を訪れたのは9月だったが、全国から神々が出雲に集う神在月(かみありづき)は旧暦の10月だった(他の地では神無月と呼ばれる)。

出雲大社前
出雲大社前の参道沿いにはお店が並んでおり、島根県の名物である高級魚のノドグロ(アカムツ)の串焼きなんかも売っている。
ノドグロも気になったが、この日はまだランチを食べていなかったので、出雲大社を参拝する前に同じく名物の出雲そばを食べることにした。

出雲そば( 割子そば)
出雲大社の御祭神は、アマテラスに国を譲った、ご縁の神様として知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)である。

大国主大神の像
以前、古事記や日本神話にハマっていたときに学んだ気がするが、この出雲の神様は、恋愛だけではなく、人生そのもののご縁も繋いでくれるのだろうか。
出雲大社の境内は広くて、山に囲まれているせいか、それともどこかに神々の存在を感じるせいか、空気が凜としていて散歩をしているだけで心地良い。

出雲大社
境内には参拝箇所が多いが、正式な参拝作法は一般的な神社とは異なる「2礼4拍手1礼」となる。
出雲大社は何と言ってもしめ縄が有名だが、眼前で見る巨大なしめ縄の迫力には圧倒される。

ヘビを思わせる出雲大社のしめ縄
参拝後は、せっかくなので縁むすびのお守りをいただいて帰ることにした。
年末には宮古島にある宮古神社でアマテラスのお札もいただいてきたし、事務所内では出雲のように神々が集いすぎているような気もするが、2026年は良いご縁があるのだろうか。
初めて訪れた島根県は、日本海沿いで山陰という言葉にあるどこか暗いイメージとは裏腹に、晩夏に海と湖を照らす日差しが眩しく、人も優しくて明るい良い土地だった。

鏡の池




