伊良部大橋を歩いて渡ってきた。
伊良部大橋は宮古島と伊良部島を繋ぐ橋で、2015年1月に供用が開始され、全長は3,540mあり無料の橋としては日本で一番長い橋だ。

伊良部大橋
12月にもかかわらずこの日の最高気温は22度程度で、晴天で海風が心地良く、散歩するには最高の天気である。
ただ、約3.5kmといえばなかなかの距離だし、橋の上は風も強くガードレールや段差があるわけではないので、徒歩で渡る人はほとんど見かけない。
しかし、伊良部大橋を海を眺めながら歩いていると、所々にウミガメを見ることができる(同じ個体もいるかもしれないが、往復で10匹以上観測した)。地上からウミガメを間近に見ることができるのは、宮古島近辺ではここが一番ではなかろうか。
伊良部大橋ができる前は、宮古島と伊良部島の間はフェリーが発着しており、伊良部島はカツオ漁が有名な小さな漁港がある素朴な離島といったイメージだったのだが、宮古島と比べてもとにかく海は綺麗だった。

渡口の浜。一番好きなビーチ
ところが、ここ10年の間に伊良部大橋が開通し、伊良部島に隣接した下地島空港に旅客機が飛ぶようになり、直行便が増えて観光客もリゾートホテルも激増し、大規模なサンゴの白化もあって、以前の原始的な海を見たときのような感動はなくなったかもしれない。
それでも自然の力は偉大なのか、伊良部島の海の透明度は今でも抜群で、ここより綺麗な海は世界中を旅しても見つけることは難しいだろう。

三角点。現在は立ち入り禁止
伊良部大橋を渡ってすぐのところに、レストランやお土産屋などが入った海の駅がある。
伊良部島は(隣接する下地島も含めて)周囲約30kmあるので、徒歩で島を見て回るのはきついが(電動自転車なら余裕)、宮古島の市街地から伊良部大橋を徒歩で渡って海の駅でランチをいただいて帰るなら往復で10km程度なので、ランニング代わりの散歩には丁度良いかもしれない。

宮古そばとまぐろ丼とオリオンビール
橋が開通する前にフェリーで伊良部島に渡って漁港にある食堂で海鮮丼をいただいたときは、食べても食べてもマグロが出てくる豪快さに驚いたものだが、さすがに観光客が増えて都会化しているのか、味は変わらなくても量も値段も普通になったようである。
綺麗な海を見て美味しいものを食べて、適度な人間関係とお酒があれば人間は幸せに生きられるのではないだろうか。

17エンド。海の透明度は抜群
ランチをいただいた後に伊良部大橋を歩いて帰ろうとした際、衝撃的な光景を目撃した。
「伊良部大橋を歩いて渡る|ウミガメに出会う海さんぽ」みたいなツアー行程でもあるのか、ご年配の方々を中心に、団体ツアー客らしきグループが一列になって橋を歩いて渡ってくる。
しかし、冬の伊良部大橋はとりわけ風が強いし、3.5kmと距離もありかつ車も頻繁に往来するので、歩くにはあまり安全な場所とはいえない(車を運転している観光客は横目で海を見ていることが多いので、僕も後ろから突っ込まれないかとヒヤヒヤすることがある)。

伊良部大橋から宮古島を望む
強風に煽られているおじいちゃんたちが車道にはみ出して車にはねられやしないだろうかと心配になったが、なんとか狭い歩道(正確には路側帯)をすれ違いつつも、無事に宮古島まで戻ってきた。
ウミガメがいる宮古ブルーの海を眺めながら伊良部大橋を歩くのは最高に気持ちが良い。伊良部大橋がコースになっていた宮古島マラソンはもうなくなってしまったし、来年はランチに必要なお金だけ持って、橋の上をランニングするのも良いかもしれない。

渡口の浜。砂浜を歩くのが最高




