令和7年7月20日に西宮市の関西学院大学で実施された司法試験予備試験の短答式試験をサクッと通過し(とは言っても結構ギリギリだった)、9月6・7日に吹田市の大和大学で実施された論文式試験を受けてきました。
西宮市の関西学院大学は山の中にあってアクセスが悪い(しかも、西宮はタクシーが少ない)し、今年は短答式試験にかなり力を入れていたので、前日は試験会場から2kmくらいの徒歩圏内にあるホテルに宿泊しました。
かなりの猛暑だったので日陰のない山の上(とは言っても住宅街)を歩くのに耐えきれず結局タクシーを利用しましたが、その甲斐もあってか体力が温存でき、短答式試験はサクサクと解き進めることができました。
長文問題の穴埋めばかりで時間が圧倒的に足りない刑法と一般教養(英語以外はほぼ勘)を除いては簡単に思えたのですが、簡単に思えても後から見るとなぜか間違えているのが予備試験。
短答式試験だけで言えば司法書士試験の方が合格点を取るのは難しいかもしれませんが、問題の問い方は予備試験の方が一癖も二癖もあるように思います。
それでも何とか合格点を取ったものの、短答式試験の直前にはそれなりに追い込みをかけており、酷暑もあって短答式試験が終了した後は数kg痩せてしまいました。
本来であれば9月の論文式試験までの1ヶ月半ほどに追い込みをかけたかったところなのですが、今年はまだまだ論文式試験の勉強が十分に網羅できておらず、後1年勉強するつもりで、とりあえず刑事系(刑法・刑事訴訟法・刑事実務基礎)と選択科目(国際私法)だけを1ヶ月半の間に勉強して来年に備えるつもりで論文式試験を受けてきました。
7月から9月までの大阪はとにかく暑く、短答式試験後の疲労、仕事の忙しさや会社の決算なども重なって、やはり勉強するには相当過酷な環境です。
日本一暑い大阪で、日本一暑い時期に、日本一難しい試験の最難関である二次試験(論文式試験)を、司法書士と翻訳の仕事、司法書士会の研究会の活動と並行しながら受験するのはかなり困難を極めます。
無職でもなく急いで弁護士になりたい訳でもないので、半ば論文式試験は通過できないと思っていた今年はそのような環境の中でモチベーションをキープするのも難しく、腰痛など身体も悲鳴を上げていたので、休み休み刑事系の勉強を進めました。
近年は腰痛や肩こりに悩まされることも増えてきたので、今年の冬にギックリ腰になったのをきっかけに勉強用の椅子を高いものに買い換え、また本格的にトレーニングを再開しました。
週に2~3日、北摂の山に向かって往復10km程度のランニングをし、道中にある運動公園で、設置してあるトレーニング器具を利用して、腕立て伏せ、ストレッチ、プランク、懸垂などの筋トレを行っています。
予備試験などの難関試験は長時間同じ体勢で長期間に渡り勉強を続けなければならないので、やはり体力勝負だと感じます。
時間も体力も潤沢にある20代の専業受験生とは異なり、私は体力も衰えてくる40代ですし、そもそもここ2年ほどは仕事が忙しく勉強時間が足りません。
とは言え、なんとか1日平均して4時間程度の勉強時間を確保しようとはしているのですが、このペースで勉強しても1年で1,460時間にしかなりません。
個人的には、司法書士試験の3,000時間に対して、予備試験には4,000~5,000時間は必要だと考えているので、このペースだと3~4年はかかる計算になります。
東大法学部のトップ層とかだと2,000~3,000時間程度の勉強で受かる人もいるかもしれませんが、ごく一部の例外を考えても仕方がないですね。
また、日常生活にはそれほど不便はありませんが長時間テキストを読んでいると老眼が進行してきたのを実感するようになったので、今年から老眼対策としてセブンイレブンで冷凍のブルーベリーを購入しヨーグルトに投入して朝食にしていますが、これは意外に効果があります。
さらに、私は片頭痛持ちで天気痛も酷いので、頭痛薬のイブクイックDXを服用するようになったのですが、頭痛だけではなく腰痛・肩こりや筋肉痛にも効果が抜群なので、もはや欠かせない相棒となっています。
試験の直前期には薬を服用しすぎて、ChatGPTに相談したら怒られてしまいました。
さて、そのような状況で臨んだ9月6・7日の論文式試験ですが、試験会場はJR吹田駅前の大和大学で、自宅からわずか30~40分程度と非常に通いやすかったです。

大和大学
短答式試験も大和大学でやって欲しいところですが(関西大学は冷房の効きが悪くて暑いから勘弁)、大和大学はトイレも小さいですし、受験者数の多い短答式試験ではキャパの問題もあるんでしょうね。
論文式試験では、1科目あたり1時間10~30分を合計10科目、合計12時間20分を2日に分けて行われます。
終日、前傾姿勢で論文を書き続ける羽目になるので、身体が持つのだろうかと心配していましたが、実際に書き始めると時間はあっという間に過ぎていきました。
今年はまだ勉強時間が足りていないので刑事系と国際私法以外は最悪白紙でも良いと考えていたのですが、実際に問題を見てみるとそれほど難しくなく、思ったよりも書くことができました。
どうも、「東大理IIIより難しい」とか、「論文が全く書けない」とか、「気が狂う」とかの声がネット上に溢れすぎているように思います。
もちろん、細かい論証など書けていない部分はあるのですが、後1年間しっかり対策すれば十分に合格できるという感覚がつかめました。
短答式試験に合格していれば十分な法律知識はあるはずで、それにもかかわらず「論文が全く書けない」という人は、今まで文章を書くことをしてこなかったのかもしれません。
そう言えば、共同通信の記者として働いていた方が一発で予備試験に合格したという話を最近聞きましたが、元々が優秀な上に、思考して文章を書くのが得意なのでしょう。
予備試験の論文式試験に必要な能力は、論述能力(文章作成能力)、論理的(数学的)思考力、そして圧倒的な法律知識だと思っています。
私は今まで20年間翻訳の仕事をやってきて日本語・英語の文章を山ほど作成しましたし、そもそも文章を書くのも好きです。
何もないところから文章を作成したり、日本語の文章を元に辞書や頭の中にある知識を総動員して英文を作成してきたりした経験が論文式試験にも活きているように思います。
論理的思考能力に関しても、私は数学や物理には子どもの頃滅法強かったし(学校教育が合わなかったので途中で勉強を辞めましたが)、記憶力にも自信があるので条文・判例や論証などを覚えるのもそれほど苦になりません。
とりわけ会社法や不動産登記法という退屈な分野においてほぼ記憶力で勝負する司法書士試験に比べても、予備試験の論文式試験は自分に合っているのではないかと感じます。
そのような訳で、楽しみながら解いていたらあっという間に時間は過ぎていきました。
試験会場で驚いたことは、受験生の年齢層が高かったことです。
大阪の会場なので京大生・阪大生の法学部やロースクール生など20代が多いのかと思っていましたが、司法書士試験の会場のように、私より年上と思われる人の方が多い印象でした。
この人たちが私と同じように仕事をしながら趣味ベースで勉強をしているのかあるいは何十年も受験し続けているのかは不明ですが、論文式試験に合格するのは受験生の5~6人に1人の上位約20%程度なので、東大王に出てくる河野玄斗や鈴木光みたいな受験生ばかりではなく、この人たちの上位約20%程度に入るのは、それほど難しくないことのように思えました(もちろん、かつての神童が居るかも分からず、見た目だけでは判断できないのですが)。
最終日の午後は民法・商法・民事訴訟法の民事系3科目で3時間半という司法書士試験の午後を彷彿とさせるような鬼スケジュールですが、民事系は司法書士の得意分野でもありますし、準備をしていないにもかかわらず楽しみながらサクサクと書き進めることができました(点が付いているかどうかは別論)。
予備試験もようやく目途がついてきたので、今後も楽しみながら勉強を続けていきたいと思います。
とは言え来年には受かりたいので、今年は切羽詰まった状態で予備校のオンライン論文講座だけ受講しようと、NISAで積み立てていた投資信託を100万円ほど売却したところです(講座は20万円程度だけど、後は夏休みの旅行と司法書士法人の設立に使う予定)。
試験後は、吹田駅前で吹田・茨木の司法書士と高級焼き肉を食べに行きました。
しばらく夏休みを取ってから、また年末頃に勉強を再開したいと思います。
9月・10月は予備試験の勉強はオフにして、身体を鍛えるのと並行して、英検1級、ITパスポート・AIパスポート、2級知的財産管理技能検定をリハビリがてら受ける予定です。
そして、夏休みとして今月は隠岐の島への旅行、11月は宮古島への旅行を経て、来年に向けて準備を進めていきます。
予備試験を受験された方はお疲れ様でした。




