はじめに
もうすぐ、結婚します。
最近、霊能力がある知り合いに手相を見てもらったらこんなことを言われた。
結婚線が強く出ているらしいが、離婚線も少しあるようで、結婚しても離婚する可能性もあるとのこと。
そして、僕の人生は3回目らしく(前世がバッタとかじゃなくて良かった)、何となく人生が退屈なのも分かる気がした。
それから、僕には背後霊(守護霊)がついていて、いつも見守ってくれているらしい。
守護霊なんて聞くと、天照大神やブッダとまでは言わずとも、せめて上杉謙信みたいな強そうな人かと思いきや、どうやら父方のご先祖の女性らしい。つまりは親戚のおばちゃんである。
僕の方が能力は高いらしいのだが(頭脳線が完璧とのこと)、元々が優しすぎてメンタルが弱いらしく、気の強いおばちゃんが見守ってくれているそうな。
まれに僕が、理不尽なことや間違ったことに対して、相手の立場や年齢にかかわらずブチ切れるときは、このおばちゃんが出てきているのかもしれない。
ありがとう、親戚のおばちゃん。
この人が何者かも知りたいし、やっぱり一度、沖縄か奄美大島のユタに見てもらいに行こうか。
しかし近いうちに結婚すると言われても、僕はエリコさん以外に好きな人はいないし、連絡を待っています。
それにしても、この人に初めて会ったときに背後霊(守護霊)のようなものが見えて、最初は死者の残存思念かと思ったのだけれど、ひょっとすると僕の背後霊と過去に因果があったのだろうか。
『It Starts with Us』Colleen Hoover(リンクは日本語版)
脳神経外科医ながらも精神に問題を抱える暴力男・ライルと離婚し、ボストンで花屋の経営と子育てに奮闘するリリー。
そんなリリーは、10代の頃の初恋の相手であるレストラン経営のアトラスと次第に距離を縮めていくのだが、アトラスとの思い出の品や連絡先を持っていたことがライルがブチ切れて暴力を振るった原因でもあり、ライルとの間に小さな子どもがいてライルとの関係を絶つことができないリリーはアトラスとの恋愛を慎重に進めようとする。
ところがある日、子どもを母親に預けている間に家でアトラスと一夜を過ごすことになったリリー。
しかしその翌朝、突然ヒステリックに家にやってきたライルはその事実を発見してプッツンし、リリーにプロレス技をしかけようとする。
驚愕したリリーは子どもを連れてアトラスの元に避難するが、今度はアトラスがライルの標的となり、レストランの裏でライルにいきなり殴られる。
前作の最初の頃はまだまともだったライルなのだが、物語が進むにつれて段々とジェイソン化し、もはや通り魔かお笑い枠のようになっている。
そもそもリリーはなぜこんな暴力男と結婚したのか。
一方、毒親から逃れるために10代の頃に家出をしたアトラスにも弟がいることが判明するのだが、果たしてアトラスとリリーは家族の問題を抱えながらも無事に結ばれるのか。そして、ライルの魔の手から逃れられるのか。
『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井孝
とは言っても、この本で学んだことはたった1つだけで、それはタイトルにもあるとおり「1日の中で幸せな2時間を作る」ということだ。
1日のスケジュールに趣味ややりたいことなど自分のために使う2時間(1時間でも良い)を組み込むことによって、それ以外の時間をどれだけ忙しく過ごしてストレスや悩みを抱えていても、充実した日々を過ごせるようになる。
実際、著者もこの方法を実践することにより、精神的に余裕が出てきたのか仕事に忙殺されていた頃より業績もアップしているようである。
今では僕も1~2時間を楽しむために使うようにしているのだが、それは例えば、宅配ピザとお酒を嗜みながら洋画を観るとか、読書やランニングをするとか、美術館に行くとか、友人と食事をするとか、カラオケバーに行ってウィスキーを飲みながら清水翔太を歌うとか、自分が楽しめることであれば小さなことでも何でも良い。
「仕事以外の時間は我慢して勉強しなければならない」と自分を追い込みながら日々を過ごすよりも、「仕事と勉強を集中してさっさと片付けて楽しむぜやっほい」という華金のようなメンタルの方が、仕事と勉強に対するモチベーションもアップするように思う。
「今は忙しいけれど、いつか時間ができたら好きなことをやる」という考え方では現実を楽しめないし、いざ引退した頃には体力と気力も衰えていて楽しめない可能性もある。人生は今しかないのだ。
自己啓発本には飽き飽きしていたのだが、本書は時間の使い方を再考させてくれた良書である。