アフターコロナで読んだ本まとめ㉞

ストレス

はじめに

どうも、ストレスが溜まっているらしい。

考えてみれば、年が明けてから仕事以外の時間はほぼほぼ勉強に費やしているのでストレスが溜まるのも当然と言える。

終日家に閉じこもって1人で勉強だけしているときはそれほどイライラすることはないのだが、仕事が絡んでくると(特に人とのやり取りで)ムシャクシャすることがあり、どうしてもストレス解消が必要になってくる。

ストレス発散に一番効果があるのは旅行なのだが、旅行をするにはお金にも時間にも余裕がなければならず、仕事が忙しいとなかなか計画を立てることもできない。

それ以外には、美術館巡りやランニングなどの運動もストレス発散になるのだが、一番てっとり早くてかつ衝動的に行ってしまうのはお酒を飲むことだと思う。

勉強に本腰を入れ始めると基本的に家ではお酒を飲まないので、仕事と勉強に疲れたとき、夜遅くに家の近くのバーにふらりと行くことがある。

カラオケもあるので、この前はウイスキーをロックで飲みながら清水翔太くんを歌っていた。セクシーな組み合わせだと思う。

カティサーク(スコッチウイスキー)は安いわりに美味しく、口当たりが良すぎてついつい飲み過ぎてしまう。

翌日にお酒が残って勉強が手に付かないのは覚悟の上なのだが、どうもアルコールで脳細胞が破壊されているのか、翌々日以降まで影響が残っているような気がする。

飲み過ぎてしまう度に「もう飲むまい」と心に誓うのだが、また体調が回復してストレスが溜まってくると同じことの繰り返しになってしまう。

そもそも、酒のことが頭に浮かんでくる時点で我慢をしてストレスが溜まっていることの証左ではないのか。

これから予備試験に向けて暑くなってくるとさらにストレスがかかるのに、7月と9月の試験まで身体が持つのだろうか(去年は7月で燃え尽きた)。

『The Convenience Store by the Sea』Sonoko Machida(リンクは日本語版)

町田そのこは登場人物の感情を緻密に描写した日本語の繊細な文章が好きなのだが、果たして英語(本書はイギリス英語で書かれている)にしてそれが読者に伝わるのだろうか?と疑問を抱きながらも読み進めていったのだが、英語にしてもオリジナルの素晴らしさは失われず、やっぱり涙がこぼれました。

それにしても、『コンビニ兄弟』のシリーズ本は町田そのこの中ではライトノベル的な軽快な文章が特徴的なのだが、なぜベストセラーの『52ヘルツのクジラたち』ではなくこれが最初に英訳されたんだろう?

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成

開発したSNSがブームを巻き起こした新興IT企業「スピラリンクス」(FacebookやLINEみたいなもんか?)が実施する新卒採用において、多数の応募者の中から最終選考に残った6人は最終選考にグループディスカッションを命じられる。

当初のグループディスカッションのテーマは「スピラリンクス」の業務に関するもので、全員の採用もあり得たのだが、最終選考実施の直前に東日本大震災の発生を理由に採用人数が1人になり、グループディスカッションのテーマも「誰が選考に相応しいか」に変更になった。

当初は採用を勝ち取るために一致団結していた6人だったが、1人枠の採用を勝ち取るために次第に足を引っ張り合うことになり、次々に応募者の嘘や闇歴史が暴かれていく。

果たして、選考を勝ち取るのは誰なのか?そして、数々の罠をしかけた犯人の正体は?

本書は奇抜なタイトルもあって話題になっただけでどうせ薄っぺらい本だろうと思っていたのだが、良い意味で予想を裏切られ、夢中になって読んだ素晴らしい本でした。

『Regretting You』Colleen Hoover(リンクは日本語版)

30代の女性モーガンとその娘クララを中心とした家族と恋愛問題。

10代の頃のモーガンは彼氏のクリス、妹のジェニーとその彼氏のジョナと4人でよく遊んでいたのだが、ひょんなことからクリスの子を妊娠して若くして結婚・出産することになる。

(※以下、ネタバレあり)

モーガンとクリスは一見幸せに見える家庭を築き、妹のジェニーとジョナの間にも子どもができて結婚間近で順風満帆の4人に思えたのだが、ある日突然、不倫関係にあった夫のクリスと妹のジェニーが自動車事故にあってなくなり、さらにジョナとジェニーの間の子どもだと思っていた子どもはクリスとジェニーの間の子どもであることが分かり、そして愛する人の裏切りと死が同時に訪れて精神が崩壊していくモーガンとジョナは昔からお互いに特別な恋愛感情を抱いていたことに気付く。

なんのこっちゃ。この著者の本の登場人物は簡単にセックスするし、純日本人のおいらにはよー分からんわ。

著者の本は恋愛部分の描写は好きではないものの(と言っても恋愛ものばかりなのだが)、ストーリーには中毒性があり英語の多読用には最適で、非現実的な設定はともかく本書も楽しめた。

日本語版は5月発売です。

『天才と発達障害』岩波明

僕はそれなりに高知能でASD傾向があることも自認しているが、とりわけ集団生活において生きづらさを感じつつも社会生活は送れているから発達障害とは診断されないだろう。

大人になると発達障害の特性というのはある程度コントロールできるものなのだが、幼少時にはその特性は出やすく、家庭や学校という限られた社会の中では周りの不理解により孤立したりいじめられたりすることもある。

でも、統合失調症やうつ病による幻聴・幻覚や妄想によって、本書に出てくる偉人たちの天才性が発揮されているとしたら、あまりにも悲しいではないか。

アインシュタインは幼少時に障害児と思われるほどだったと言うし、芥川龍之介や夏目漱石、太宰治などの日本の文豪たちもうつを患っていた。

作家は憧れの職業の1つだが、文豪になるのに必要なのが精神疾患だとしたら、未来は暗い。

『海の法律専門職 海事代理士』河村啓

『海の法律専門職 海事代理士』河村啓【Amazon】

「海の司法書士」「海の行政書士」などとも呼ばれる、海事代理士の業務および試験の概要、そして試験に出る各種法令の解説など。

海事代理士はマイナー資格なのか関連本が少ないのだが、受験を考える前に関連法令の内容をザックリ知りたい方には良いんじゃないかな(将来的に時間ができれば挑戦したいと思っている)。

『こころを病んで精神科病院に入院していました。』安藤たかゆき

良い感じに病んでいます。