目次
はじめに
白髪が増えてきた。
正面から見るとまだまだ黒いけれど、なぜだか右のもみあげ部分だけ半分くらい白い。
コロナ禍や勉強のストレスかとも思ったが、同年代には真っ白の人もちょこちょこいるし、やっぱり加齢が主な原因だろうか。
まだまだ30代前半には見られるものの、白髪が目立つようになるとそれより老けて見られそうだし、そろそろ白髪染め始めようかなぁ。
『電通マンぼろぼろ日記』福永耕太郎
貧乏な家庭出身で国立大学を卒業後、バブルの少し前に電通に入社し、営業を中心に約30年に渡って電通で勤務した著者の記録。
電通と言えば高橋まつりさんが自殺したことでも有名な大手広告代理店だが、著者が勤めていた頃はパワハラ、接待、コネなどが当たり前の時代だった。
広告代理店は簡単に言えば企業の代わりに広告を作成・出稿する仕事だが、テレビCMや有名人などと関わることも多くて華やかなメディアの世界という印象がある。
本書でも電通で働く同僚たちの姿が描かれているが、イメージ通りというべきかノリが良くオラオラ系の人たちも多くて前半は読んでいてイライラさせられた。
電通で2,000万円近くの年収に達していた著者だが、著者の人生は順風満帆というわけではなく、子会社に出向するようになってから次第に精神を病み、アルコールに依存していくようになる。
最終的には早期退職し、離婚して退職金もなくなり、アルコール依存から病院に入院し子どもたちとも離れ離れになってしまう。
自殺問題やネット社会の影響もあってか、最近では電通のブランドイメージも悪化しているように感じるが、それでも日本最大の広告代理店である電通の内情、電通マンの天国から地獄が味わえる興味深い一冊。
著者がいくら名誉と金を得ても何も残らなかったことを見ると(書籍を出版しているのは羨ましいが)、うーん、やっぱり電通からの仕事は断って正解だったわ。
『ルポ 高学歴発達障害』姫野桂
本書に登場する高学歴発達障害の人たちは、アスペルガー傾向などがあってひとつのこと(勉強)には集中できて結果として高学歴になるけれど、対人関係やマルチタスクが要求される社会に出てからは生来の発達障害が足を引っ張り生きづらさを感じるようになる。
アインシュタインやイーロンマスクレベルの高知能があればアスペルガーでも成功できるのだが、本書に登場するような人たちは高学歴とは言ってもそこまで飛び抜けているわけでもないので、一般社会で生きていくしかなく、ミスが多かったり他の人とは合わなかったりで脱落していく。
著者も発達障害を自称しているが、自身が卒業した日本女子大学を高学歴と連呼しているあたり、自己愛性人格障害を疑ってしまった。
精神医学に興味がある方や、同じように高学歴ながらも社会に出て困難を抱えている方には是非。
『ゆげ塾のヨーロッパがわかる世界史』ゆげ塾ほか
東京にある世界史専門のゆげ塾による、マンガで世界史を解説した本(現時点でKindle版のみで、かつ未完成)。
本書では、かつて奴隷の宗教だったキリスト教とヨーロッパの歴史との関係が面白く学べる。
数ある世界史の本の中でもゆげ塾の本は読みやすいしマンガの絵も好きなのでとりわけ気に入っているのだが、いかんせん出版ペースが遅い。
どこか大手の出版社から出して欲しいなぁ。
『結婚するのはやめました』桂
年収400万円程度で事務員として勤める著者が、30代から様々な婚活を始める(Kindle版)。
マッチングアプリ、婚活パーティー、合コン、結婚相談所と渡り歩き、最終的には結婚相談所で「成婚退会」することになるのだが、相手とは合わずに別れることになり、婚活で自分らしさを見失い独身でいることが幸せだと気付く。
著者は不細工とゲーム好きを公言しているが、氷河期世代にもかかわらず、堅実に勤め続けていたり家も購入したりと、婚活市場にいる男の中では結婚向きだしまともな方なのではないか?とも思える。
本書で描かれている理想が高かったり食事目当てだったりするクセのある婚活女性たちにはついつい頷いてしまうし、女性の描写に加えて「40代で性欲がなくなっていく」などの著者の表現が面白くて一気に読んでしまった。
『英検1級 でる順パス単』旺文社
英検1級レベルの単語・熟語を2,400語収録した単語・熟語集。
今年は英検1級を受けようと考えているのだが、TOEIC985持っている英語翻訳家の僕でも英検1級に出てくる単語はなかなか難しく、普段使用しないので知らなかったり忘れていたりする単語も多い。
本書は音声もダウンロードでき、スマホアプリで外出中などに聞くことができるので便利だ。
音声を高速で繰り返し聞き、本書を読み込めば筆記試験は良い線まで行けるのではないかと思う(ちなみに14年前に筆記試験には一度受かっているのだが、面接に落ちて面倒くさくなってそれ以来受けていない)。
『刑事訴訟法 (有斐閣ストゥディア)』池田公博、笹倉宏紀
刑事訴訟法の基本が分かりやすく学べる最初におすすめの一冊。
刑事訴訟法とは、警察官の捜査や押収だったり、検察官の起訴や勾留手続きだったり、その後の裁判手続きだったりと、刑事ドラマなどでよく見る犯罪が起こった後(または起こる前から)の手続きを定めている法律だ。
容疑者とは言え無罪の推定を受ける以上、日本国憲法に定める人権をおいそれと侵害するわけにはいかず、人権侵害と犯罪捜査などの公益とのバランスを考えるのが重要になってくるが、刑事訴訟法を学ぶときには常に憲法の理念を頭に入れておくことが良さそうだ。
『運命の人は必ずいる ツインレイとの出逢い方』メイとナツキ
友人(知人)同士であったが、長年の時を経て、メイとナツキはお互いにツインレイであることに気付き、困難を経て最終的には結ばれる。
メイはナツキがツインレイであることに気付く同時期にスピリチュアルに目覚めて宇宙語を話すようになるが、宇宙語とは薬物依存だったのりピーのように「ぽぽぽっぽー」などと言い出すのかと思いきや、宇宙からのメッセージを普通に日本語で語っているだけで安心した。
しかし、僕も最近は宮古島で宇宙エネルギーを感じたりしているが、やはりまだまだ本物のスピリチュアル人間には及ばないようだ。
ツインレイは出会ってすぐに分かるわけではなく、一緒に居て落ち着いた気分になることも多いものだが、それ故に恋心ではなく長年の友達のような感情を抱くこともあり、ツインレイが結ばれるまでは困難が伴うことも多い。
僕がツインレイを感じたエリコさんは元気かなぁ。