【2024年】大阪中之島美術館で開催中のモネ展を訪問。一部写真撮影可

大阪中之島美術館で2024年2月10日(土)から2024年5月6日(月)まで開催中の「モネ 連作の情景」を訪れた。

クロード・モネは『睡蓮』などで知られる印象派を代表するフランスの画家だが、本展示会ではその名の通りモネの作品だけが取り上げられている。

大阪中之島美術館はJR福島駅から南に徒歩で約10分。

毎回書いているような気がするが、平日昼間の大阪環状線は、フラフラしている20代の若者や外国人観光客が多くて相変わらず歩きづらい。

しかし、思えば2年前に大阪中之島美術館ができてからもう何度も訪れているが、大阪でおすすめの場所を聞かれたらこの美術館を挙げるほどお気に入りの場所である。

美術館がある中之島付近に引っ越すのも良いかもしれない。でも環状線は嫌だな。

美術館に到着後、コインロッカーで荷物を預け、機械で2,500円のチケット(モネ展だけに高い)を購入し、長く続くエスカレーターに乗ってモネ展の会場へと向かう。

本展示会では、一部を除いて写真撮影は不可となっている。

モネと言えば『睡蓮』が有名で僕も彼の中で一番好きな作品だが、『睡蓮』だけで世界中に250点ほどの作品があると言われているようだ。

僕が最近見ただけでも、香川県の直島にある地中美術館や、京都の大山崎にある山荘美術館に飾られている巨大なモネの『睡蓮』の絵は見事であった。

さすがに巨匠と呼ばれるモネの展示会だけあって、平日の昼間にもかかわらず、過去の展示会に比べると人出が多いようである。

恐らく土日になると人でごった返しているのではなかろうか(時間の融通が効く自営業で良かった)。

光と色の表現にこだわったモネであるが、彼の作品は印象派だけに何だかモヤーッとしたものが多く、『睡蓮』以外にはそこまで惹かれないのだが、印象派以前の初期に描かれた『ルーヴル河岸』や『昼食』などには目を奪われるものがあった。

展示会会場の最後の大きな部屋ではほとんどの作品の撮影が可となっているが、『睡蓮』を始めとするモネの大作がいくつか飾られていた。

晩年のモネは、視覚障害に苦しみながらも睡蓮を描き続けたと言われている。

本展示会でも一番気に入った作品は、やはり『睡蓮』である。

他の色鮮やかな『睡蓮』とは異なり、暗い色彩の池の中にまるで炎のように浮かぶ2つの睡蓮の花。

釈迦と仏教を連想させるような、まるで極楽浄土に浮かぶ蓮の花。まさに涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)。

他には『睡蓮の池』、

そして『藤の習作』は大阪展のみの展示らしい。

この大きな部屋で展示会は終わりである。

やはりモネの作品に限定されているせいか作品数はそれほど多くなく(60点以上の作品数が展示されているらしい)、人の流れに沿って歩いていると1時間ほどで見て回ることができた。

出口の先にあるグッズ売り場も人だかりができていてゆっくりと見ることはできなかったが、いくつかお土産を購入。

お決まりの図録に睡蓮の絵が描かれたおしゃれなクッキー缶、そして最近はまっているクリアファイルを何点か購入した。

右下のクリアファイルが『昼食』で、本展示会で惹かれた作品の1つである。

正直、『睡蓮』に関しては前述の地中美術館や山荘美術館で見た作品の方が概して見事だったのだが、それでもやはり巨匠と呼ばれるだけあって十分に満足の行く展示会だった。

「モネ 連作の情景」、モネ好きの方はもちろん、油画や西洋絵画好きの方は見逃せない展示会である。