目次
はじめに
2月は英会話月間だった。
週に1回近くのNOVAに通学しているのに加えて、DMM英会話を始めた。
DMM英会話は、月2万円程度で毎日1レッスン(25分)、英語ネイティブ講師や日本人講師と話すことができる。
僕が英語学習に励んでいた20代の頃は、丁度スカイプを利用してフィリピン人講師と話すオンライン英会話スクールが増えてきた頃で、DMMはかなり後発だったように思う。
フィリピン人講師の英会話スクール(DMMにも非ネイティブと話す安いプランがある)は、何よりも1時間数百円程度と安い価格が魅力的だ。
しかし、当時の回線状況(特にフィリピン側)はあまり良くなかったし、フィリピン人も英語のレベルがまちまちでかつ話が合う人も少なく、ここ最近は英語に力を入れていないこともあって英会話の勉強はおざなりになっていた。
アメリカもイギリスもオーストラリアも今や日本に比べるとかなり物価が高いと思われるので、英語ネイティブが日本人相手に教えてよくやっているなぁ、と感心していたのだが、英語ネイティブ講師はタイやフィリピン、インドネシアなど物価の安い国に暮らしている人も多く、ビーチリゾートに滞在しながら空き時間に英語を教えているというなかなか羨ましい環境である。
また、日本人講師も幼少時から英語に親しんでいたり、TOEIC990や英検1級を保持していたりとなかなかレベルが高いし話も合うので面白い。
単純に英語を学ぶだけならば、もはや海外に行く必要はないとも思える(ひょっとすると、将来は英語講師もAIになるかもしれない)。
やはり、英会話はお金と時間に余裕があるときに集中して学ぶのが一番良いと感じる。
英会話サークルやカフェ、異文化交流イベントなども以前はよく参加していたが、単純に英語力を上げたい人間にとっては、レベルが低い人も多いし余計なノイズが多すぎるのだ。
DMM英会話はお金がある人にとっては今のところ最適解ではないかと思う。
久しぶりに英語熱も高まってきたし(英会話はボケ防止にもなる)、今年は10~20年越しのTOEIC満点と英検1級に挑戦する予定である。
『Novelist as a Vocation』Haruki Murakami(リンクは日本語版)
7年間通った早稲田大学在学中に学生結婚をし、東京でジャズ喫茶を経営して借金を返済するために昼夜を問わず働いた20代。
神宮球場でスワローズ戦を観戦中にふとひらめいて小説を書き始め、小説家として歩み始めた30代。
そして、海外での執筆作業、日本での小説家としての成功からアメリカへの進出に至るまで、村上春樹の小説家人生が赤裸々に描かれている。
また、本書ではまず英文で書いてみるという彼の小説を書く手法(英語版の方が面白いのも頷ける)や、小説を書くために必要な体力作りとしての日々のランニングやルーティーンの重要性なども書かれている。
村上春樹好きはもちろん、小説家に興味がある方にはおすすめの一冊だ。
『隣のアボリジニ』上橋菜穂子
肌の黒いアボリジニの人たちは、現在のオーストラリアで原始的な生活を営んでいたところにイギリスから来た白人入植者たちに住んでいる土地を追いやられ、当初は労働者として奴隷的な扱いを受けたり隔離されたりしていたものの、20世紀に入って徐々に白人社会に組み込まれて行くようになる。
著者が赴任する学校では白人とアボリジニの子どもが共に学んでいるが、混血も多くて、もはや白人とアボリジニの見分けがつかない子どももいる。
アボリジニの人たちは自分たちの言語や文化を奪われてきた歴史があり、近年では先祖代々の土地に対する権利を認められるなどもしているのだが、社会福祉でアルコールやドラッグに溺れて暴力を振るうアボリジニもいるなど、まだまだ問題は多いようである。
著者の文章はとても読みやすく、オーストラリアの(ド)田舎町での生活には惹かれるものがあり、アボリジニの人たちの生の声にはとても説得力があった。
『ギフティッドの子どもたち』⻆谷詩織
ギフティッドの定義は曖昧であるが、IQ130以上だと一般的にギフティッドと見なされ、IQ120以上でもマイルドリー・ギフティッドと呼ばれるようである。
現時点においてFSIQ(全検査IQ)が126の僕はマイルドリー・ギフティッドに該当するみたいだが、なんだかマイルド・ヤンキーみたいで嫌な感じである。
ギフティッドの子どもは総じて知能は高いのだが、ギフティッドの中でも天才はごく一部だし、アスペルガーなどを連想する方も多いと思うが必ずしも発達障害を伴うものでもない。
ギフティッドの子どもは他の一般的な子どもとは異なる強烈な感覚過敏や繊細さ、特定の物事に対する興味関心を持つ(とりわけ幼少時には抑えきれない)ので、学校生活などの集団生活にも馴染みづらい。
また、学校教育は苦痛で退屈なことが多いので、結果として学校成績が悪くなり非行に走ることもある。
「ギフティッドなのに成績が悪いの?」と思われる方もいるかもしれないが、学校成績にしろ大学受験にしろ知識の面が重要になるので、当然ながら勉強をしていないと良い成績を取ることはできない。
幼少期に僕が授業中ボーッとしていたら教師に叱られたり、算数で誰よりも早く解いたり一晩で英単語100個覚えてテストで良い点を取ったりしたときに同級生にドン引きされて強烈なイジメまでとは言わなくても足を引っ張られ、そのようなことが続き馬鹿らしくなってその後の授業中は寝ているかゲームボーイをやっているか小説を読んでいるかという状況だったのを想像していただけると分かりやすいだろう。
そう、知能が高くて正義感が強いにもかかわらず、ギフティッドは学校教育や日本社会自体に価値を感じなくなって絶望している可能性があるのだ!
それにしても、これ系の本を読んでいると、幼少時の自分を思い出すような子どもがたくさん出てきて、妙に落ち着くんだよなぁ。
僕も授業は全く聞いていなかったけど、1日10時間以上ぶっ通しでゲームをやっていたこととか懐かしいわ。
頑張れば周囲の大人も子どもも認めてくれる(少なくとも足を引っ張らない)、もっとマトモな環境で育ちたかったなぁ。
『自分でできる不動産登記』児島充
不動産登記(登記とは法務局における登録の意)とは、自分の親が亡くなったときやマイホームを購入したときの不動産の名義変更だったり、銀行から融資(住宅ローン)を受けたときの抵当権の設定だったり、引っ越しや結婚をしたときの住所や氏名の変更だったりします。
不動産登記の専門家は司法書士だが、最近では法務局でも相談窓口を設けているし、本書でも時間があって費用が勿体ない方に向けて自分でできる部分を解説してくれている。
相続登記などを自分でしたい方はもちろん、司法書士にも参考になる一冊。
『誰も教えてくれない 不動産売買の教科書』姫野秀喜
サクサク読めたけど、あまり印象に残っていないし、タイトルの『誰も教えてくれない』は言いすぎじゃないかなぁ。