サンゴの化石を持った僕にお母さんが手をかざすと、突然、僕の身体が前後に揺れ始めた・・・
今回は、そんな石庭で起きた不思議な出来事についてです。
宮古島に滞在中、数年ぶりに石庭(いしにわ)を訪れることにした。
石庭の詳細に関しては過去記事を参照して欲しいが、簡単に言えば、新城定吉さんという人が天啓を元に30年かけて自宅の庭から石を掘り起こして作ったのが石庭である。
石庭は宮古空港から少し南に行ったところにあり、宮古島の市街地中心部からは5kmくらいの距離である。
この日は天気が良かったので、大和食堂でランチにカツ丼を食べてから歩いて石庭まで行くことにした。
大和食堂は定番のそばも美味しいが、僕はここのカツ丼が日本の中でも一番と言って良いくらいにお気に入りだ。
相変わらず美味ではあるが、少し味が濃くなったように感じるのは味が変わったからだろうか、それとも僕が年を取ったからだろうか。
ボリューム満点のカツ丼にすっかりお腹が満たされた後で、石庭に向けて宮古島の広い道路を歩く。
この日はBoseのイヤホンで、最近ハマっているASKAの音楽を聴きながら歩いていた。
ASKAが柔らかな声で歌う「けれど空は青」が宮古島の青空に見事にマッチしている。
やはり、天才と精神疾患は紙一重だと思う。
つい最近も、ASKAは「月は人工物」などとSNSで発言して話題になっていた。
「人工物」だと言葉足らずかもしれないが、僕たちが通常連想する「人(地球人)」ではなく、「宇宙人」や「地球外生命体」というとあり得ない話でもないと思う。
ありとあらゆる可能性に思いを巡らすことなく、自分の理解できないものを「ない」と切って捨てるのはあまりにも早計に過ぎる。
宮古空港を過ぎると、サトウキビ畑が広がる宮古島らしい光景が増えてきた。
この日は12月にもかかわらず25度にも達するまだまだ夏模様の晴天日で、なんだかフワフワとした気持ちで歩いていると石庭に到着した。
受付のある民家で入場料の200円を支払って地図を受け取り、石庭に入る。
石庭の出入口近くには「天から神が昇り降りしていた場所跡」がある。
ここは僕が初めて石庭を訪れたとき、石段の上で足がガクガクブルブル震えたところであるが、今回の訪問も含めて2回目以降ではほとんど何も感じなくなっていた。
どうやら、訪れる度にエネルギーを感じる場所が異なっているようだ。
石庭には敷地内に点在する巨石の他にサークルが3つあるが、サークル内は土足厳禁となっている。
サークルに入りやすいようにスニーカーではなくビルケンシュトックのサンダルを履いてきたが、前日の雨のせいか石庭の土は水気を含んでおり、足が土まみれになって少し後悔する。
次回石庭に来るときは、汚れても良いビーチサンダル(または島ぞうり)と虫除けスプレーを持ってこよう。
石庭は相変わらず虫が多い。
蚊に刺されるくらいなら良いのだが、ゲジゲジや蜘蛛などが地面を這っていたりして、都会育ちの僕にはなかなか気持ち悪い。
一番奥には「月のサークル」がある。
ここは石庭の中でも特に気持ちが落ち着くお気に入りの場所なのだが、どうも虫が多くて集中しづらいので、石庭の中心部にある「太陽のサークル」に戻って瞑想することにした。
サークルの中心部に立ち尽くし、目を閉じて自然と一体化する。
周囲は静寂に包まれており、時折吹き付ける風が心地良い。
瞑想に入るとなんだかサークルから離れがたくなってしまい、気付けば小1時間が経過していた。
石庭に入ったときは僕1人だったのだが、どこからか石庭の噂を聞きつけてきたのか、若い女性と若い男性がそれぞれ途中からやってきて、サークル中心部でヨガのポーズを取ったり石に手をかざしたりと思い思いに瞑想にふけっているようだった。
「太陽のサークル」には惹きつけられてやまなかったのだが、他の人もいるし2時間ほどが経過したところで帰ることにした。
帰り際、民家の居間に座っている受付のお母さんと会話した。
お母さん(以下、「O」)「随分と長かったね」
僕(以下、「B」)「サークルで瞑想していると離れがたくなりました。やはり瞑想した方が良いですね」
O「太陽のサークル?太陽のサークルが一番良いね」
O「お仕事は何をされているの?」
B「会社を経営しています」
O「何の会社?」
B「翻訳会社と司法書士事務所です」
O「司法書士さん?頭が良いんだねぇ」
B「どうも」
何か引っかかるものがあったのか、居間に座っていたお母さんはすっと立ち上がり、玄関先で立ち尽くす僕のところまで近づいてきた。
そして、玄関に置いていた手のひらの2倍はあろうかというサンゴの化石を僕の左手の上に乗せ、聞き手である右手を化石の上にかざすように言う。
右手を化石の上で円を描くように回し、上下に移動させると、サンゴの化石から磁場のようなものを感じて僕は思わず「おぉっ」とうなってしまった。
その後も目を閉じてサンゴの化石に手をかざす。
O「右手の力を抜いて。まだまだ力が入っている」
そうやって僕が化石にかざしている右手の力を抜くと、お母さんが僕の化石を持っている左手と右手の外側を包み込むように両手を差し出し、空中で手をぐるぐると回し始めた。
すると突然、目を閉じて直立している僕の身体が前後に揺れ始めた。
お母さんの手の動きに合わせて、身体中をエネルギーが旋回しているように感じる。
僕は衝撃のあまり、声を発することができなかった。
「これ、凄いですね」とやっとのことで声を絞り出すと、お母さんは満足げに僕の手からサンゴの化石を回収した。
石庭にはこれまで何度か訪れているが、お母さんがサンゴの化石を手渡してパワーを注入してくれたのは今回が初めてである。
お母さんが僕を覚えているのかどうか定かではないが(そもそも、「お母さん」という言葉が適切かどうか分からない)、何度も石庭を訪れて何時間も瞑想してようやく認められたのか、それともお母さんは僕の中に何かを感じたのだろうか・・・
その後、少しの間取り留めのない雑談をして僕は石庭を後にした。
宮古島の市街地まで歩いて帰る道中、僕の身体は言いようのない高揚感で満たされており、思わずスキップしたくなるほどであった。
O「帰ってから変化を感じてくださいね」
お母さんはこんなことを言っていたが、大阪に帰ってからもこの高揚感は持続するのだろうか。
これまで数回石庭を訪れて、ここまでの衝撃を受けたのは初めてだ。
今の僕はエネルギーに満ちあふれており、検事正も開業医もやり手実業家も国会議員(※最近接点のあった分かりやすい成功者と思われる人たち)も、軽く超えていけそうな気がする。
力なくして正義なし。
そうやって力を身に付けてようやく、自由と人権のために戦えるのだ。
今の僕は、どこまでも遠くへ行ける。
スポポポポポポーン!!!
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( Д ) Д)Д)) アハハハハハハハハハハ