一週間の那覇の滞在中、せっかくなので美味しい沖縄料理が食べたいと思い、ゆいレール美栄橋駅近くにある居酒屋「まーちぬ家(まーちぬや)」にやってきた。那覇の前島という地域にあり、食べログのランキングでも上位にランクインしている人気店だ。
「まーちぬ家」とは「松の家」という意味らしく、琉球松で作られた店内は木のぬくもりが感じられ、雰囲気が良く落ち着く。
店内は結構広く、カウンター席の他にテーブル席、座敷席がいくつかある。この日は午後9時頃に訪れたが、テーブル席と座敷席はグループのお客さんで賑わっていた。ただ、カウンター席には誰も座っておらず、一番端の席に座ることが出来た。
余談であるが、僕は沖縄の居酒屋に一人で行くときは、午後7時くらいからバーで軽く飲み、午後9時以降に居酒屋で食事をすることが多い。というのも、人気店では食事時の時間に行くと予約なしでは入れないことも多く、入れたとしても騒がしかったりするからだ。バーの後に居酒屋に行くと、普通の人とは逆の行動パターンになるので、予約なしで一人で行ってもさらっと座れることが多い。
カウンター席に座り、オリオンビールとジーマミー豆腐を頼んでお通しの魚をいただく。ジーマミー豆腐とは沖縄料理の一つで、落花生(ピーナッツ)を使った豆腐のことだ。もちもちとした食感がクセになり、優しい味で食事の最初に食べるととても癒やされた気分になる。残念ながら食事に夢中でジーマミー豆腐の写真を撮るのを忘れてしまった。
続いて頼んだのは海ぶどうにラフテー。海ぶどうはクビレズタという海藻だ。鮮やかな緑色をしたキャビアのような見た目とプチプチとした食感がたまらない。ラフテーは豚の角煮だが、典型的な醤油味でトロトロとしていて美味しい。上に乗っている菜っ葉との相性も抜群だ。
料理にもよるが、一人で注文すると「少なめにしましょうか?」と声を掛けてくれる。色々な料理を食べたい僕にとって、これは非常にありがたい。那覇の居酒屋では結構普通なのかもしれないが、これも人気店の秘訣だろう。個人的な会話を交わすことはなかったけれども、店員さんの接客も丁寧だった。
最後に頼んだのはもずくの天ぷらにこのお店の看板メニューらしきイカスミジューシー(イカスミじゅうしい)。もずくの天ぷらには豚肉が入っていて結構ボリュームがある。ジューシーとは沖縄料理で炊き込みご飯や雑炊のことだ。このお店のジューシーは雑炊で、イカスミの出汁が効いていてとても美味しい。締めには最高なので是非最後に食べて欲しい一品だ。
今回は典型的な沖縄料理ばかりを頼んだが、どれも美味しかった。このお店では魚料理や豚料理も人気があるようで、カウンター席には鮮魚が並んでおり、ラフテー以外にも豚肉を使ったメニューが豊富にある。次回訪れた際には是非食べてみたい。
量を少なめに出してくれた料理も多かったせいか、会計は思ったよりも安かった。上記全ての料理とオリオンビール2杯を頼んで合計で3,500円だったと思う。
会計が済んで帰ろうとすると、最後にサービスでパイナップルを出してくれた。結構お腹が一杯だったのだが、とても甘くて美味しく、ペロリと平らげてしまった。ご馳走様でした。
「まーちぬ家」所在地:那覇市前島2-7-14