香川県高松市の旅行雑感

高松港の風景

何十年ぶりかに香川県高松市を訪れた。

四国は遠いかと思いきや、高槻市の名神高速道路にあるバス乗り場から高松行きのバスが出ており(ちなみに京都発)、住んでいるところからJR高松駅までほぼドア・ツー・ドアで3時間程度と意外と近い。

明石海峡大橋から淡路島を望む

明石海峡大橋から淡路島を望む

高松市の第一印象は、「思ったよりも都会」である。

高松市の人口は42万人程度で、大阪府内のベッドタウンである高槻市よりやや多いくらいだが、高松駅周辺には高層ビルも多くて街並みも都会に感じる。

高松駅前の風景

高松駅前の風景

高松だけに高い松が多い印象であるが、道が広いせいか、それとも車社会のせいか、それなりに発展している割には人通りも少なく歩きやすい。

人口だけで言えば50万人を超える愛媛県松山市が四国で最大の都市のようだが、高松市は大阪や神戸へのアクセスもよいからか、四国の経済の中心地としての役割を果たしているようだ。

高松城

高松城

高松市は僕の生まれた地でもある。

とは言っても、父親が転勤中に生まれただけで赤ん坊の頃しかいなかったので何も覚えてはいないのだが、それでもどこか懐かしさを感じる。

片原町の商店街

片原町の商店街

日本で一番面積が小さい都道府県である香川県(ちなみに2位は大阪府)の高松市はコンパクトシティを目指しているようで、小さな街に生活に必要なものが揃っており、大阪の地方都市に暮らすよりも便利で快適そうである。

小豆島や直島などの離島にはすぐ行けるし、裁判所や法務局など国の機関も集まっており、高松空港からは国際線も飛んでいる。

美術館もあるし、大阪や神戸へのアクセスもよく、そして大都市に比べて不動産が安い。

サンポートと呼ばれる高松港付近にはいくつかの高層ビルが建設中で、海が見えるマンションでも買ってのんびりと暮らすのも悪くはないかもしれない。

高松港の風景

高松港の風景

とりわけ驚きなのが、高松市には地方裁判所と簡易裁判所に加え、全国に8箇所しかない高等裁判所があることだ。

高松高等裁判所

高松高等裁判所

大阪にはあるが、京都にも神戸にもない高等裁判所。

興奮して裁判所の写真をパシャパシャと撮っていると、なぜか東京からやって来た友人のなべ太郎が、「裁判所でそんなテンション上がっている人初めて見た」と隣で引いている。

香川県弁護士会館。近代的な建物である

香川県弁護士会館。近代的な建物である

大阪の地方都市で仕事をしていると、法務局や裁判所、士業の会館などに行くのが結構面倒くさい。

その度に電車に乗り、ラッシュアワーで人混みに揉まれて疲労困憊する羽目になるので、徒歩圏内に全てが集まっているのはとても魅力的に感じる。

香川県司法書士会館。弁護士会館より控えめである(笑)

香川県司法書士会館。弁護士会館より控えめである(笑)

香川県の食と言えばやはり讃岐うどんで、街中では300円程度の安い讃岐うどんのお店をよく目にする。

釜玉うどんにアスパラガスの天ぷら

釜玉うどんにアスパラガスの天ぷら

職人が手打ちして出来たてのものを提供しているからか、大阪にある讃岐うどんのお店よりも安くて美味しく、これなら毎日でも食べられそうである。

飲んだ後に食べたカレーうどん

飲んだ後に食べたカレーうどん

うどん以外にも、瀬戸内の海の幸や新鮮な野菜を使った料理など、香川県の食はレベルが高かった。

刺身の盛り合わせ

刺身の盛り合わせ

驚いたのが、うどんを食べる機会が多いせいなのだろうか、それ以外に外食で食べた料理はどれも健康的で胃に優しかったことだ(中年男性が一人暮らしするには魅力的な環境である)。

ピアノバーにいたコンタック

ピアノバーにいたコンタック

今回の旅行で唯一の不満点と言えば、瀬戸内海の海が思ったよりも濁っていて、沖縄の海を見慣れているものとしてはあまり綺麗には思えなかったことである。

それでも、大阪や神戸の海よりは綺麗だし、普段は山の近くに暮らしているものからすれば海が近くにあるだけでも幸せに感じる。

高松市の夜の繁華街

高松市の夜の繁華街

高松市は気に入ったし週末にでもサクッと来ることができるので、今後も四国の他の県と共に訪れたいと思う。

どうも沖縄は世界中からの観光客が増えすぎたし、今後は離島がある素朴な日本の田舎を巡るのも良さそうである。

レトロな北浜アリー

レトロな北浜アリー