司法試験予備試験の短答式を受けてきました。

疲れ

昨日、西宮にある関西学院大学で司法試験予備試験の短答式を受けてきました。

西宮と言えば、これまで何度か甲子園を訪れたくらいであまり馴染みがなかったのですが思っていたよりも田舎(住宅街?)で、JR西宮駅から試験会場までタクシーで向かおうと思っていたところいくら待ってもタクシーが来ず、結局群衆に紛れてバスで試験会場に向かうことになりました。

短答式のスケジュールは8時45分に集合で17時30分に終了とさながらサラリーマンの1日の終業時刻のように長丁場ですが、休憩時間や説明時間を除いた実際の試験時間は5時間で司法書士試験と変わりません。

さて、今回私は初の受験だったのですが、試験終了後に早速予備校やネットの情報を頼りに自己採点したところ点数は160点前後と微妙なところです。

過去5年の短答式の合格点が156~162点なので、合格点次第ではチャンスがあるかもしれません(合格点を上回ると論文式に進むことができます)。

予備試験の短答式は、思ったよりもずっと難しかったです。

民事系(民法・商法・民事訴訟法)は8割取れたものの、公法(憲法・行政法)は出題方式に面食らって難易度も高く3割程度しか取れず、一般教養も5割に満たないかと思います。

今回の敗因は明確で、そもそも短答式に受かるための勉強をしておらず過去問も一切解いていませんでした。

「短答式は意外と難しいんじゃないか」と思い焦ってテキストを集中的に読み始めたのがここ1~2ヶ月のことです。

最終的には論文式に受からないと意味がないのでこれまで勉強時間の9割を論文式に当てていたもののそれでもまだまだ手応えは足りず、今年は落ちるにしてもなんとか短答式を通過して論文式を経験した上で来年に勝負をかけたかったのですが、それも難しい状況です。

ただ、仮に短答式に通過していたとしても、今から9月の論文式試験までに死ぬ気で合格レベルに引き上げるための追い込みをかける気力はもはや残されていません。

「予備試験の短答式は簡単」などと言っている人もいますが、確かに司法書士試験の択一式に比べると合格基準点が低く受かりやすいでしょうが、個々の問題を見てみると鬼畜な問題も多いです。

それでも、司法書士試験の合格から約6年のブランクがあり過去問を一切やっていないにもかかわらず、時間内に十分完答できたし民事系が8割取れたことは大きな収穫です。

短答式試験の形式と傾向もつかめたので、来年は余裕を持って通過できるように対策するつもりです。

いずれにせよ、合計2,000時間にも満たない勉強時間ではまだまだ足りませんので、しばしの休みを挟んだ後、早めに切り替えて勉強に取り組んで行くつもりです。

それにしても、暑さと湿気のせいもあってか、なんだかとても疲れています。

ここ最近はコロナ禍も終わりが見えてきたのか仕事も忙しく、翻訳の大型プロジェクトに取り組む一方で司法書士の案件もちょくちょく入ってきて、それに加えて予備試験直前期の焦りと追い込みが重なり、あまり物理的にも精神的にも余裕がありませんでした。

さらにミッドライフクライシスなのか、自らの限界が近づくと共に、予備試験を超えた己の人生に思いを馳せるようになりました。

これは司法書士試験の時もそうでしたが、プライベートの莫大な時間を犠牲にして1人で机に向かって勉強を続けて一体何の意味があるのか、仕事や趣味、恋愛や結婚にもっと目を向けた方が豊かな人生が送れるのではないかと考えるようになります。

まぁ、司法書士試験合格後に数年間法律の勉強から離れて、結局はこの状況が恋しくなって自ら戻ってきたんですけどね。

さすがに日本最難関試験だけあって予備試験は合格しようと思えばかなり苦しむことになりましょうが、勉強内容自体は面白いのでもちろん今後も勉強は続けるつもりです。

ただ、勉強ばかりしているわけにもいかないので、しばらくはゆっくり休むと共に、仕事とプライベートを含めた今後のライフプランを練り直したいと思います。

予備試験の高い壁を前に明らかになる己の凡庸さと傲慢さ、溢れ出る言い訳に吐き気を催しながらも、また気力が湧いてくるまで横になることにします。

受験された皆様はお疲れ様でした。